ヘッドマウントディスプレイ(Head-Mounted Display, HMD)とは頭部装着型の映像表示装置、つまり頭に画面をくっつけるデバイスの事である。
HMDは他のディスプレイと違い、眼球の至近距離に映像を写し出す事で姿勢や動作、空間の制限を受けることなく常時映像データを受け取る事が出来る特殊なディスプレイである。
通常のディスプレイと違い非常に小型の為、携帯性・省電力性に優れている。また、小型ではあるが眼球との距離が非常に近い為、仮想的な大型ディスプレイとしても利用でき、頭部に装着する為、常に視界内に存在するという高い追従性を持っている。
しかし小型の為未だ解像度が低い事、眼球との距離が近い為に健康への影響が懸念される事、頭部に装着する故の重量の問題など、比較的新しいデバイスゆえの問題点と、これからの可能性が残っている。
HMDは現在、透過型と非透過型の大きく分けて2つに分類できる。
一般向けに映像を楽しむAV用途やゲーム用途などで時折大手メーカーから発売されたり、細々と売られたりしているが、それほど一般的なデバイスとしては定着していない。
業務用や軍用としてそれなりに高価なものが実用品として製造販売されており、その用途はマニュアル等の資料の表示用、乗り物などのシミュレータ用、部屋や工場などの空間のデザインや設計の検討用、テーマパークでのアミューズメント用途など。軍用では照準器、敵味方の位置のような情報表示、暗視装置等の映像表示などの用途で、戦闘機・戦闘ヘリ・歩兵システムなどにおいて実用化や研究が進んでいる。
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最終更新:2024/03/29(金) 22:00
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