ペニーワイズがオススメするシリーズとは、ホラー映画『IT』の悪役・ペニーワイズが何かを勧めてくる動画シリーズである。
ある雨の日の道路、兄に新聞紙で作ってもらった船を追いかけて遊ぶジョージ。しかし船は雨水が流れ込む側溝の中に落ちてしまう。
急いで側溝を覗き込むが既に船は見えず、諦めて立ち去ろうとするジョージだったが、そこへ
やあ、ジョージィ!(Hiya, Georgie!)
と声がかかり、怪しげな道化師・ペニーワイズが側溝の穴からぬらりと顔を出す。
訝しむジョージにペニーワイズは親しげに話しかけ、黄色い風船でジョージを釣ろうとするが、ジョージは「知らない人に物をもらうな」という父親の言いつけを守り、立ち去ろうとする。
そこでペニーワイズも切り札、新聞紙の船を取り出す。
これを置いていっちゃうのかい?(Without this?)
兄に作ってもらった大切なおもちゃだ。葛藤するジョージにペニーワイズはたたみかける。
ここには綿アメも乗り物も何でもある。風船もだ。欲しいだろう?
(and there's cotton candy, and rides, and all sorts of surprises down here... and balloons too... All colors.)
巧みな話術に引き寄せられたジョージはゆっくりと新聞紙の船に手を伸ばす。それを見ながら、ペニーワイズはねっとりと囁き、そして不意に叫ぶ。
「風船は浮かぶさ、ジョージ……そう……ここまで下りてきたなら……お前も浮かぶぞ!
(They float, Georgie... They float... and when you're down here with me... YOU FLOAT TOO!)
ペニーワイズに腕を掴まれ、悲鳴を上げるジョージ。
場面は変わり、ジョージの葬儀が映し出される。小さな棺が下ろされていく中、神父が聖書の一節を唱える(詩篇 23篇4節から6節)。
汝と共にあれば我は災いを恐れず
敵の眼前で我がために食卓を設け
我が頭に油を注ぎ 杯を満たしたもう
必ず恵みと哀れみ 我に来たらん
『IT』の一場面を切り取った嘘字幕シリーズ。
映画で嘘字幕という部分を考えると、総統閣下シリーズやジョーカーさんシリーズと似ている。
初出はメタルマンの人こと知的風ハット氏の「【嘘字幕シリーズ】ペニーワイズが新作サメ映画をオススメするようです」。ジョージが立ち去ろうとする所で「待てや!」が入るのはお約束。
犠牲者のジョージがペニーワイズに側溝に引きずり込まれる描写から、なにかの趣味、いわゆる「沼」に引きずり込む話として作りやすい。
使われている映像はトミー・リー・ウォレス監督による1991年版『IT』。
2017年にリブートされた『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』もあるので、素材を探す場合には間違えないように。
好きなものを強引に勧め合うというたいてい不毛な有意義な交流手段として使われている。
なお派生形として「ペニーワイズ死亡ルート」がある。当該記事を参照。
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最終更新:2025/12/09(火) 21:00
最終更新:2025/12/09(火) 20:00
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