ポケモン対戦初心者用の記事 単語


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ポケモンタイセンショシンシャヨウノキジ

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ポケモンBWを買ってクリアしWi-Fiランダム対戦に手を出したはいいものの、全く勝てないというそこのアナタ
新人トレーナーであるアナタも、この記事さえ読めば、きっと勝てるようになる!!!・・・といいなぁ

ネタバレ注意 この記事は新人トレーナー向けです。
既に廃人の方は何も得るものが無いと思われますので、
厳選孵化作業を続行してください。

※この記事では、Wi-Fiバトルにおけるシングルバトルの3vs3を扱っています。
   育成面ではほぼ共通ですが、戦法がだいぶ異なるダブルバトルについては外部のサイトなどを参照してください。
  また、この記事ではストーリー部分をクリアしてポケモンの基礎知識を身につけていることを前提にしています。
※自分のパーティへのアドバイス等が欲しければ、この記事下部の掲示板で質問してみるのもいいでしょう。
  優しい人が気まぐれに答えてくれるかもしれません。

ポケモン対人戦の現状

「クリアしたし、対人戦でもやってみるか!四天王を倒した俺のダイケンキでボッコボコにしてやるよww」
・・・上のような方は、まず全面的に認識を改めましょう。

現在のWi-Fiランダム対戦はネットを介して対戦できる「ネットゲーム」の性質を帯びており、他のネットゲームと同様「ゲームを異常にやりこんでいるプレイヤー」の独壇場となっています。
彼らの殆どはポケモンユーザのメイン層である(と思われる)小中学生ではなく、いわゆる「大きいお友達」であり、相応の戦略と経験を持ったガチプレイヤーです。
対戦しに行ってもいいですが、何の予備知識もないまま突っ込めばほぼ100%フルボッコされて涙目になることでしょう。

なぜ勝てない?

主に、

  • 使っているポケモンが違う
    対人戦専用に育成したポケモンを使っている
  • 知識量が違う
    ほとんどのポケモンの長所・短所・戦術などが頭に入っている

の2点があなたの勝てない原因です。それぞれの要因を順番に見ていきましょう。

大前提「強いポケモンと弱いポケモン」

数百種類以上いるポケモンには、残念ながら「強いポケモン」と「弱いポケモン」の格差が存在します。
(ここで言う「強い」「弱い」とは、ステータスの水準と覚える技の豊富さを総合したものを指します)

例えばシャンデラは全ポケモン中でも屈指の「とくこう」を持ち、タイプ一致の「だいもんじ」「オーバーヒート」は少なくない数のポケモンを一撃で倒すことができますが、クイタランは「とくこう」と「こうげき」はそこそこ高いものの低い「すばやさ」と耐久値が足を引っ張り、バトルに出しても相手の先制攻撃で何もできずに倒されてしまいがちです。
経験豊富なプレイヤーなら技術でカバーすることも可能でしょうが、初心者は手を出さない方が無難です。

厨ポケ、強ポケと呼ばれるポケモンたちはステータスが高く覚える技も優秀なため、初心者でもそこそこの勝率を挙げることが可能です。このポケモンたちをサポートに回せば、たとえマイナーでもあなたのお気に入りのポケモンを活躍させることができるかもしれません。
逆に、ポケモンを極めた人ですら運用が難しいポケモンたちは「不遇ポケモン」にまとめられています。

しかし、ここでカリンの名言を思い出すべきでしょう。

つよい ポケモン
よわい ポケモン
そんなの ひとの かって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきな ポケモンで
かてるように がんばるべき

ストーリー用ポケモンと対人戦用ポケモンの違い

「わざ」が違う!

ストーリー攻略用のポケモンは一般に、「素早さと攻撃力が高く、複数タイプの強力な攻撃技を覚えるポケモン」が向いています。また、「ハイドロポンプ」「かみなり」のような命中率が低くPPが少ない技より、「なみのり」「10まんボルト」のような、多少攻撃力は低くとも命中が安定しておりPPが多い技のほうが有利です。

しかし、それはあくまで「ストーリー攻略なら」ではの話。基本的に自分のポケモンよりもレベルが低く、弱い技しか覚えていないストーリー中の相手とは違い、ネットの向こうにいるトレーナーはレベルも同じですし余計な技も一切覚えさせていません。厄介な補助技も積極的に使用してきます。

持たせている「どうぐ」が違う!

ポケモンに持たせる「どうぐ」も非常に重要です。対人戦ではバトル中に消費したアイテムもバトル終了後には戻ってくるため、相手は遠慮なく強力な効果を持つアイテムを持たせています。それらはストーリーでは使いづらいため最初は強さがよくわからないですが、対人戦を2,3回経験すればその強力さが嫌でも実感できるはずです。

ステータスが違う!

そして一番違う理由・・・それはズバリ「ステータスが違う」です!

例を挙げると、ほとんどの場合ストーリークリアに使ったドレディアより、対戦用に育成したドレディアの方が「とくこう」が高いです。
具体的には、努力値・性格・個体値が違います。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

前提「物理技と特殊技」

攻撃技は「ぶつり物理」と「とくしゅ特殊」の2種類に大きく分けられます。例を挙げれば「たいあたり」「はっぱカッター」は物理技、「みずでっぽう」「ひのこ」は特殊技です。
物理技は「こうげき」、特殊技は「とくこう」の数値によってダメージが決まります。例えば、「こうげき」は高くとも「とくこう」が低いヒヒダルマに特殊技である「だいもんじ」を覚えさせても大したダメージは与えられません。
自分のポケモンのステータスをよく見て覚えさせる攻撃技を選びましょう。

また、第3世代まではタイプによって物理か特殊かが決まっていましたが、これが第4世代からの仕様変更により技ごとに設定し直されました。例えば「はかいこうせん」は特殊技になってしまったため、これを覚えたケンタロスは現環境では完全にネタポケモンになっています。初代だけやったことのある出戻り組は注意しましょう。

