ハンドボールとは、スポーツの一種である。送球。
ヨーロッパ、特に北欧ではサッカーに次ぐ人気競技となっていてプロリーグもある。
日本においてはマイナー競技と呼ぶにふさわしい存在感を持つ。
中学校でハンドボール部があるところは稀で、県大会で2、3勝すれば優勝という都道府県も少なくない。
高校からは部活動として定着していて人気もそこそこある。
ただし、部員勧誘の決め台詞と言っていいのが「経験者がほとんどいないのでレギュラーになりやすいよ。」なので、競技のことをよく知らないまま入部する新入生が後を絶たない。
近年は北京オリンピック予選における「中東の笛」問題で脚光を浴び、日本代表でもある宮崎大輔選手がテレビのスポーツ番組で活躍して有名になるなど注目されつつある・・・といいなあ。
まず触れておきたいのが競技場所である。
部活動として行われるハンドボールはほとんどの場合屋外である。
しかし、全国大会クラスはもちろん、オリンピックなどの国際大会はほぼすべて室内で行われる室内競技である。
バスケットボール部やバレーボール部に体育館を追われ、グラウンドでは野球部やサッカー部に隅に追いやられるという悲しい運命の部活動なのである。
競技人数はコートプレイヤー6人、ゴールキーパー1人の1チーム7人。
選手交代は自由で、審判に申告する必要はなく同じ選手が何度でも交代出場できる。
試合時間は前後半30分ずつ。
初心者が必ずと言っていいほどつまずくのがドリブルのルールである。
バスケットボールの要領でドリブルをするとまず間違いなくファールをもらう。
バスケットボールのドリブルに使われる「こねる」ような手の動きを行うと「持った」とみなされダブルドリブルになる。
また、「ピポットターン」も1歩とみなされるのでオーバーステップの対象となる。
したがって、ハンドボールにおいてのドリブルは直進することが基本である。
ハンドボールはボールを持ったまま3歩まで動くことができる。
ただし、空中でパスを受けた場合、着地の1歩目はノーカウント。
両足で着地した場合には次に踏み出した足が1歩目というカウントになる。
したがって両足で着地したほうが次の行動を読まれにくく、フェイントもしやすい。
バスケットボールとの最も大きな違いが接触プレーである。
バスケットボールは基本的に身体を接触させてはいけない競技であるが、ハンドボールは身体を接触させることが有効なディフェンスの方法であると考えられる。
身体を押す行為(プッシング)や身体を掴んで止める行為(ホールディング)という反則は悪質なものでない限り、通常行われる行為である。軽い反則であり、これによって警告や罰則が与えられることはない。ディフェンスラインの外からのフリースローが与えられるのみ。
したがって上手なディフェンスというのは自分の身体全体を使って相手の身体全体を捕まえることとなる。
ただし、シュート体制に入った選手は保護され、これに手をかけるとペナルティスローや警告の対象となる。
ハンドボール経験者には腰痛持ちが多いように思う。それは激しい接触プレーのせいであると言える。
ハンドボールのボールは握力の強い人なら片手で握れるくらいの大きさとなっている。
しかし、より持ちやすくすることでプレーに幅が出るのでほぼ全てのプレイヤーが粘着剤を使用する。大会によって制限されることもあるが、粘着剤の使用は許されている。
ハンドボールの華。
この競技を紹介する際、もっとも分かりやすい映像がシュートシーンであろう。
高くジャンプして狙うジャンプシュートや倒れこみながら狙う倒れこみシュートは、
プレイヤーなら誰しもが練習し会得する技術である。
さらに複数プレイヤーとの連携のもと、空中でボールをもらいそのまま着地するまえに狙ういわゆるスカイプレーは、華やかでなおかつ敵に与えるダメージも大きい。
粘着剤の助けもあって、かなりアクロバティックなプレーが可能。
あらゆる体制からシュートが打てる。それこそ優秀なゴールゲッターの条件である。
これまた粘着剤の助けがあって様々なプレーができる。
ノールックパスなんて当たり前。足の間から、頭の上から、スピンをかけて。
ポストプレイヤーとのパス交換は重要な戦法となる。
ハンドボールは全員攻撃・全員守備が基本である。
しかも、そのコートはバスケットボールのコートよりもずっと大きく、試合時間も長い。
サッカーのようにボールの来ない間に休むということもできない。
したがってゴールキーパー以外の各選手の運動量はかなりのものとなる。
それに加えてジャンプしたり身体をぶつけてディフェンスしたり・・・ハードである。
ハンドボールのゴールキーパー。
それは常に股間を狙うボールの恐怖と戦わなければならない過酷な任務である。
ドMでないと務まらない。
チームメイトからの尊敬と期待を一身に受けるその存在は、まさにチームの核である。
至近距離からの強烈なシュートを防いだり、一本の正確なロングパスがゴールに繋がる、そんなゴールキーパーのスーパープレイはチームの雰囲気や試合全体の流れを一発で変えてしまう重要なファクターである。
反射神経・遠投力・身体の強さ。
チームの中でもっとも運動神経の優れた選手こそゴールキーパーにふさわしいかもしれない。
攻撃時に相手のディフェンスラインの中に入り、身体でディフェンスをブロックしたり動き回ってかく乱するなど、仲間のためのスペースを作るまたはそのスペースで自らシュートを狙う。
ディフェンスと直接競り合うので身体が大きいほうがよく、さらに戦術眼も必要となる。
中高生の大会を見ると、小さなポストプレイヤーが大きなディフェンス2人に挟みこまれて身体が浮いてしまっているような風景もよくある。
しかし、それもディフェンスの動きを制限しているという意味では役立っているので笑わないで見てあげてほしい。
テクニカルな選手が多く、ドリブルやパス、シュートなど攻撃面でチーム1秀でている選手が担うことの多いポジション。
広い視野と戦術眼も必要。
「よんご」
センターの左右に位置し、ジャンプ力があり大柄なシュータータイプが多い。
組み立ての段階では主にサイドとセンターの繋ぎ役になり、仕上げの段階で45°のフェイントからのロングシュートがよくあるパターン。
両端に位置する。
ボールを奪ってからの速攻が一番の働き場所なので、足の速いプレイヤーが多い。
コートの端の狭い範囲を担当しているため一見地味な存在だが、優秀なサイドがいるチームはパス回しだけで相手のディフェンスをずたずたにできる。
シュートコースが狭いので打つだけ無駄と思われがちだが、キーパーとの距離が近いため意外と入る。
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最終更新:2024/04/25(木) 23:00
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