ファルコン&ウィンター・ソルジャーとは (バッキーアンドツバサとは) [単語記事]

ファルコン&ウィンターソルジャーとは、Disney+で配信されているアメコミ原作のオリジナルドラマである。

マーベル・シネマティック・ユニバース所属作品。2021年3月から配信開始。

一部の日本のファンからの呼び名は「バッキー＆翼」

概要

スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの相棒だったファルコンとウィンター・ソルジャーがコンビを組んで戦うバディものドラマ。

キャップがいなくなってしまった後、残された二人がどのように立ち直りそして新たなキャプテン・アメリカが生まれるかというオリジンを描く作品である。

ストーリー

サノスの指パッチンの後の世界、人々が消えていた5年の間に国境線は書き換えられ、人々は移動していた。しかし、『エンドゲーム』で人々は帰ってきた。そして戻ってきた人にとってはいきなり自分の家に見知らぬ他人が住み着いていたのである。世界は新たな混乱の時代を迎えていた。

そんな中、サム・ウィルソン/ファルコンは任務に復帰し、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーは平和な日常に溶け込もうとしつつも、それぞれの悩みに苦しんでいた。

だが、二人の運命はジョン・ウォーカー/2代目キャプテン・アメリカの登場とともに再び大きく動き出すことになる。

登場人物

サム・ウィルソン/ファルコン: 空軍と組んで世界各地で活動中。しかし、『エンドゲーム』で受け継いだキャプテン・アメリカの盾を持つ重圧に耐えかね、盾をスミソニアン博物館に寄贈してしまったことをバッキーに責められてしまう。; 私生活でも実家の姉家族の生活苦などに悩まされるが、新たなスーパーソルジャーの登場をきっかけに『エンドゲーム』後の世界が直面している問題やアメリカという国の中で自分たちが置かれている立場にも向き合うことになる。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー: アメリカ政府から恩赦を受け、自由の身となったが、過去の悪夢にはいまだに苦しめられ、現在はカウンセリングを受けている。; サムが盾を手放してしまったことを責めるが、新たなスーパーソルジャーの登場を機にサムと組んでスーパーソルジャー計画の更なる暗部に踏み込むことになる。
バロン・ジモ: 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場したヴィラン。収監されていたが、超人血清の手掛かりを求めるバッキーの手引きで脱獄。; サムとバッキーに協力してスーパーソルジャーの秘密を追うが、同時に『シビル・ウォー』での因縁からワカンダ国の親衛隊「ドーラ・ミラージュ」からも追われることになる。
シャロン・カーター: 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場した女性エージェント。; 『シビル・ウォー』でバッキーの逃走に加担したため追われる立場となってしまい、現在でもアメリカ政府から恩赦は出されていない。; 東南アジアで潜伏していたが、サムとバッキーの要請を受け協力する事になる。
バトロック: 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の冒頭の船舶ジャックを行ったヴィラン。格闘技の達人。; 今作でも第1話でファルコンのミッションの前に立ちふさがる。
カーリ・モーゲンソー: マスクをかぶった武装集団「フラッグ・スマッシャーズ」のリーダーの女性。; 世界を指パッチンの前に戻そうとする動きに反発し、テロ活動を続けている。フラッグ・スマッシャーズのメンバーは闇ルートで手に入れた超人血清を投与しており、彼女自身もスーパーソルジャーとなっている。
ジョン・ウォーカー/2代目キャプテン・アメリカ: スティーブ・ロジャース亡き後の新たなシンボルとして選ばれた新しいキャプテン・アメリカ。; 元は陸軍特殊部隊に所属の軍人。軍の命令でキャップの盾とコスチュームを受け継いだが…。

解説

ファルコンとバッキーの最初はぎこちなく、徐々に息があってくるやりとりはまさにバディものの醍醐味。
映画本編と変わらないか、あるいはそれ以上のアクションも見もの。
今作は現実の政治問題にも大きくかかわったストーリーとなっている。アメリカでの黒人差別や国際的な難民問題などにも一石を投じている。
カーリ・モーゲンソーは原作のアメリカン・コミックスでは男性。出自や戦う目的なども原作とドラマでは大きく異なっている。
ジョン・ウォーカーは原作でもキャプテン・アメリカを引き継いでいた時期がある。
2022年8月現在、映画『キャプテン・アメリカ』の第4作『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー（原題）』の制作が予定されている。この作品ではサムがキャプテン・アメリカとして登場する予定のため、その前日譚としても本作は必見である。