攻撃技

先ほども述べたとおり、ストーリークリアには「命中100で、それなりに攻撃力が高く、PPもそこそこ多い攻撃技」をたくさん覚えているポケモンが一番使いやすいです。

しかし、対人戦においては話が違います。
もちろんそれらの技で十分な場合も多いのですが、「「かえんほうしゃ」じゃなく「だいもんじ」なら倒せてた」というようなケースもまた非常に多いのです。特に、アタッカーの役割を与えたポケモンには、多少使い勝手が悪かったり反動でデメリットが発生する技であっても、高火力の技を覚えさせた方が幸せになれることの方が多いでしょう。

逆に、耐久型のポケモンには多少威力が低くても、PPが多かったり追加効果が優秀な技が向いています。
一撃で倒される心配も少ないですし、何より「PP切れ」と言う壁にはどんなポケモンも勝てません。

補助技

攻撃技以外の技は「へんか」に分類されます。変化技という名称ですが、補助技と呼ばれることが多いのでここでは補助技として解説します。ストーリーでは目立たない補助技も、対人戦では非常に重要です。対戦でよく使われる補助技を紹介します。

  • 状態異常技-「ねむりごな」「どくどく」「でんじは」「おにび」など
    もっともポピュラーな補助技。「ねむり」状態の厄介さは説明不要でしょうが、「まひ」状態になると「すばやさ」が1/4になることや、「やけど」状態になると「こうげき」が1/2になる(「とくこう」は変わりません)ことはストーリーをクリアしただけでは知らない人も多いです。
    特に「まひ」「やけど」は物理型速攻アタッカーが食らってしまうとかなり不利になってしまうため、それらのポケモンを使用する人は注意しましょう。
  • 積み技-「つるぎのまい」「めいそう」「ビルドアップ」「ちいさくなる」など
    一時的にステータスを上昇させる技で、「積み技」と呼ばれることが多いです。引っ込むと効果は消えます。これらの技を容易に許してしまうと、相手のポケモン1体にこちらのパーティが全滅させられたり、何回攻撃しても倒せない要塞のようなポケモンになってしまうことが多いです。いかにして積み技を使う機会を得るか?は、ポケモンバトルの大きな焦点の一つです。ただし、防御・特防が上昇する積み技は、急所に攻撃を受けた場合は積み技の効果がダメージ計算に反映されません。
    ちなみに積み技は一段階上昇で1.5倍、二段階上昇で2倍と、0.5倍刻みでステータスが上昇していきます。変化の表現に「ぐーんと」「がくっと」と付く技は一度に2段階、「ぐぐーんと」と付く技は一度に3段階も変化します。
  • 回復技-「じこさいせい」「たまごうみ」「はねやすめ」「ねむる」など
    主に耐久型のポケモンが使用します。「こうごうせい」「つきのひかり」は天候によって回復量が変わること、「はねやすめ」はそのターンだけ飛行タイプが消えてしまう点を覚えておきましょう。「ねむる」は使い勝手は悪いですが、体力以外にも状態異常も回復することができるため、「どくどく」や「おにび」を使ってくるポケモンに強いです。
  • 壁技-「ひかりのかべ」「リフレクター」
    通称「壁」。5ターンの間、「ひかりのかべ」は特殊攻撃の、「リフレクター」は物理攻撃の味方へのダメージを半減します。防御や特防を上げる積み技と違い、ポケモンではなく場に作用するため「バトンタッチ」をしなくても後続に効果を引き継ぐことができる点が魅力。ただし、積み技と同じく急所に食らったときはダメージ計算に壁の効果は入らない(=壁を貫通する)ので信頼しすぎるのは禁物です。
  • 「やどりぎのタネ」
    草ポケモン御用達の補助技。植えつけると毎ターン相手の最大HPの1/8ダメージを与え、その半分を吸収します。耐久の高い草ポケモンに撃たれると非常に厄介ですが、撃たれた側が交換すれば効果は消えます。草ポケモンには効かないのと、命中が100ではないのが玉に瑕。
  • 「みがわり」
    最大HPの1/4を消費して自身の身代わりを作り出す技。防御力の低いポケモンが身代わりを場に残すことに成功すれば、こちらの行動回数を確実に増やすことができるため非常に有効です。また、身代わりを出している間は「さいみんじゅつ」などの状態異常技を受け付けなくなる効果も持っています。相手への様子見に使うのもいいでしょう。ただし、よく考えて使わないとただHPを消費しただけに終わってしまいます。変わった活用法としては、身代わりを連打することで意図的にHPを減らし特性「もうか」「げきりゅう」などを発動させる戦法もあります。
  • 「トリック」「すりかえ」
    自分と相手の持ち物を交換させる技。一見扱いづらそうな技ですが、自分の持つマイナス効果を持つアイテムを相手に押し付けることができます。特に、こだわり系のアイテムは自分で活用しやすく、相手の耐久型に押し付けるとほぼ機能停止させることができるのでこの技と相性がよいです。
  • 「トリックルーム」
    通称「トリル」。5ターンの間、素早さの低いポケモンから行動できるようになります。自分より遅い相手が「トリックルーム」「マジックルーム」「ワンダールーム」を選んだ場合を除き、必ず後攻での発動になります。発動させるターンも1ターンに含まれており、トリックルーム状態であるのは実質的に4ターンということになります。やや使いづらい技ですが、使いこなせば非常に強力です。相手のパーティが遅いポケモンばかりなら、この技を警戒しましょう。ちなみに、トリックルーム状態のときに「トリックルーム」を使うとトリックルーム状態が解除されます。詳しくは「トリックルーム」の記事を参照。
  • 「ちょうはつ」
    3ターンの間、相手は攻撃技しか出せなくなります。この項目にあるような技を全て封じることができ、特にデスカーンやエルフーンなど攻撃力が低く、厄介な補助技を持っているポケモンに有効です。

道具

ストーリー中はせいぜい特定タイプの技の威力を上げるアイテムぐらいしか有効ではありませんが、対人戦では全く違います。というか、対人戦専用としか思えないアイテムが多数あるのです。よく使われるものを紹介します。

