ファミうたとは、ファミコンなどのゲーム曲に歌詞をのせて歌った曲の総称である。アカペラ曲もこれに含まれる。
タグとしてはほぼVOCALOID専用タグとして機能しているが、人が歌ったものもある。範囲としては、スーパーファミコン・ゲームボーイあたりまでのゲーム機の曲が対象となっている。
定義に従えば、ニコニコでもっとも有名なファミうたは「思い出は億千万」であろうが、このタグは付けられていない。基本的にチップチューン風味にVOCALOIDに歌わせたものが「ファミうた」と認識されていると思って良いだろう。また、それより以前にFF6のオペライベントをMEIKOに歌わせたものも有名である。
VOCALOIDでのファミうたの元祖は、VOCALOIDブーム以前からMEIKOでのファミうたを投稿してきた不在通知Pということになるだろう。不在通知Pとともにファミうたを有名にした人物にワンカップP、ドンフライPなどがいる。
ファミコン音源は2chの矩形破と1chの三角波とノイズとDPCM音源からなる。多くのメモリを要するDPCMを除く4chを以下のように割り当てると、ポップミュージックの標準的なカルテット編成を再現できるという事になり、多くのファミうたはこのカルテット編成を基本とした曲構成となっている。
| 矩形波ch1 | 矩形波ch2 | 三角波 | ノイズ |
|---|---|---|---|
| ボーカル | ギター・サブボーカル | ベース | ドラム |
もっとも、単純な音色の矩形波と三角波で通常のポップミュージックを再現しようとしても自ずと限界があり、それゆえファミうたの作曲家達は単純なポップミュージックの追従に走る事なく、むしろ様々な技巧を生み出す事によってファミコン音源による新しい音楽の世界を切り開いていった。それらの技法のいくつかを列挙すると次のようになる。(こららの特徴は必ずしもファミうたのみ特長ではなく、同様にシンセサイザーを使った音楽にもしばしば見られる技法である。)
このようなファミコン音楽にゲームボーイなどの他の類似音源による音楽を包含したものをチップチューンと呼び、一つの音楽ジャンルとして認知されている。このような特徴を表現する一つの言い回しが「ピコピコ」であり、ニコニコ動画においても動画のタイトルやタグなどに採用されている事が少なくない。
そして、ファミうたの典型はこのようにチップチューンとして作曲された曲をその特徴をそのままにVOCALOIDに歌わせるものである。もちろん、ファミコン音楽を歌う曲は以前からあったものの、チップチューンの音楽は人間には歌唱・演奏が困難な場合が多く、その場合は普通の曲として編曲して対応していたわけだが、VOCALOIDはそれを無理やり歌い下す事を可能としたのであり、それらが初音ミク登場直後のニコニコに大量投下され一世を風靡したのである。
現在はファミうたのブームは去っていると思われるが、ファミうたの魅力に取り付かれた一部の投稿者により、なおも少しずつ動画数が増えている状況にある。(ファミうたは耳コピしやすく曲の構成が比較的単純なんで、初心者DTMerには扱いやすいんだよ!)
なお、PCM音源を搭載したSFC以降の曲は通常の打ち込み音楽であるため、厳密にはファミうたとは区別した方がいいと思われるが、そこは定義の曖昧なニコニコ動画のタグの事、単に懐メロという意味でファミうたというタグが付いていたとしても、特に問題はないものと思われる。
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最終更新:2025/12/07(日) 09:00
最終更新:2025/12/07(日) 09:00
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