ファルコンヘビーとは、アメリカの民間企業スペースXが開発した宇宙ロケットである。
イーロン・マスクが率いるベンチャー企業スペースXは、2018年2月に全高約70mのファルコンヘビー初号機の打ち上げに成功した。衛星を打ち上げる為に使用する3本の第一弾目のロケットは再利用が可能で、自ら地球へ戻って着陸する能力を持つ。今回の打ち上げでは、3本中2本が見事に同時着陸に成功。細長く巨大なロケットが自立する姿はインパクト満点であった。
ロケットの再利用が可能になれば一回あたりの打ち上げコストを大きく削減できて、商用利用が可能になれば5年以内に10億ドル以上といわれる先行投資が回収できるとの事である。
また、打ち上げ時の推力はジャンボジェット機18機分に相当する約2,267トンで、約64トンの重量物を軌道上に運ぶ能力を持ったファルコンヘビーに搭載されていたのは人工衛星ではなく、電気で走るオープンカー、テスラロードスターであった。テスラもまたイーロン・マスクがCEOを務めるベンチャー企業である。さらにファルコンヘビーが目指すところは地球周回軌道ではなく、人類がまだ到達したことのない火星である。
マスクが何らかの構想をぶちあげる度に世間はそんなの無理、という反応をするが、度重なる失敗にもめげず今回の打ち上げを成功させたスペースXの快挙は、民間企業による商用ロケットの運用が身近に迫ったことを実感させる出来事であった。
近い将来火星への有人飛行が可能になれば、SF映画「アビス」で深海に潜む未知の生命体と人類との遭遇を描いた映画監督ジェームズ・キャメロンが自ら深海へ挑んだように、イーロン・マスクも「俺が火星へ行く!」などど言い出しかねない。
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 01:00
最終更新:2024/04/24(水) 01:00
スマホで作られた新規記事
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。