  • 「きあいのタスキ」タスキ
    通称「タスキ」「襷」。HPが満タンであれば、即死ダメージを食らっても必ず1残して耐えるという優れもの。大抵の攻撃で沈む低耐久のポケモンの救世主であり、コイツを持たせれば少なくとも「何もできずに先制攻撃でやられる」という心配はかなり少なくなります。高速アタッカーや4倍弱点を持つポケモンなど、脆いポケモンに持たせると良いでしょう。
    ただし、これを無効化する方法も少なからずあります。詳しくは「ポケモンでわからない単語が出てきたときに見る記事」の「タスキ潰し」の項を参照。
  • 「こだわりスカーフ」スカーフ
    通称「スカーフ」。持たせると、戦闘時に最初に選んだ技以外を選べなくなる代わりに素早さが1.5倍になります。大火力だが半端な素早さしか持たないポケモンの素早さ補強に使ったり、鈍足アタッカーに意表を突かせるために持たせたりします。当然小回りは効かなくなるので、奇襲させたいときや、バトル終盤に傷ついた相手パーティのトドメを刺すのによく使われます。相手の技が予測できるなら、補助技に「トリック」を合わせてこのアイテムを押し付けることができればアドバンテージをとることができます。
  • 「こだわりハチマキ」ハチマキ「こだわりメガネ」メガネ
    通称「ハチマキ」「メガネ」。持たせると、戦闘時に最初に選んだ技以外に選べなくなる代わりに「ハチマキ」なら攻撃が、「メガネ」なら特攻が1.5倍になります。攻撃力強化系のアイテムの中では一番強化倍率が高く、素早いが火力の低いポケモンに持たせたり、大火力のポケモンに更なる突破力を持たせるときに使います。これも当然小回りが利かなくなるため、相手のパーティにこちらの攻撃を無効化されるポケモンがいないか確認してから使用する切り札的な運用が望ましいです。
  • 「ラムのみ」ラム
    通称「ラム」。持たせると、一回だけ状態異常を回復します。非常に汎用性の高い道具で、1ターン目に積み技を使うポケモンや「まひ」「やけど」を食らうと即座に機能停止してしまうポケモン、サポート役など確実に役割を果たす必要があるポケモンに持たせます。単なる催眠対策にも使われることがあります。
  • 「いのちのたま」珠
    通称「珠」。持たせると、攻撃技の威力が1.3倍になる代わりに最大HPの1/10の反動ダメージを負います。技が自由に選択でき、強化倍率もそこそこ高いため非常に使い勝手の良いアイテムです。難点は、反動ダメージにより所持アイテムがすぐにバレてしまうこと。しかし、特性「ちからずく」のポケモンはちからずく適用技を使用すれば珠の反動ダメージを負わないという謎の仕様があります。また、特性「マジックガード」持ちはこの反動ダメージも無効化してしまいます。
  • 「たべのこし」残飯
    通称「残飯」。持たせると、毎ターン最大HPの1/16を回復します。耐久ポケモン御用達の優秀なアイテムで、「まもる」「みがわり」などターンを稼ぐ技と組み合わせると更なる効果を発揮します。
  • 「○○のジュエル」
    第5世代から登場したアイテムで、対応したタイプの攻撃技を最初の一発に限り威力1.5倍にします。メガネやハチマキと同じ強化倍率を誇りつつ、使用後も技選択を制限されないため使い勝手が良いです。「ひこうのジュエル」+「アクロバット」のコンボが有名で、この場合アクロバットの道具なし威力110×1.5=165の高火力攻撃を一発限りですが使用することができます。
    ただし、最新の「X・Y」では現状ノーマルジュエルしか存在しません。 
  • 「カゴのみ」カゴ
    持たせると、一回だけ「ねむり」を回復します。技「ねむる」とのコンボ(いわゆる「ねむカゴ」)によく使われ、一度だけですが体力・状態異常を全回復し、かつ次のターンから動けるようになります。
    「積み技使う→攻撃or状態異常食らう→眠る→全回復し即起床、次のターンから無双」の流れを狙います。
  • 「オボンのみ」オボン
    持たせると、HPが半分以下のときにHPを1/4回復します。中途半端な耐久を持つアタッカーなど、本来なら2発でやられるところを2発耐えるために持たせたりします。
  • 「かえんだま」「どくどくだま」
    持たせると、最初のターンの最後に「やけど」「もうどく」状態になります。一見マイナス効果しか持たないアイテムですが、主に特性「こんじょう」(状態異常のとき、攻撃力1.5倍。火傷時の攻撃力低下は無効)を意図的に発動させるために使います。特にオオスバメの「かえんだま」+「こんじょう」+「からげんき」コンボ(通称「焼き鳥戦法」)は有名で、攻撃種族値85とは思えない超火力を叩き出します。また、特性「マジックガード」で状態異常ダメージを受けないランクルスやピクシーが「やけど」「もうどく」状態になり、「トリック」でそれらを押し付ける戦法が有名です。
  • 「しんかのきせき」
    通称「輝石」。持たせると、進化前のポケモンに限り「ぼうぎょ」「とくぼう」が1.5倍になります。サマヨールなど、初登場時より後のバージョンで最終進化形が出たポケモンが使用することが多いです。特にラッキーとポリゴン2が有名で、持たせると両者とも異常なまでに硬くなります。欠点は、進化前のポケモンを出すとほぼ即座に「輝石」持ちだとバレてしまうこと。耐久型だと容易に見破られ、積み技を許してしまいがちです。

ステータス

ストーリークリア用と対人戦用に育成したポケモンは、そもそもステータスが違います。
なぜ違うのか、どう違うのか、実際に見てみましょう。

努力値

多くの人が聞いたことはあると思われます。

簡単に言うと、「今までにどんなポケモンを倒してきたか」を表す隠しステータスです。
例えば、ミネズミばかりを倒していると「こうげき」がよく上がり、タブンネばかりを倒していると「HP」がよく上がるといった現象が起きます。
これが努力値(ゲーム中では「きそポイント」と呼ばれる)の影響です。これはつまり、倒す敵を選ぶと意図的に特定のステータスを伸ばすことができることを意味します。(詳しい説明は「努力値」の記事を参照)

