ミュージアムマイル(競走馬) 単語


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ミュージアムマイル

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ミュージアムマイル(Museum Mile)とは、日本の競走馬の馬名である。過去に2頭同名の競走馬が存在した。

初代:2006年生。父マンハッタンカフェ、母メモリーズオブユー、母父Gulch。未出走のまま登録抹消。
2代目:2022年生。父リオンディーズ、母ミュージアムヒル、母父ハーツクライ。本項にて記述。

主な勝ち鞍
3歳(2025年):皐月賞(GⅠ)

生産者はノーザンファーム、所有者はサンデーレーシング、管理調教師は高柳大輔(栗東)。

馬名の由来は「ニューヨーク・マンハッタン5番街にある通り」。通り沿いにメトロポリタン美術館をはじめ博物館・美術館が多く建ち並ぶことからこの名で呼ばれる。
ちなみに本馬の3代母から追ってみると、サンタフェトレイル(ミズーリ州フランクリン〜ニューメキシコ州サンタフェ間を結ぶ西部開拓ルート)→ロレットチャペル(サンタフェにある旧ローマカトリック教会で、現在は博物館兼礼拝堂)→ミュージアムヒル(サンタフェにある博物館・美術館が多く立ち並ぶ観光名所)と、今までずっとサンタフェを由来とする馬名だったのがいきなりニューヨークに飛んでいる。

概要

父リオンディーズ、母ミュージアムヒル、母父ハーツクライという血統。
父はキングカメハメハとシーザリオを両親に持ち、兄弟にエピファネイアとサートゥルナーリアがいる超良血。現役時代は気性難を抱えながら朝日杯FSを勝利した。種牡馬としては天皇賞馬テーオーロイヤルを輩出している。
母は芝マイルで3勝を挙げており、ミュージアムマイルが初仔。血統表の項にある通り、子孫に多くの重賞馬を輩出したハッピートレイルズの牝系に属している。
母父は国内外でGⅠ2勝。種牡馬としてジャスタウェイやリスグラシューなど多数のスターを送り出す大きな足跡を残し、母父としてもエフフォーリアやアドマイヤズームを送り出している。

2歳(2024年)

デビューは2歳8月の中京芝1600m戦。幸英明を鞍上に4番人気での出走である。このレースは最内枠から大きく出遅れてしまい、3,4コーナーで捲って大外で直線を向く大味な競馬を余儀なくされる。それでも上がり最速の末脚を使い、完全な前残り決着の中で3着に食い込む。

2戦目は京都芝1800m戦。前走の走りっぷりから単勝1.9倍の断然人気に推され、これに応えて3番手からまたも上がり最速の末脚を使い1馬身差で勝利。3着にはさらに4馬身差をつけ能力の片鱗を見せた。

続いては京都芝2000mの条件戦黄菊賞。クリスチャン・デムーロに乗り替わったこの1戦は中団から早めに進出し、上がり最速33秒7という破格の末脚でぶち抜いて3馬身差の圧勝。順調にOPへ昇級する。

4戦目は第76回にして初めて京都競馬場での開催となったGⅠ朝日杯FS。2連勝の充実度からサウジアラビアロイヤルカップ勝利馬アルテヴェローチェに次ぐ2番人気に支持される。
2枠4番の好枠をゲットしたが、スタートで痛恨の出遅れ。後方2番手に置かれてしまうが鞍上のC.デムーロは思い切り前に押し上げていき、中盤でインの4番手まで進出する。前は比較的緩い流れであり、この積極策は当たっていた。
3番手で4角を回り、外に振って直線を向いたのだが、緩いペースの2番手を追走していたアドマイヤズームに上がり最速の末脚を使われてはどうにもならず、まるで追いつけないまま2馬身半ちぎられてしまった。しかし強引な競馬をしながらも力の違いで2馬身半差の2着に残し賞金加算には成功した。

