ヤシマ作戦とは、『新世紀エヴァンゲリオン』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』作中で発令された作戦である。
第六話「決戦、第3新東京市」にて、第5使徒ラミエルを撃破するべく、特務機関NERV葛城ミサト作戦部長が立てた作戦。
敵は長大な射程圏内に入った外敵を自動で狙撃する高威力の加粒子砲を持ち、エヴァによるA.T.フィールド中和による接近戦は不可能であることから、エヴァによるポジトロン・ライフルでの高エネルギーを一点集中させた長距離射撃の作戦を立てた。
また、本作戦で使用するエネルギーは日本全土から集められた電力で賄われた。
狙撃地点は二子山であることから別名「二子山決戦」。
作戦名の由来は、源平合戦の「屋島の戦い」において那須与一が海上の馬上から扇を矢で射抜いたエピソードから。
新劇場版では、日本の古称「八州(ヤシマ)」から名付けられた。
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震により発電所が被害を受けた東京電力は、3月12日に電力供給が困難になり停電の恐れがあると発表し、節電の協力を呼び掛けた。
これを受け、Twitter上では節電を呼び掛ける為に有志が非公式節電キャンペーンとして「ヤシマ作戦」と呼称して協力を募った。劇中、日本中の電力を集めるために日本全国が計画停電に突入したエピソードを今回の節電キャンペーンに擬えたものである。[1]
「東京電力・東北電力のサービスエリアでは電力消費の最大ピーク時間を意識して電力を消費する炊飯等の消費最大ピークの時間帯をずらし消費を抑える」と言う緩やかなものである。
比較的消費エネルギーの大き目な冷暖房機・炊事調理器具・給湯器具・洗濯乾燥機等がガス・灯油・電気の何れかで動くのか、電気で動く機器はどの程度の電力を消費するかをチェックしよう。
具体的な節電方法は
東京電力、東北電力管轄の地域の方へ 効果的な節電と停電の対処方法をご案内します
http://setsuden.yahoo.co.jp/
を参照されたい。
なお、東京電力・東北電力管轄“外”地域(北海道、西日本)からは送電設備をフル活用しても電気が余る状況にあり、節電をしても被害地域の負担軽減にはならない。これらの電力会社は普段通りの節電を呼び掛けている。電力会社からの節電要請があれば対応をすれば良い。これらの地域にに居て、被災地のために何かせずにはいられないという人は、無理な節電よりも募金や献血の方が助けになるだろう(ただし血液は日持ちしないため、時期をずらして行くべきであろう)。
また、電力会社を騙るチェーンメールが拡散しているが、これは混乱の原因になるばかりでなく、不必要な節電で経済活動が委縮してしまう(長い目で見れば震災復興の妨げにもなりうる)。テレビや電力会社のホームページで最新の情報を確認し、偽の電子メールを受け取っても真に受けず、メールを他者に転送しない様に願いたい。愉快犯によって無垢な善意が自覚なき悪意として利用されない様に注意願う。
逼迫する電力需要に対応する為に東京電力は2011年3月14日より計画停電の一種「輪番停電」をサービスエリアを分割し分割した地域毎に短時間の停電を一日一回(地域によっては二回)を、6:20から19:00の間、栃木・茨城・群馬・千葉・神奈川・東京・埼玉・山梨・静岡の一都八県に跨って実施予定である。[2]
15日以降、地震が直撃し、震災被害の大きい被災地茨城県は輪番停電地域外となり、停電対象地域は一都七県である。[3]
東京電力に続き東北電力も計画停電の検討を始めた。[4]
既に西日本側から東日本への送電は開始されているが、東日本と西日本では電流の周波数が50Hzと60Hzと違うので変換器を通さねばならず、100万Kwレベルに留まっている。[5]
西日本の電力会社関西電力は13日、長野県の寝覚・御岳水力発電所の西日本向けの発電・送電を中止して電源周波数を西日本の60Hzから東日本向けの50Hzに切り替えて、東日本へ7万Kw規模の発電・送電をする準備を開始した。[6]
東京電力管轄地域輪番計画停電初日14日は多くの事業所が臨時休業・従業員の一部の出勤を取り止め、小売店も出来る限りの照明等の節電に務めた事も有り、産業用電力需要が抑えられ、一般家庭での節電も合わせ電力需要の増加を抑え計画停電を回避した。アキバblogが伝える秋葉原の節電は、電力需要が高くならない19時以降の犯罪防止・治安維持の低消費電力街灯の意味合いもあるネオンサインの点灯が減ったものの全て消える事もなく、概ね合理的な節電志向と言えよう。[7]
新作劇場版公式blogであるヱヴァンゲリヲン新劇場版ブログ:破がヤシマ作戦!と言う記事にて賛同の意を示した。
“できること”といえば、全国的な節電を呼びかける「ヤシマ作戦」というキャンペーンがツイッターなどで有志の方々に広がっているとのこと。
“全国から力を集める”エヴァ作品中での作戦名が、こんなときの旗印に使ってもらえるなんて、・・・こんな素晴らしいことはありません。(中略)
私たちも遅まきながら「ヤシマ作戦」に賛同し、参加したいと思います。 皆さんも、個人でできる小さな支援活動、“節電”を、ぜひ!!
『新世紀エヴァンゲリオン』・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』製作スタッフで、ヤシマ作戦絵コンテも担当した樋口真嗣氏によるイラスト提供が行われた。
2011年3月14日夜、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にて主にクライマックスのヤシマ作戦部分を中心に画コンテを担当した樋口真嗣氏が、上記非公式節電キャンペーンを応援すべく、スタッフと共に輪番停電(計画停電)の該当エリア表示用イラスト(無論ヱヴァ風)を作成しpixivに投稿した。
イラストは停電対象外地域のものも含めて数種あり、自分が該当する地域を選択して利用する形となっている。
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最終更新:2025/12/07(日) 09:00
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