例えば特殊アタッカーなら「こうげき」ステータスは必要ありません。一匹のポケモンが得られる努力値の上限は決まっているので、その分の努力値を「とくこう」に回したほうが特殊アタッカーとして強くなる、というのがわかるでしょう。
しかしストーリーをクリアする際は倒す敵を選ぶなんてことをしていると面倒でしょうがありませんから、得た努力値の種類もバラバラなのが普通です。全てのステータスに平均的に努力値が入っているため、どのステータスも平凡な数字にしかなりません。
そのため、対人戦に使うポケモンは特定の種類の努力値を集中的に稼ぎ、どれかのステータスを特化して伸ばす育成法が一般的です。

例としてLv.50のドレディアで説明すると、全ステータスに均等に85振った場合と、特攻・素早さに255振った場合ではステータスにこれだけの差が出ます。
※努力値は一つのステータスには255まで、合計で510までという制限があります
※性格控えめ、個体値ALL20での計算

ドレディアLv.50 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ
全ステータスに85の努力値 150 76 100 148 100 115
特攻と素早さに255の努力値 140 67 90 171 90 136

アタッカーとしてどちらのドレディアが強力か、言うまでもないでしょう。

性格

性格とは、ポケモンのステータス画面にある「ひかえめ」「おとなしい」「いじっぱり」などの部分を指します。
全部で25種類あり、これらのうち20種類に「HPを除く5種類のステータスのどれかを1.1倍に、どれかを0.9倍にする」効果があります(残りはどのステータスにも補正がかからない性格)。

あなたの手持ちポケモンのステータスの数字を見てみましょう。どれかがうっすらと赤く、どれかがうっすらと青くなっていませんか?赤い数字が1.1倍になっているステータス、青い数字が0.9倍になっているステータスです。これを「性格補正」と言い、努力値に次いで重要な部分です。

どんな性格がステータスに影響するのか調べるのがメンドーな人向け簡易表

こうげき
0.9倍
とくこう
0.9倍
すばやさ
0.9倍
ぼうぎょ
0.9倍
とくぼう
0.9倍
こうげき
1.1倍

いじっぱり

 ゆうかん  さみしがり やんちゃ
とくこう
1.1倍

ひかえめ

れいせい おっとり うっかりや
すばやさ
1.1倍

おくびょう

ようき せっかち むじゃき
ぼうぎょ
1.1倍

ずぶとい

わんぱく のんき のうてんき
とくぼう
1.1倍

おだやか

しんちょう なまいき おとなしい
補足 
  • がんばりや、すなお、てれや、きまぐれ、まじめはどのステータスも1.0倍に伸びます。

個体値

最後に「個体値」です。
同じ種類、同じレベル、同じ性格、同じ努力値を得ていても、二匹のポケモンのステータスが同じになる事はまずありません。
この原因は「個体値」と呼ばれる隠しステータスです。上の二つと比べると影響は小さいですが、しのぎを削るポケモントレーナーたちの根性の見せ所でもあります。良い個体値を求めて粘ることを「厳選」と言います。
ただし、メジャーポケモンの素早さや、よくある型の努力値振りが常識化しているレベルの人でないと厳選してもほとんど意味がありません。厳選は実力が伯仲した熟練者同士の対戦で初めて効果を発揮する行為であり、初心者は「そういうのがあるんだ」ぐらいに考えてよいでしょう。
それでも知りたいなら→「個体値」

対戦用ポケモンを作る

実践

以上を踏まえて、実際に対戦用ポケモンを作ってみましょう。例として、ここではヒヒダルマを育てることにします。

ヒヒダルマ

  1. まず、どのような型にするかを決めます。
    ここでは高い攻撃力をさらに伸ばすため、性格はとくこうが下がり、こうげきが上がる「いじっぱり」を採用します。
    中途半端な素早さは「こだわりスカーフ」を持たせることで補うことにしましょう。
    速攻アタッカーとして運用するので、努力値は「こうげき」に252、「すばやさ」に252、残り6を「HP」に振ることにします。
  2. 技を決めます。
    タイプ一致の主力技(メインウエポン)は威力が高く、「ちからずく」補正もかかる「フレアドライブ」を採用。
    炎があまり効かないタイプ用のサブウエポンとして、対岩、炎タイプ用に「じしん」、「じしん」が効かない飛行タイプや浮遊対策に「いわなだれ」、残りの一つに耐久型水タイプなど分が悪い相手から逃げる「とんぼがえり」を選択します。
  3. 「いじっぱり」のダルマッカを手に入れましょう。
    野性のダルマッカをたくさん捕まえて選んでもよいですし、ヒヒダルマが手持ちにいるならタマゴをたくさん孵化させて選んでもよいでしょう。「いじっぱり」が出る確率は1/25ですので、ボックスを一つ埋める覚悟で臨む必要があります。
  4. 努力値を振りましょう。
    「いじっぱり」ダルマッカを手に入れたら、ミネズミやヨーテリーを252匹、バスラオを126匹、タブンネを3匹倒させましょう。これで「こうげき」に252、「すばやさ」に252、「HP」に6努力値を振ったことになります。途中で進化しても構いません。また、レベルがいくつのときに倒しても問題ありません。
    ダルマッカで倒すのが難しいなら、「がくしゅうそうち」を持たせてもよいです。この場合、倒したポケモンとダルマッカ両方に同じ努力値(ミネズミやヨーテリーなら「こうげき」に1、バスラオなら「すばやさ」に2)が入ります。
  5. 技を覚えさせましょう。
    Lv.33で「フレアドライブ」、他の技は全て技マシンで覚えさせられます。
  6. レベルを50まで上げましょう。
    これで対人戦にも通用する「いじっぱりスカーフ型ヒヒダルマ」の完成です!

