フォレスト・サワタリとは、サイバーパンク小説「ニンジャスレイヤー」の登場人物である。
◆忍◆
ニンジャ名鑑#39 【フォレスト・サワタリ】
ヨロシサン製薬のバイオ研究員にグエン・ニンジャのニンジャソウルが憑依。
極めて不安定な精神状態にあり、自身を元ベトコンと錯覚している。
研究所を脱走しバイオ・ニンジャによるサヴァイヴァー・ドージョーを創設した。
竹槍が得意。
◆殺◆
フォレスト・サワタリは暗黒メガコーポ・ヨロシサン製薬の元研究員にして、グエン・ニンジャのニンジャソウルをその身に宿すニンジャである。
ニンジャソウルが持つベトナム戦争の記憶にその自我を蝕まれており、ニンジャ名鑑に記述されるようにその精神は極めて不安定で、突拍子もない言動を繰り返す。ヤクザ天狗と同等の、作中における狂気の代名詞であり、フジキドが敵対組織の拷問で狂いそうになった時には「サワタリめいた狂気がすぐそこに待ち構えている気がした」と書かれたことすらある。
一方で、この偽りの戦争の記憶が一介のサラリマンに過ぎなかったフォレスト・サワタリに歴戦の戦士としての判断能力を与えていることも事実であり、時に(ベトナムの戦場にいるという妄想に浸ったまま)冷静で的確な状況判断を下すため、非常にタチの悪い精神状態だと言える。ちなみに、ニンジャ名鑑には自分を元ベトコンと錯覚しているとあるが、実際の彼の言動はアメリカ兵とベトコンの両方が入り混じったものとなっている。
ニンジャとしては作中でもかなりの実力者であると言える。特に、全力疾走するニンジャに全く気付かれぬ追跡、手練れのニンジャであっても回避不能のアンブッシュ攻撃など潜伏行動に優れる。また、耐久力にも優れ、並のニンジャならば爆発四散するニンジャスレイヤーの一撃に耐えて戦線離脱したこともある。
第一部においてサワタリはヨロシサン製薬を脱走し、バイオニンジャを率いてサヴァイヴァー・ドージョーを組織。ニンジャの力を生き残るための力と定義し、各地を転々としてサヴァイヴしサヴァイヴする生活を送ることとなる。
ただ、バイオニンジャはその生命維持にバイオインゴットと呼ばれる物質を必要としているため、定期的にヨロシサン製薬の組織を襲ってバイオインゴットを略奪している。
サヴァイヴァー・ドージョーでは「生き残るために必要な殺し」と「不要な殺し」を峻別し、あくまで生き残るために必要な殺しだけを行うとしているが、結局のところそれはニンジャの勝手な言い分であり、ニンジャスレイヤーのスレイ対象から逃れることはできない。
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最終更新:2024/03/28(木) 18:00
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