「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」(せいまのこうせき)とは、2004年10月7日に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトである。開発はインテリジェントシステムズ。
2014年8月6日からはWiiUバーチャルコンソールにて配信中。また、2011年12月16日に行われた初期のニンテンドー3DS購入者向けアンバサダー・プログラムの限定配信対象ソフトでもあった。
GBAのFEとしては封印の剣、烈火の剣に続く三作目。他作品と異なり続編がない1作完結タイプ。
封印~烈火のエレブ大陸からマギ・ヴァル大陸に舞台を移し世界観を刷新。魔を封じた聖石を巡り、国同士の争いから魔物との戦いへと移り変わるという、シリーズでも異色の物語である。
序盤はエイリークが主人公。中盤からエイリーク編とエフラム編でストーリーが分岐し、エフラム編を選択すると双子の兄エフラムがメイン主人公になる。合流後はダブル主人公となり、兄妹どちらをロストしてもゲームオーバー。
エイリークはシリーズ伝統のレイピア使い女性ロード、エフラムはシリーズ初となる槍使いロードである。
クラスチェンジは分岐選択制になり、スキルが一部上級クラスで復活。
ストーリーの合間にはワールドマップ上での移動が取り入れられ、好きなマップに移動することが可能。場所によっては魔物とのエンカウントが発生する他、無限に攻略できるマップが登場する。
……と、多くの点でファイアーエムブレム外伝との共通点が見受けられる。
グラフィックや音楽等、GBA作品としては正統進化を遂げておりクオリティは高い。またGBAケーブルに対応し、次回作の蒼炎の軌跡とつなぐと、蒼炎で聖魔のイラストが見られるなどの特典がある。
GBA伝統の支援会話もフリーマップでつけやすくなり、さらに充実…したのだが、どれも曲者揃いでネタにされ易い。GBAシリーズでは戦場で会話している設定なのだが、戦場の緊張感が全くない会話が多かったせいか、次作の蒼炎からは支援会話が拠点に移されている。
本作は烈火の剣を制作後、蒼炎の軌跡の制作に取り掛かっていたインテリジェントシステムズ(IS)に、当時カプコンの岡本吉起が共同制作をもちかけたことで、カプコンの子会社であるフラグシップの協力により制作された。ISはこれにより制作ラインを2つに分けることになるが、この制作体制はこの一度きりとのこと。
最初から「はじめて・ふつう・むずかしい」の三段階が選べる。
同じGBAの封印・烈火、特にハードモードがかなり厳しめに設定されていた反動か、聖魔はフリーマップや自軍の成長率改善、チュートリアルの充実や辞書の搭載など、シリーズ初心者でも安心の非常に親切な設計となっている。
フリーマップはランダムエンカウントやEXマップでキャラクターを鍛える事が出来る、つまりターン制限の無いマップの闘技場が常時存在するような状態である。EXマップを攻略する事でクラスチェンジアイテムを獲得すれば、全キャラクターをクラスチェンジさせることも可能。
仲間の成長も十分高く、通称イラナイツがいないのもポイント。いわゆるジェイガンポジションのゼトも若く終盤まで連れて行ける成長率であり、さらに主人公のエイリークと恋愛エンドまであるとあって、過去作のジェイガンイメージを払拭。若くて強いジェイガン役の先駆者であり、世に知らしめる立役者となった。このようにシリーズでも易しめな聖魔だが、それでも初体験の人には難しいという意見も聞かれる。一方で「むずかしいで普通」「むずかしいでもぬるい」と言った意見もエムブレマーからは上がる。慣れない初心者は「はじめて」でパターンを習い、慣れたエムブレマーは何度も楽しむにはそれ相応の縛りプレイが必要だろう。
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最終更新:2024/03/29(金) 08:00
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