面倒くさい・・・

簡単には言ったものの、上の3や4ははっきり言ってかなり面倒です。それは上級者たちも感じていることで、実はもっと簡単な方法が編み出されています。

性格を選ぶ

卵を産ませるとき、親に「かわらずのいし」を持たせて預けると50%(BW2以降では100%)の確率で性格が遺伝する性質を利用します。よく使う性格のメタモンをあらかじめ用意しておけば、簡単に目当ての性格のポケモンを手に入れることができます。
「かわらずのいし」は野生のガントルを乱獲しているとすぐに数が溜まるので、集めるのに苦労することはないでしょう。

努力値を振る

  • ドーピングしましょう。
    「タウリン」や「ブロムヘキシン」などのアイテムは1個に付き該当する努力値(きそポイント)を10上げる効果があります。ただし努力値が100を超えると使えなくなるので、一つのステータスには最大10個まで(100ポイントまで)しか使用できません。それでも100回分の戦闘を省略できるので利用しない手はないでしょう。
    ショッピングモールR9(ソウリュウ西のデパートっぽい建物)で売られています。「プラスパワー」や「ディフェンダー」などの、「戦闘中のみ効果がある」アイテムと間違わないようにしましょう。
  • 「きょうせいギプス」を持たせましょう。
    ライモンシティと16番道路の間のゲートで手に入れることができます。
    持たせると、通常の2倍の努力値を得ることができます。
  • バトルサブウェイで手に入る「パワー~」系のアイテムを持たせましょう。
    例えば「パワーリスト」を持たせれば、ポケモンと倒すたびに倒したポケモンに関係なく「こうげき」に4の努力値を得られます。つまり、「パワーリスト」を持たせたダルマッカでミネズミを倒すと、ミネズミから1、パワーリストから4の合計5の「こうげき」努力値を得ることができます。
  • 「ポケルス」に感染させましょう
    「ポケルス」とはポケモンがかかる病気のようなものです。と言ってもデメリットは一切無く、ポケルスに感染したポケモンは通常の2倍の努力値を得ることができます。感染したポケモンはレベルの横に「ポケルス」と表示されます。
    上のパワー系アイテムと併用すれば、ミネズミを一匹倒すだけで(1+4)×2の合計10もの「こうげき」努力値を一気に得ることができます。
    「ポケルス」は非常に低い確率(3/65536)でしか感染しませんが、一匹手持ちにいれば野生ポケモンやNPCトレーナーとの戦闘後、その上下のポケモンにランダムで感染する(体感1/3~1/2ぐらい)ので容易に増やすことができます。あなたの周辺にポケモンプレイヤーがいれば、ポケルスを分けてもらうよう頼んでみましょう。
    Wi-Fi環境さえ整っていれば、ニコ生のポケモン交換枠で「 求)ポケルス 出)不思議なアメorポイントマックス 」と提示すれば親切な人がわけてくれる事が多いので手段の一つとして頭に入れておいてください。また、ポケルスを配布している掲示板もあります。
    【注意】ポケモン交換枠を利用する際はそのコミュニティ内でのルールを厳守すること!
    ポケルス感染してから一日経つとポケルスは治り感染能力は消えますが、努力値2倍の効果はそのまま続きます。
    ボックスに入れておけば治癒しませんから、ポケルスをもらったら感染した状態のポケモンを1匹でもいいのでボックスに保管しておきましょう。なお、ポケルスが治癒したポケモンはスマイルマークがつきます。

努力値を稼ぎやすい場所は?

  • HP
    リバティチケットがありビクティニを捕まえていない人は、ここに出るビクティニ(HP+3)がオススメ。HP努力値が+3なのでドーピング薬、ポケルス、ギプス等が無くても84回の戦闘で努力値が最大まで溜まります。
    • リバティチケットが無い人は、「セッカシティ」の水上でマッギョ(HP+2)を倒すか、揺れる草むらでタブンネ(HP+2)を探してレベルアップと並行して育てるのが楽な方法です。どちらも126回の戦闘で努力値が最大まで溜まります。
  • こうげき
    「1番道路」。ここにはヨーテリー(こうげき+1)とミネズミ(こうげき+1)しか出ないのでオススメです。
  • ぼうぎょ
    「ヤグルマのもり」の右側の草むら。ここに出てくるホイーガ(ぼうぎょ+2)とクルマユ(ぼうぎょ+2)をひたすら狩っていきます。この2匹以外にも多くのポケモンが出るので運が悪いと効率が落ちることも。
    「でんきいしのどうくつ」。瀕死にさせた特性「じりょく」を持つポケモンを先頭に置く事でギアル(ぼうぎょ+1)とテッシード(ぼうぎょ+1)の出現率が上がります。先頭に置けば瀕死でも機能するので、「じりょく」持ちを瀕死にして2番目に稼ぎたいポケモンを置きましょう。問題点は「じりょく」持ちのポケモンがイッシュに出てこないことか・・・(一応コイルは条件を満たせばホワイトフォレストに出ます)。
    「ちかすいみゃくのあな」。ここに出てくるダンゴロ(ぼうぎょ+1)をひたすら狩っていきます。ダンゴロの特性が「がんじょう」のため、レベル差があっても倒すのに時間がかかります。
  • とくこう
    「タワーオブヘブン」。ここに出てくるヒトモシ(とくこう+1)とリグレー(とくこう+1)をひたすら狩っていきます。タワーオブヘブン内では何故かあなをほるが使えないので帰るときは注意。一応屋上では「そらをとぶ」が使えます。
  • とくぼう
    「ホドモエシティ」の水上にはプルリル(とくぼう+1)しか出ないのでオススメです。水泡ができた場所には高確率でママンボウ(HP+2)と遭遇するので避けた方が得策。
  • すばやさ
    「1番道路水上」「サンヨウシティ水上」。ここにはバスラオ(すばやさ+2)しか出ないのでオススメです。腕に自信があるなら「ヒウンシティ」ゲームフリーク内のモリモト(すばやさ+2を6匹)、「ソウリュウシティ」バトルのやかた1階のエリートトレーナー(すばやさ+2を3匹)を利用するのもアリ。

