ファイアーエムブレム 烈火の剣

ファイアーエムブレム 烈火の剣は、2003年4月25日に発売されたファイアーエムブレムシリーズの第7作目。
同シリーズのゲームボーイアドバンス対応ソフトとしては2作品目にあたる。
価格は税込みで4,800円。なお前作の『封印の剣（つるぎ）』とは違い、『烈火の剣（けん）』と読む。

海外で発売された最初のファイアーエムブレムシリーズ作品でもある。

概要

前作『封印の剣』と世界観を共有しており、『封印の剣』の20年前のエレブ大陸が舞台となっており、封印の剣とのデータ連動も存在する。
2部構成となっており、1部は前作にあったチュートリアルモードをシナリオ化したようなものであり、サカの民である「リン（リンディス）」を主人公に基本的なプレイングを学びながらゲームが進める。
この１部をクリアするとデータを引き継いで2部を始めることができ（一度2部までクリアしていれば2部から始めることもできる）、こちらは前作主人公ロイの父親である「エリウッド」を主人公とした、所謂本編と言える物語となっている。さらに、一度2部までクリアしている場合、第二部開始時に主人公を選択する画面が現れ、第二部で前作ヒロインリリーナの父親である「ヘクトル」を主人公としてヘクトル視点から本編をプレイできる。敵の配置変更や一部マップが差し替えがされており難易度はエリウッド編よりも高く、特にハードモードの難易度はシリーズ全体でも上位に食い込むほどのものとなっている。

ストーリー上の特徴としては、プレイヤーの分身となる軍師の存在（※台詞は存在しない）や劇中での一枚絵の挿入んどがある。また、本作品ではＦＥ史上唯一国家間の戦争を描いていない。
また、リン、エリウッド、ヘクトルの3人とも主人公つまり「ロード」となっており、特に3人目の主人公ヘクトルは今までのロードに近い性格のエリウッドと対になるような勇猛で押しの強い性格、アーマー系、斧使いと、自他ともに認める君主にあるまじきイロモノキャラとなっているが、その性格やロードにあるまじき高性能で人気となり、斧やアーマー系の復権に貢献し、また後続のFE主人公像にも多大な影響を与えた。
システム面は多くの点で封印の剣の物を引き継いでいるが、光の結界やフレイボムといったマップに設置するアイテムが登場し、光魔法を使う下級職の「修道士」、盗賊に上位?クラスで一定確率で敵を即死させる技を持つ「アサシン」が追加されている。また、固有グラフィックを持つキャラが増えた。
また、闇魔法に威力0だが必殺率20で「敵の魔防を無視する」ルナが登場、しかも低位魔法であるため軽いことも相まって猛威を振るい、あまりに強さからネット上では「闇の神将器」などと呼ばれたりもした。
その他には、今まで見た支援会話をいつでも見ることができる「支援会話集」も用意された。

今作の全体のバランス調整の特徴としては、前作で全員一律だった『上級職の能力上限の合計値』が機動力を考慮して重歩兵>歩兵>騎兵になるように設定されたため、使い勝手に難があったアーマーナイト系の上限値が大きく引き上げられ、マップの狭さもあって目を見張る強さとなった。
また、初期上級職がある程度成長するようになったことで使いやすくなり、魔道将軍パント様など下級からの叩き上げを食えるほどの性能を持つ者もいる。

余談

本作は前作「封印の剣」から比較的間をおかずに発売されたのだが、そのせいか「フレイボム」を用いて敵を操ることができたり、存在するはずのリンのソール・カティ専用モーションが出なかったりなどバグや奇妙な仕様が幾つか見られる。

またヘクトル編ハードは前述のとおり難しいものとなっている。特に高評価狙いプレイはかのトラキアと並ぶくらい難しい・・・かもしれない。

ヘクトル編ハードがどうして難しい（おもしろい）のかここに列挙してみよう。

・まず１つにルナ持ちドルイドがわらわらといることだろう。前述のとおりルナは軽い！強い！高い！の武器なので。敵が持てばそりゃあ強い強い。そんなときは「威力29に命中90代で必殺も15だと・・・！どないせーちゅーねん！」と叫びましょう。おそらくプレイ済みの方なら理解してくれるであろう。

・2つ目に19章外伝「魔封じの者」において異伝へいくために魔封じの者を倒す必要があるのだが、あれはどうみても運ゲーです。本当にありがとうございました。まぁ異伝だしそれくらいの条件はあってもいいのかもしれないが・・・。

・3つ目に28章の「夜明け前の攻防の」ソードバスター祭りも開催されているのを見ることができる。あれはどうみても運ゲーです。本当にありがとうございました。まぁ裏切り者の制裁だしそれくらい（ｒｙ　でもニノがかわいいから許す

という具合に非常に難しい仕上がりのヘクトル編ハードであるが、全体的にはクリアできないわけではないので是非挑戦していただきたい。

 

ほんとうの余談になるが、この作品は非常に印象的なキャラクターが多い。ここの挙げる特徴だけでﾃｨﾝと来た方間違いなく烈火の剣をやりこんだ立派なエンブレマーであろう。

・ひかりの剣やルーンソードなど必殺がでない武器を持ち込むアサシン。せっかくの新ジョブが台無しである。

・「いかずちよ！いかずちよ！我が叫びを聞け！いかずちよ！」　と魔法を封じられていながら言われても・・・。しかもヘクトル編ハードではサンダーではなくエルファイアーを持たせられている。どんだけかわいそうなんだ。

・ホースキラー（槍）のみもった傭兵 

・加入した途端、リザーブをひったくられるレナートさん。これが定番となってしまい彼の名前はレナートかリザーブなのか間違われる始末である。幸い（？）ニコニコ動画内ではレナートさんでもリザーブさんでも通じるようだ。

・テントから馬車にクラスチェンジするときのエフェクトがえらいシュール。だけど馬車になってからは機動要塞マリナスとして大活躍。もはや足手まといとか使い捨ての壁とか言わせないぜ！

・ルセアさんのようなかわいい子が男の子のわけがない。

・ 「叫びたまえ、死を前にした絶望を」→「誇りたまえ・・・この私に・・・ぐはっ・・・」　これについてはもはや特筆するまでもないだろう。　

関連動画

関連商品

 

 

 

 

関連項目

• 任天堂
• インテリジェントシステムズ
• ファイアーエムブレム
• 封印の剣
• 大乱闘スマッシュブラザーズX（主人公のひとりであるリンがアシストフィギュアで登場している）
• エリなんとか⇔襟木
• ロイ