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マイネルファンロン

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マイネルファンロンとは、2015年生まれの日本の競走馬。

名前の由来は冠名+中国語で「繁栄」。

主な勝鞍
2021年:新潟記念(GIII)

血統概要

父ステイゴールド、母マイネテレジア、母父ロージズインメイ。

父のステイゴールドはオルフェーヴルやゴールドシップ、オジュウチョウサンなど、数々の名馬を世に送り出した種牡馬。同期の主な産駒にエタリオウ、インディチャンプ、ステイフーリッシュ、アフリカンゴールドがいる。

母のマイネテレジアは現役時は1勝。半妹に後にオークス馬となるシロイアレノムスメことユーバーレーベンがいる。こちらは父がステイゴールド産駒のゴールドシップであるため3/4きょうだいともいえる。妹とは同厩舎でかつ毛色も青鹿毛なのでそっくりである。ただし性格は対照的。

牝系にはマイネヌーヴェル、マイネルネオスなどがおり、いずれもビッグレッドファームや岡田繁幸総帥が長年をかけて育て上げてきた血統である。

その繁栄のゆくえを知らないのは君だけ

デビュー~オープン入りまで

2017年9月に中山芝1800m新馬戦でデビュー。これは2着に逃すも続く10月の東京芝2000m2歳未勝利戦で初勝利を飾る。

2018年3月には500万下(現1勝クラス)の身であったがスプリングステークス(GII)に格上挑戦し3着。優先出走権を手に皐月賞(GI)に挑むが13着に終わった。

以降同年8月に札幌2000m500万下、9月に中山2000m習志野特別(1000万下(現2勝クラス))、2019年4月には中山2200m湾岸S(1600万下(現3勝クラス))にて勝利し、紆余曲折ありながらもオープン入りを果たす。

オープン入り~初重賞制覇まで

しかしオープン入り後は勝ちきれない期間が長く続く。

OP入りしてから2戦目の函館記念(GIII)では2着に食い込む見せ場を作ったがそれ以降は2年もの間凡走が続き、たまに掲示板に入ればいいほうであった。このときは長いこと前めの競馬をしていた。

そんな中迎えた2021年の新潟記念(GIII)。前々走の巴賞(OP)では2着に食い込んだが前走の函館記念(GIII)では14着に敗れたこともあり、12番人気というまぁ穴馬の評価であった。
鞍上には5月に彼の妹ユーバーレーベンとオークスを勝利したミルコ・デムーロを迎えた。

スタートは出遅れをやらかしてしまうもそのまま後方で待機。最終直線で外に持ち出し、おいニンジン食わねえかと言わんばかりの末脚で中団から伸びてくるトーセンスーリヤをかわして1着に入る。
そしてこの差し戦法での勝利をきっかけとして脚質も差し・追込に転換するようになった。

なおミルコ・デムーロはレース後の取材までマイネルファンロンがユーバーレーベンの半兄なのは気付いていなかった。同じ手塚厩舎で雰囲気が似てるとはなんとなく思ってたが血統の母親のところをよく見てなかったがために知らなかったとのこと。

えっ、長距離?

この終盤一気の戦法、ダメなときはとことんダメなのか凡走するときは凡走する。しかし2022年のアメリカJCC(GII)ではうまく決まって2着に食い込んだ。そんな中彼の次の出走レースが決まる。

阪神 外→内 芝3200m 天皇賞(春)(GI)

えっ?こいつ今までずっと中距離走ってなかったっけ?最長でも2200mだったのにいきなり1000m延長っすか??
まぁ陣営がそう決めたので走るわけなのだがいきなり1000mも延ばされたことにSNSでは「またしても何も知らないマイネルファンロンさん(7)」「まだ気付いてないので頑張ってくれると思う」だのネタにされることになった。

そんなわけで馬は何も知らないまま本番を迎え、いつも通り中団から一気に差し切る戦法で行くこととなった。落馬案件があったりしたレースだがタイトルホルダーが逃げ切って勝利を収めた中、マイネルファンロンはというと……6着。掲示板には惜しくも入れなかったもののどうにか沈むことなくレースを終えることができた。

その後

その次はどこになるのかといわれる中、走ることになったのは宝塚記念(GI)。一応彼の土俵である中距離のレースだが、長距離路線に転換するのかと思いきや中距離に行ったりしたので一体何だったんだとツッコまれることに。出走先をサイコロで決めているんだろうかなどと言われたり。
結果は前走同様にタイトルホルダーの勝利となったが当のマイネルファンロンは……5着。しかも1番人気で昨年の年度代表馬エフフォーリアにハナ差で先着して掲示板入りした。馬券圏内にこそ入らなかったが、大舞台での思わぬ好走に競馬ファンは驚かされることになった。

秋を迎え京都大賞典(GII)。2400mと長めの距離となったが天皇賞(春)での長距離での経験を活かし挑戦……となったがまさかの14着(最下位)に終わってしまう。次は少しだけ距離を伸ばしてアルゼンチン共和国杯(GII)へ挑戦予定。

この馬の旅路は一体どこへゆくのであろうか。そういえばまたしても何も知らない方の元ネタもどこへゆくのかわからない旅をしていたなぁ……

血統表

ステイゴールド
1994 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ *ディクタス Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ
マイネテレジア
2007 青毛
FNo.6-b
*ロージズインメイ
2000 青鹿毛
Devil His Due Devil's Bag
Plenty O'Toole
Tell a Secret Speak John
Secret Retreat
マイネヌーヴェル
2000 黒鹿毛
*ブライアンズタイム Roberto
Kelley's Day
*マイネプリテンダー Zabeel
Giladah

5代クロス:Halo 3x5(15.63%)、Hail to Reason 4x5(9.38%)

先述した通りユーバーレーベンとは半きょうだいであるがユーバーレーベンの父がゴールドシップ(父ステイゴールド)であるため実質的には3/4きょうだいとなる。なのでHalo、Hail to Reasonのクロスが強めになっている。もしかしたらこれがおっとりとした妹に比べて気性が鋭い理由かもしれない。

関連動画

関連リンク

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • ステイゴールド
    • ステイゴールド産駒
  • ユーバーレーベン (半妹)
  • 2018年クラシック世代 (以下は代表的な同世代のステイゴールド産駒)
    • ステイフーリッシュ
    • インディチャンプ
    • エタリオウ
    • アフリカンゴールド
  • 大泉洋
    • またしても何も知らない大泉 洋さん(23)
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