あったら便利なポケモン・道具たち

  • 「だいばくはつ」を覚えたポケモン
    努力値を振り終わったポケモンのレベル上げに使います。
    レベルを上げたいポケモンを引っ込めてから「だいばくはつ」持ちに交換し、「だいばくはつ」で相手を倒すと育成対象のポケモンが経験値を独り占めできます。
    クリア後ライモンドームに出てくるドクターとナースのタブンネでやるのがオススメ(通称タブンネボム)。
    ジャイアントホールに出現するメタグロスに技マシンで覚えさせるのが一番手っ取り早いですが、メタグロスは捕獲率が低く、技マシンも48BPと高価なため結構面倒です。
    ギガイアスやダストダスならレベルアップで覚えられます。
  • しあわせタマゴ
    得られる経験値が1.5倍になります。上のタブンネボムと合わせると、Lv.1のポケモンでも一気にLv.30~40まで上げることができます。
    「しあわせタマゴ」は電気石の洞穴、13番道路の宝探し男の他、野生のピンプクが稀に持っています。
  • ウルガモス
    孵化厳選作業の永遠の相棒。特性「ほのおのからだ」 により孵化時間を短縮できます。個体値を気にしない段階ではまだこの子の便利さを実感しにくいかもしれませんが、ポケモンバトルを極めようとしている人ならば孵化要員はウルガモスを選ぶことをお薦めします・・・これは使ってみればわかることですが、便利さが他の「ほのおのからだ(マグマのよろい)」持ちポケモンと比べて別次元です(詳しくは当該項目で)。
    18番道路で貰えるタマゴのメラルバをLv.59まで育てて進化させるか、クリア後の「こだいのしろ」奥にいるウルガモス(レベル70)を捕まえて手に入れましょう。進化レベルが遅いので後者の方が楽かもしれません。BW2ではクリア前にレベル35の野生個体を捕まえられるポイントもあります。
  • ドーピング薬代
    タウリンやブロムヘキシンは1個9800円と非常に高価ですが、ためしのいわ(格闘ポケモンを連れていくとほしのかけらが手に入る。セッカシティの石マニアに渡せば9800円)、ライモンドーム、ブルジョワール家、橋での羽集め(きれいなハネ以外は1500円で売れる)を駆使すれば薬代は簡単に溜まります。

初心者にオススメの対戦用ポケモン

ここではBW・BW2単体で入手できること、わかりやすい長所を持っていること、安定した実力を持っていること、タマゴ技やめざパが必須レベルではないこと、通信交換による進化が必要ないこと、入手法が特殊(映画産、夢特性など)でないことを選択の基準としています。入手法はググって下さい。
初心者向け≠厨ポケ