3歳

3歳初戦はGⅡ報知杯弥生賞ディープインパクト記念。ここまでの実績もあって1番人気の支持を受けた。幸に手が戻ったこの日はゲートをそこそこに出て中団につけたのだが、稍重発表の緩い馬場に手こずり、さらに向こう正面から早仕掛けに出たファウストラーゼンに他馬が釣られるように仕掛けたことで置いていかれ、3角手前で後方4番手あたりまで位置を下げてしまう。ここから3,4コーナーで捲って一気に3,4番手まで上がったが直線の伸び脚が鈍く、最後は後続馬にも差され4着。初めて連を外す悔しい結果となった。幸は「良馬場の方がいい」と馬場を敗因に挙げた。

続くはGⅠ皐月賞。この年は2歳王者クロワデュノールが絶対的本命で、2番人気以下が拮抗する情勢。単勝オッズは直前まで入れ替わり続けたが、最終的にはきさらぎ賞勝ち馬サトノシャイニングに次ぐ3番人気となった。
前週桜花賞を勝ったジョアン・モレイラを招聘して臨んだ当日。6枠11番からそこそこのスタートを切り、先団の外目につけたクロワデュノールを馬群の中からマークする絶好位を確保する。前は59秒3とこの日の馬場を考えるとそこそこの流れ。ファウストラーゼンがまたも早めの大捲りを仕掛け、クロワデュノールが4角手前で動き出しても動じず、4角で徐々に外に出していきながら直線を向く。
そのまま大外を徐々に進出し、残り1ハロンを切ったところでトップスピードに到達。どうにか先頭に立ったクロワデュノールを一瞬のうちに差し切り、1馬身半ちぎり捨ててゴール。大本命を破ってクラシック第一冠を手にした。勝ち時計1分57秒0は前年のジャスティンミラノが記録したタイムをコンマ1秒更新するレースレコードであった。

鞍上のモレイラは高松宮記念、桜花賞に続き、僅か1ヶ月足らずでJRA・GⅠ3勝と絶好調。なぜステレンボッシュだけ飛ばした。父リオンディーズと調教師の高柳大輔はクラシック初勝利を手にした。リオンディーズは2016年の皐月賞に2番人気で出走したが終始掛かり倒して敗戦、しかも進路妨害で5着降着と苦汁を嘗めており、息子が父の悔しさを晴らす形となった。
なお弥生賞組の皐月賞勝利は2010年のヴィクトワールピサ以来15年ぶり、直近1ヶ月以内にレースに出走した馬の皐月賞勝利も2018年のエポカドーロ(スプリングS2着)以来7年ぶりのこと。外厩の充実や調教技術の進歩で直行ローテが主流となる中、朝日杯→トライアル→皐月賞という古式ゆかしきローテーションで皐月賞を勝った久々の例ともなった。

レース後のコメントでもサンデーレーシングの吉田代表は距離延長に前向きな姿勢を取っており、順調に行けばこの後は二冠目である日本ダービーへ王者として赴く予定。鞍上はタスティエーラでダービーを制したダミアン・レーンとの新コンビで挑む。

血統表

リオンディーズ
2013 黒鹿毛
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
シーザリオ
2002 青毛
スペシャルウィーク
1995 黒鹿毛
*サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール
1990 鹿毛
Sadler's Wells
Querida
ミュージアムヒル
2015 鹿毛
FNo.4-d
ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アイリッシュダンス *トニービン
*ビューパーダンス
ロレットチャペル
2003 鹿毛
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
サンタフェトレイル *ノーザンテースト
*ハッピートレイルズ

クロス
サンデーサイレンス 18.75% 4 x 3
Northern Dancer 6.25% 5 x 5

祖母ロレットチャペルの半兄に2005年のセントライト記念や2007年の京成杯オータムHを勝ったキングストレイルがいる。
また曾祖母サンタフェトレイルの半姉に1993年のマイルCSを勝ち当時の賞金女王となったシンコウラブリイ、半妹にコディーノ・チェッキーノ兄妹の母で2024年の二冠牝馬チェルヴィニアの祖母ハッピーパスがいる。

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関連項目

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