ニンジンとは…
本記事では1について説明する。
ニコニコ大百科:植物 ニンジン |
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分類? | セリ目セリ科ニンジン属 | |
学名? | Daucus carota ssp. sativus Daucus→別の植物のギリシャ語古名を転用 carota→ラテン語でニンジン、その語源は「角」 sativus→栽培の |
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セリ科 Apiaceae? | ||
ニンジン |
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このテンプレートについて |
黄色や橙色の根を食用にする。根は白色のものもあり、アントシアニンという色素によって濃紫色・紅紫色・黒紫色などになる品種もある。形も長いものから短いものまで様々である。
煮たり(カレー・シチュー・スープなど)、揚げたり(天ぷら・かき揚げなど)して様々な料理に用いられる。生で野菜スティックとして食べることもある。甘味があるのでキャロットケーキなどのデザートの材料にもなる。
独特の臭いがあるので好みが分かれ、特に子供にはニンジン嫌いが多いが、現在は品種改良が進んだことにより臭いが薄くなっている。
ニンジンの成分といったら、何といってもβ-カロテンである。ニンジンの橙色の由来でもあるこの色素は、体内でビタミンAに変化する。なお、かつてはこの物質はドイツ語名から「β-カロチン」とよばれることが多く、学校の家庭科の授業などでもそちらで教えられていた。
ところで、動物の細胞を一つ取り出してただ培養するだけでは、決して元の個体が再生することはない。その一方で植物の細胞は、根の細胞でも葉の細胞でも全ての細胞が、条件次第で個体として再生する可能性(分化全能性)を維持している。前置きが長くなってしまったが、植物がその能力を持つことが初めて明らかになったのが1958年、ニンジンを用いたスチュワートとライナートによる研究であった。彼らが発見した手法は不定胚誘導とよばれ、現在に至るまでそれが最も確立された植物はニンジンである。
日本には17世紀に伝わった。明治以降、カレーライスの人気により消費量が激増したといわれている。
生産量は北海道(特に富良野市)が日本一。千葉県(特に富里市・八街市)がそれに次ぐ。岐阜県の各務原台地では春夏にんじんと秋にんじんの両方を生産する、全国的にも珍しい二期作が行われている。世界的には中国の生産量が圧倒的で、アメリカ・ロシアがそれに続く。
津堅島(沖縄県うるま市)は島の大部分がニンジン畑で占められているほど生産が盛んで、「キャロットアイランド」の別名もあり、島のあちこちにニンジンをモチーフにしたものが見られる。
ニュージーランド北島にあるオハクネという町はニンジンの生産が盛んで、町の入り口では世界最大ともいわれる巨大なニンジンのオブジェ(高さ10m)が出迎える。また、アメリカ・カリフォルニア州のHoltvilleという町は「世界のニンジンの首都」を自称している。どちらの町でも毎年「ニンジン祭り」が開催されている。
ニンジンといったら馬が連想される。特に、馬の目の前にニンジンが吊り下がっていて、どんなに走っても食べることができないという光景が思い浮かぶ。ちなみに、まさにこの光景のごとく、賞金などのごぼうびで釣ることによって人にやる気を出させることを「ニンジン作戦」という。
馬は甘いものが好きなのだが、かつて砂糖は高価だったので、おやつとしてニンジンを与えたという経緯があるという。ニンジンのほか、リンゴ・蜂蜜・角砂糖なども大好物である。ニンジンが嫌いな馬もいるという。
また、ニンジンといったらウサギが連想される。しかし、ウサギが必ずしもニンジンが好物というわけではなく、根よりも葉の方が好きだという話もある。
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最終更新:2024/04/24(水) 03:00
最終更新:2024/04/24(水) 03:00
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