スターミー 元祖万能ポケモン。高い素早さとそれなりの特攻、タイプ一致技2種に加え「10まんボルト」「れいとうビーム」と広い技レパートリーを持ち非常に扱いやすいです。特性「しぜんかいふく」により、麻痺させられても完全に機能停止しないのも強みで、バトルサブウェイでのBP稼ぎにもオススメ。微妙に火力が足りないのはご愛嬌、「たつじんのおび」「いのちのたま」などの火力アップアイテムで補強しましょう。
ギャラドス 同じく古参の実力者。特性が一種類のみ、孵化に必要な歩数が少なめと、これから厳選を始める人にオススメの一匹。高い攻撃力と「アクアテール」「たきのぼり」「じしん」「こおりのキバ」「ストーンエッジ」など攻撃技が豊富で、「りゅうのまい」を複数積むことができれば無双も夢ではありません。特性「いかく」により数字以上の耐久も持っており、特防も高いため耐久ポケモンとしての運用も可能。ただし電気技には滅法弱いので注意。
エルフーン 豊富な補助技を先制で使える特性「いたずらごころ」が凶悪。「やどりぎのタネ」+「みがわり」+「まもる」戦法が非常に強力ですが、使いすぎると友達をなくすので注意しましょう。「コットンガード」「ひかりのかべ」を生かした耐久型や、「ひかりのかべ」「おいかぜ」「おきみやげ」を中心とするサポート型などもよく見られます。特殊アタッカーや草/毒タイプ、「ちょうはつ」「アンコール」に弱いです。
ジャローダ サポートのエキスパート。2種類の壁と、地面タイプも麻痺させられる「へびにらみ」を高い素早さから繰り出すことができます。サポート型が非常に有名なので、その裏をかいて「とぐろをまく」を積んでからの物理アタッカー、「めいそう」を積んでからの「ギガドレイン」を撃つ特殊アタッカー兼耐久型などを使用する人もいます。それなりに硬いですが弱点も多く、草技以外が貧相なため攻撃性能が低いのでゴリ押しで押し切られることも多いです。
ヒヒダルマ わかりやすい超火力を持ち、「フレアドライブ」は等倍までならほぼ全てのポケモンに致命傷かそれに近いダメージを与えることができます。「じしん」「いわなだれ」「ばかぢから」「とんぼがえり」などのサブウエポンや「あくび」「アンコール」といった補助技も完備。ただし見た目以上に脆いので、自分より素早いポケモンやタスキ持ちには返り討ちを食らうことが多いです。
シャンデラ 伝説ポケモン以外では最高の「とくこう」を誇り、「だいもんじ」「オーバーヒート」が非常に強力です。また、Wi-Fi対戦相手に多いハッサムやナットレイを安定して相手にできます。多くのポケモンが持っている「じしん」と「ストーンエッジ」に注意。バンギラスやドラゴン全般にも弱いです。
ウルガモス 反則積み技「ちょうのまい」が強力。舞った後の炎技と「むしのさざめき」でかなりの数のポケモンを一撃圏内に収めることができます。弱点は炎タイプへの対抗手段が乏しいことと、岩技に極端に弱いこと。多くのポケモンがサブ技として持っている「ストーンエッジ」で大抵即死する他、「ステルスロック」を撒かれていると登場しただけでHPを半分持っていかれます。ギャラドスや、ボーマンダなどの飛行/ドラゴン全般も苦手。
ランクルス 種族値配分に無駄がない実力者。特性「マジックガード」も強力で、珠を持って各種特殊技を無反動で撃つ重火力アタッカーや、「かえんだま」を「トリック」で相手に押し付ける物理受け、遅いことを生かした「トリックルーム」発動要員兼アタッカーなど、さまざまな型がありトレーナーの色が出るポケモン。最初のターンはほぼ確実に先制されるので、相手の攻撃や妨害を受けた後どう動くかを考えて戦いましょう。
オノノクス 攻撃147から繰り出される一致「げきりん」は多くのポケモンに圧力をかけることができます。「りゅうのまい」を決めることができれば「げきりん」と「じしん」で無双も可能。特性「かたやぶり」により特性「がんじょう」無効、「ダブルチョップ」ならタスキや身代わりも問題なく狩るこ とができます。ただし、ドラゴンの中では遅い方なので、自分より素早いドラゴンや「じしん」が有効打にならない鋼(エアームドやナットレイ)が天敵。
メタグロス 信頼の600族。硬さと攻撃力に定評のあるポケモンで、攻撃と何かに適当に努力値を振って、適当に「じしん」やら「バレットパンチ」やらを覚えさせるだけで十分脅威になれます。炎技や「じしん」を食らうことが多いので、「オッカのみ」(炎技によるダメージを一度だけ半減)「シュカのみ」(地面技によるダメージを一度だけ半減)を持たせても良いでしょう。第五世代から凶悪な炎ポケモン(シャンデラ、ウルガモス等)が増えたのでちょっと肩身は狭くなりましたが、まだまだ現役です。
ルカリオ
(BW2のみ)
技が非常に多彩でトレーナーの色が出やすいポケモン。「こうげき」「とくこう」がともに高めなため、両刀型の入門としても適しています。「こうげき」より「とくこう」の方が高いですが、技の威力の関係で物理の方が火力が出ます。
耐性は多く後出ししやすいですが、弱点自体はメジャーな上物理型の場合は「インファイト」がメイン技なため実質的な耐久は低いです。素早さも速攻型のポケモンとしては遅い方であるため、スカーフやタスキを持った型も多いです。
ウォッシュロトム 電気+水という攻撃面で非常にシナジーのよい組み合わせの上、防御面も特性「ふゆう」により弱点は草のみ。その上体重が0.2kgと軽いため、少なくないポケモンがサブウエポンとして持っている「くさむすび」が痛くないという利点があります。特攻も高め。ただし、耐久値自体は並程度です。
元ゴーストタイプなので補助技も豊富。
「ボルトチェンジ」や「トリック」と相性の良いこだわりメガネ・こだわりスカーフ持ちが多いです。
ただし、主力の電気・水が両方半減され、「れいとうビーム」も覚えないため草やドラゴンに弱いです。
ダゲキ 攻撃力が非常に高い上素早さもそこそこあり、特性「がんじょう」によりタスキ不要。「がんじょう」によりメイン技「インファイト」の耐久ダウンが気にならず、それどころか逆手にとって高火力の「きしかいせい」「カウンター」も放てるという、性能と特性が完全に噛み合ったポケモン。攻撃範囲も格闘技と「ストーンエッジ」で十分な上、BW2では三色パンチも覚えられます。特に各種ドラゴンやグライオンに有効な「れいとうパンチ」がオススメ。
良くも悪くも典型的な格闘アタッカーなので、高耐久のエスパーやゴーストポケモンへの対抗手段は乏しいです。また、防御面のほとんどを「がんじょう」に頼っているため、タスキ潰し全般に弱いです。

対戦の知識について

ストーリーモードとWi-Fi対戦の違い

まずは、ストーリー攻略時とWi-Fi対戦の基本的な仕様の違いについて押さえておきましょう。

  • Lv.50以上のポケモンは一時的にLv.50に調整される
    当然の仕様ですが、これによりストーリー攻略時のメイン戦術である「高レベルによるゴリ押し」は不可能です。
  • トレーナーによる「どうぐ」使用不可
    これも当たり前。ストーリー攻略時に「かいふくのくすり」「げんきのかけら」等でゴリ押ししていた人は注意。
  • 「入れ替えタイプ」ではなく「勝ち抜きタイプ」である
    対人戦ではこちらが一方的に有利な「入れ替えタイプ(ストーリー攻略時のデフォルト)」ではなく両者に平等な「勝ち抜きタイプ」です。要は、「相手のポケモンを倒したとき、同じターンに相手が出すポケモンにあわせてこちらも入れ替える」ということができません。
  • ポケモン、持ち物の重複は不可
    同じポケモンやアイテムがパーティ内に二つ以上あると出場できません。これにより、「さっきの奴がきあいのタスキだったからこいつはタスキを持っていない」などの読みが可能です。
  • 手持ちの6匹から実際に戦う3匹を選ぶ
    Wi-Fiシングル対戦は、連れていった6匹から更に3匹を選出して対戦する方式です。バトルサブウェイとは異なり、この3匹は対戦ごとに変更できます。また、最初の手持ち6匹は相手にも公開されますが、そこから選出された3匹は公開されません。つまり、いかに相手のパーティに対応できるポケモンを選出するか、自分のパーティを見て相手が選ぶポケモンは何か、相手のパーティが何をしてくるのかを推理する機会が与えられているのです。ポケモン対戦は見せ合いと選出から既に始まっていると言っても過言では無いでしょう。特に、先発ポケモンの読み合いは重要です。

対戦知識の違い

ポケモン対戦上級者は、各ポケモンの特長、欠点、覚える技、採用率の高い戦法、素早さ種族値などを(信じがたいことに)ほぼ全て把握しています。つまり、相手のポケモンを見ただけでどんな技を持っているか、どんな型なのか、次に相手がどんな技を選択するのかを予測できるのです。

