ファイアーエムブレム外伝とは、1992年3月14日に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。現在はWiiと3DSのバーチャルコンソールでも配信されている。
2017年1月19日に3DSソフト『ファイアーエムブレム echoes もうひとりの英雄王』としてリメイクされることが発表された。発売日は2017年4月20日予定。
物語の舞台は「バレンシア大陸」。力と欲望を信奉する北の邪神・ドーマ、優しさと自然を尊ぶ南の大地母神・ミラ、二柱の神が長らく争いを繰り広げたこの大陸は、大陸北部の騎士の国・リゲル王国と、南部の文化の国・ソフィア王国に分かれ、調和が保たれていた。
しかし時は流れ、自然の恵みを無自覚に享受し続けるソフィア王国は、凶作に苦しむリゲル王国からの訴えをにべもなく撥ねつけるようになった。怒ったリゲル王・ルドルフは、ソフィアへ侵攻。女神ミラを封印し、兵力のないソフィア王国は敗走を重ねる。
大陸に広がる戦火、女神ミラの封印により実りをなくした大地。少年・アルムはソフィアの宰相・ドゼーの悪政を食い止めるため、少女・セリカは女神ミラに何が起きたのかを確かめるため、長く過酷な戦いへその身を投じるのであった。
FEシリーズの第2作目。位置付けは「外伝」だが、前作「暗黒竜と光の剣」、次回作「紋章の謎」と世界観・時間軸を共有している。
シリーズの時間軸としては「紋章の謎」の1部(暗黒竜と光の剣)と2部(紋章の謎)の間である。
そのため、前作・次回作に登場するキャラクターが一部登場していたり、「紋章の謎」に繋がるイベントが存在していたりと、FEシリーズをより深く楽しむには欠かせない作品でもある。
また「ファイアーエムブレム覚醒」は、未来のアカネイア大陸・バレンシア大陸と思われる場所を舞台にしており、「覚醒」をプレイすることでシリーズを違う角度で楽しめるようになっている。
前作で確立したFEシリーズの基本は受け継ぎつつ、シリーズ全体から見てもエッジの効いたシステムがいくつか搭載されている。
「ぶき」は回数制限が存在せず、持っていなくても戦える(攻撃力0の素武器を持っている、という設定)。武器の回数制限撤廃は、23年ぶりに「ファイアーエムブレムif」にて採用された。
また、「ぶき」「どうぐ」「ゆびわ」はキャラクターごとに一つしか持てず、職によって持てるアイテムも決まっている。その代わりに多くのアイテムはレアリティが高く、単純な攻撃力・守備力のアップから、射程の増加・HP自動回復など、強力な効果を持つ物も多い。
最大の特徴として、「弓兵は射程1でも反撃可能」が挙げられる。助けてエイリーク!
「魔法はHPを消費して使い、レベルアップで修得する」のも大きな特色。HPさえあればワープも使い放題のため、ワープを習得できるシスター系は戦術の軸となりうる。
「暗黒竜」「紋章」がクラスチェンジアイテムを使用し、キャラクターごとに1回のみ転職出来たのに対して、「外伝」では必要レベルに達して「ミラのしもべ」に話しかければ転職できる。
また、職によってクラスチェンジできる回数が変わる。少ないと
シスター → せいじょ
と1回だけだが、多い職になると
むらびと → ようへい → けんし → ませんし
のように、なんと3回もクラスチェンジが可能である。「むらびと」の特異さに関しては後述。
レベル上限は20。クラスチェンジするとLvは1になるため、ユニットを強くしたければダンジョン(後述)などでコツコツ育てれば、強力なユニットになる。
最上級になると特殊な能力を持つ職もある。
FEの敵と言えば、大体「人間か竜」だが、今作ではゾンビやガーゴイルといった、モンスターが多数登場する。主にダンジョンにいるが、敵の司祭が召喚したりもする。
モンスターは倒すと極まれにアイテムを落とすことがあり、中でも「げっこう」「たいよう」「りゅうせい」のレア槍はモンスターを倒すことでしか入手できない。
本ゲームのプレイヤーには「ビグル」にトラウマをお持ちの方もいるのではないだろうか。
大陸を見渡すだけでなく、大陸地図上の味方軍シンボルを実際に動かすことが出来る。FE他シリーズの「章を1つクリアするごとに、強制的に次の舞台へと移動する」システムとは対照的。このシステムは後に加賀氏が監修した「ティアリングサーガ」、FEでは「聖魔の光石」「覚醒」に受け継がれた。
味方軍のシンボルを進めた先に敵軍のシンボルがあると、戦闘に突入する。味方軍が動くのと同じく、敵軍も大陸を移動していく。敵の増援を利用して自軍を鍛えられるため、やりすぎると難易度が下がってしまうデメリットが存在するものの、大陸全図を眺めてストーリーの大まかな流れを捉えられる秀逸な演出とも言える。
そのため、「オウガバトル」シリーズにも見受けられるように、多くのゲームで採用された。
世界地図上にはダンジョンもあり、クリアに直接関係ないところが殆どではあるが、基本的に何度でも入れる。Lvアップなどに使える。中には宝箱や、能力の上がる泉などがある。
また主人公(アルム、セリカ)を除き、クラスチェンジはダンジョン内の像に話すことで可能。
むらびと、それは最強の職。
と書いてしまうと語弊がありそうだが、「外伝」においてはある程度本当である。「むらびと」は様々な職に転職できる、可能性を秘めた基本職だが、前述の「ようへい」から「ませんし」になる転職ルートのみ、
と言う「ループ転職」が可能になっている。時間と根気次第で、延々とクラスチェンジを繰り返して最強のユニットに鍛えあげることが出来る。このループ転職で好きなだけ鍛えた後に、「むらびと」から他の職に就くことも可能。
初期職が「むらびと」なのは4人いるが、剣士系の職であれば全員これが使えるのも大きい。
※敵専用職に関しては割愛。
| ミラの加護とともに(セリカ軍:自軍フェイズBGM) | ファイアーエムブレム外伝掲示板#27 |
縛りプレイ多し。
全般
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最終更新:2025/12/09(火) 22:00
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