マキシマムセキュリティ 単語


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マキシマムセキュリティ

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マキシマムセキュリティ(Maximum Security)とは、2016年生まれ米アメリカ合衆国の競走馬である。牡・鹿毛。

概要

父*ニューイヤーズデイはブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの優勝馬だが種牡馬としては結果を残せず(のはずだった)、ブラジル経由で2020年現在日本で供用されている。
母Lil Indyはジョッキークラブゴールドカップ連覇などG1を3勝しているFlat Outの半妹。

マキシマムセキュリティはウェスト夫妻によって生産・所有され、高い勝率を挙げることで知られるジェイソン・サーヴィス調教師に預けられた。

マキシマムセキュリティは2歳時には様々な身体的問題を抱えていてたが、12月の未勝利戦でデビューすると9馬身3/4差で勝利した。この勝利で多くの買い手がついたが、ウェスト夫妻は断っている。

3歳になってからオプショナルクレーミングを2連勝するとフロリダダービー(GI)にも勝利し、ケンタッキーダービーへの出走権を得ることになった。

2019年ケンタッキーダービー

ケンタッキーダービー(GI)では泥だらけの不良馬場でレースが行われた。マキシマムセキュリティが1馬身差で逃げペースを作る展開となったが、直線に入る前のコーナーで外に膨れ、多くの出走馬に影響を与えてしまった。騎手によると「直線に入るときに大歓声で馬が驚いてしまった」のこと。マキシマムセキュリティは1位入線したが、審議の末に17着に降着となった。1世紀以上続くケンタッキーダービーの歴史の中で、1位入線馬が降着するのは初となった[1]。マキシマムセキュリティ陣営は不服申し立てをしたが、「偉大なる2分間」を長引かせるわけにはいかないとして結果が覆ることはなかった。この一件は後に裁判沙汰にまで発展したが訴えは棄却されている。

ケンタッキーダービー以降

マキシマムセキュリティはケンタッキーダービー以降のプリークネスステークス・ベルモントステークスといった過酷なレースを避け、ペガサスステークス(L)に出走したが2着に敗れた。そのあとハスケル招待ステークス(GI)に勝利し復活を遂げた。ペンシルバニアダービーに出走を予定していたが、疝痛のため出走を取り消した。さらに大事をとってブリーダーズカップも回避することになった。代わりにボールドルーラーハンデキャップ(GIII)に出走し、これに勝利した。すでに一流馬の扱いだったマキシマムセキュリティがブリーダーズカップに出走せずにGIIIに出走したことについては批判の声もあったが、ウェスト夫妻は正しい選択をしたと語っている。その後12月のシガーマイルH(GI)を勝利した。

マキシマムセキュリティは三冠レースとブリーダーズカップを勝利していないもののケンタッキーダービーの1着入線降着と底知れない能力を評価されたのか、この年の最優秀3歳牡馬に選定された。

4歳時(2020年)

2020年に入り、クールモアに権利の半分が購入された。始動戦として、2月29日(現地時間)に設立されたばかりの1着賞金1000万米ドル(約11億円)という世界最高賞金レース、サウジカップ(設立当初のため格付けなし)に出走した。日本のゴールドドリームやクリソベリルが後方の競馬になる中、マキシマムセキュリティは4番手につけ、直線で逃げていたムーチョグストを捕らえ、さらに2019年北米最優秀4歳以上ダート牝馬ミッドナイトビズーの追撃を振り切ってゴールし、北米最強馬の矜持を見せた。

しかしその後、サーヴィス調教師はドーピング容疑で起訴されることとなった。馬名はマキシマムセキュリティなのに、調教師のセキュリティはgbgbであった。そのためマキシマムセキュリティはボブ・バファート厩舎への転厩を余儀なくされた。ドーピング容疑のある厩舎から度々薬物検査に引っかかる厩舎への移籍である。
この事件の影響で1着賞金はマキシマムセキュリティ陣営には1円も支払われないまま、2024年になってようやく審議が終了。ついに第一回の暫定勝ち馬という立場も剥奪されマキシマムセキュリティは失格。勝ち馬は繰り上がってミッドナイトビズーとなり、サーヴィス調教師はサウジアラビアのレースから永久出禁という裁定が下った。

マキシマムセキュリティの帰国及び転厩初戦は7月25日のサンディエゴハンディキャップ(GII)となった。主戦のルイス・サエス騎手が新型コロナウイルスの陽性が出たため、アベル・セディージョ騎手へと乗り替わりとなった。
レースでは逃げるミッドコートに直線で並んだが、相手が粘る形となり、最後にハナ差で辛勝した。

続くパシフィッククラシックステークス(GI)もセディージョ騎手の手綱で勝利し、サエス騎手を再び鞍上に迎えてオーサムアゲインステークス(GI)に出走したが、後方からまくってきた僚馬インプロバブルを捉えられず2着に敗れ、連勝は6で止まった。ブリーダーズカップ・クラシック(GI)でも同厩の同年ケンタッキーダービー馬オーセンティックの5着に敗れ、これを最後に引退した。

通算成績は14戦10勝(GI3勝)で、引退後はクールモアの米国拠点であるアシュフォードスタッドで種牡馬入りすることになった。

血統表

*ニューイヤーズデイ
New Year's Day
2011 鹿毛
Street Cry
1998 黒鹿毛
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
Justwhistledixie
2006 黒鹿毛
Dixie Union Dixieland Band
She's Tops
General Jeanne Honour and Glory
Ahpo Hel
Lil Indy
2007 栗毛
FNo.1-n
Anasheed
2000 栗毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Flagbird Nureyev
Up the Flagpole
Cresta Lil
1986 鹿毛
Cresta Rider Northern Dancer
Thoroly Blue
Rugosa Double Jay
Rose

クロスNorthern Dancer 4×5×5(12.5%)

関連動画

問題となったケンタッキーダービー1着入線降着

関連コミュニティ

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

関連項目

  • 競馬
  • 海外競馬 / アメリカ合衆国
  • 競走馬の一覧
  • 2019年クラシック世代

脚注

  1. *失格を含めても禁止薬物で失格した1968年の*ダンサーズイメージ以来2頭目。
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