例えば上で育成したヒヒダルマはヒヒダルマの良いところを伸ばした素直なアタッカーですが、それゆえにメジャーであり、「高火力の物理技で殴ってくるんだな」と読まれてしまい物理受けのポケモンで容易に対策されてしまいます。耐久型への対策として「あくび」や「アンコール」を覚えさせるという手もありますが、そうすると元のどれかの技を削らざるを得ず、スカーフも持たせられません(戦闘時に違う技を選択できなくなるため、補助技の価値が落ちてしまいます)。どちらを取るかはまさにトレーナー次第であり、ポケモン対戦の醍醐味でもあります。

こういった知識は別に攻略ページとにらめっこしながら暗記するものではなく、対戦しているうちに自然と身に付くものです。対戦数をこなすのが知識を深める一番の早道だと言えるでしょう。
また、ニコニコ動画にはランダム対戦のプレイ動画が多数アップされています。それらをアップする人たちもまたガチプレイヤーなので、彼らの解説を聞きながら視聴することで擬似的にバトルを体験することもできます。
ポケモンBW対戦リンクで検索

ニコニコ大百科の各ポケモンのページには、そのポケモンの詳しい特徴や戦法が載っていたり、活躍した動画が貼られている場合が多いです。それらを参考にポケモンを作製・運用するのもよいでしょう。
大百科のポケモン記事一覧

実際にパーティを組んでみる

パーティの作り方

自分が活躍させたいポケモンを1体決め、残りの2体でその弱点をカバーする、という組み方が一般的です。
例えば上で作ったヒヒダルマをエースに据えて活躍させたいなら、ヒヒダルマの弱点である耐久型水タイプをカバーするブルンゲルやナットレイを入れたり、ヒヒダルマをより安全に活躍させるサポート役のエルフーンを入れたりするのです。

パーティ内のポケモンの役割

バトルには3匹しか参加させられないため、パーティのポケモンたちは、それぞれ役割をはっきり持たせておくことが重要です。あやふやなままバトルに投入してしまうと、攻めることも守ることも中途半端にしかできずに終わってしまうでしょう。考察や対戦動画などでよく使われる役割を紹介します。

  • アタッカー
    攻撃役です。相手のパーティを攻め落とす役割を持ちます。
    目安として、タイプ一致の強力なメイン技で効果抜群の相手なら1発で、等倍の相手でも2発撃てば倒せる程度の攻撃力が要求されます。また、効果いまひとつや効果無しの相手に備え、それらに対処できる技(いわゆるサブウエポン)も推奨されます。
    分類として物理攻撃で攻める物理アタッカー、特殊攻撃で攻める特殊アタッカー、両方を持つ両刀アタッカーがいます。
    さらに相手に先制して攻撃を仕掛け倒される前に倒すタイプの速攻型と、素早さを捨て相手の攻撃を一発耐えることを前提にした重火力型に分けられます。
    アタッカーには「こうげき」「とくこう」のどちらかと、速攻型なら素早さに、重火力型なら耐久に努力値や性格補正をかけ、役割を遂行させやすくします。
    両刀は物理受け・特殊受け両方を突破しうる力を持つものの、代わりに素早さや耐久が犠牲になりやすく、はっきりとした相手やシチュエーションを想定しないと中途半端になりやすいため、初心者にはオススメしません。
  • 受け
    防御役です。攻撃を受け止め、相手のアタッカーを封じて仕事をさせないことが目的です。逆に言えば、相手の受けを突破することが出来れば勝利に大きく近づきます。
    目安として、相手の攻撃を2発以上耐えることが要求されます。
    物理・特殊のどちらかを受けるかによって物理受け・特殊受けに分けられます。両方を受けられる両受け型も存在しますが、これも中途半端になりやすいため初心者にはオススメしません。
    また、パーティの他の2体の弱点となるタイプやポケモンに強い、という用心棒的な受けポケモンも存在します。そのような場合は「格闘受け」「バンギラス受け」などと呼びます。
  • サポート
    サポート役です。ダメージを与えるのではなく、後続のポケモンがより活躍しやすい環境を作り出します。
    具体的には積み技を「バトンタッチ」で後続に受け継がせる、「ひかりのかべ」「リフレクター」「おいかぜ」など場にかかる技を使って退場するポケモンです。
    天候を変化させたり「トリックルーム」を発動するポケモンは、特に「起動要員」と呼ばれます。

「ポケモン第五世代・対戦考察まとめwiki」について

ポケモン第五世代・対戦考察まとめwiki
対戦wikiとも。対戦で使われる大抵の戦法が載っています。各ポケモンのメジャーな戦術、特殊な戦法、現在Wi-Fiランダム対戦で流行っているポケモンなど非常に有用な情報がたくさんあり、最初はここのポケモンの代表的な型(いわゆるテンプレ)をそのまま真似て作ってみてもいいでしょう。
ただし、このサイトのTOPにもあるように、鵜呑みにするだけでは強くなれません。自分で考えて勝ってこそ嬉しいのがポケモン対戦だと言えるでしょう。
あまりにも略語や専門用語が多すぎて、最初は何を書いているのか分からないことも多いと思われます。そのような場合は「ポケモンでわからない単語が出てきた時に見る記事」を参照してください。

Wi-Fiランダム対戦の「レーティング」と「フリー」の違いについて

「レーティング」は文字通り、勝ち負けに応じたレートがはっきりと数字で見えるモードです。
このモードでは「勝利すること」という明確な目標があるため、準伝説や600族など強力なポケモンで構成された本気のパーティがほとんどで、それらを操るトレーナーもほぼ100%経験豊富な、より上級者のトレーナーです。初心者が敵う相手ではまずありません。

対して「フリー」はガチパーティからネタパーティやマイナーパーティ、熟練トレーナーから初心者まで幅広い層がおり、さまざまなポケモンや戦法と戦えるため、初心者はこちらに挑んだ方がよいでしょう。それでも最初は負けまくるでしょうが、20戦もすると戦い方や自分のパーティの弱点が見えてくるはずです。
フリーでの勝率を3割程度まで上げられれば、十分初心者を卒業したと言えるでしょう。

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最終更新:2025/12/08(月) 03:00

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最終更新:2025/12/08(月) 02:00

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