ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (Universal Studios Japan) とは、ユニバーサル・スタジオ社が手がける大阪府大阪市此花区にあるテーマパークである。略称はUSJ。

概要

ユニバーサル・スタジオ社が手がけたテーマパークとしては世界で3番目で、アメリカ以外での展開としては初めてのテーマパーク。2001年開業。

アメリカにあった2つのユニバーサル・スタジオのアトラクションの中から、『ジュラシック・パーク』『ジョーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など特に人気のあったものをいくつかローカライズする形をとって開業した。

以来長らく、ハリウッド映画を全面に押し出したテーマパークであったが、近年、映画以外の作品も詰め込まれたカオスなテーマパークへと傾きつつある。
2015年からは、日本のアニメやゲームなどを場内アトラクションで楽しむ企画「ユニバーサル・クールジャパン」が展開されており、『新世紀エヴァンゲリオン』『進撃の巨人』といった人気作品から、きゃりーぱみゅぱみゅまで、様々な日本産コンテンツが題材とされている。最近では任天堂のアトラクションも展開されることが決定している。
またパレードも、ピーターパンやオズの魔法使い等、童話をイメージしたものが多い。

なお、アルコール販売を行っている。

入場料金

入場券はスタジオ・パスと呼ばれる。

基本となる1デイ・スタジオ・パスの価格は、2016年3月時点で以下の通り。いずれも税込み。

• 大人（12～64歳）：￥7,400
• シニア（65歳～）:￥6,650
• 子ども（4～11歳）￥4,980

1年を通じて自由に入場可能なユニバーサル年間パスもある。
繁忙期に入場除外日が存在するパスと、その制限がないVIPパスの2種類に分かれている。
こちらの価格は以下の通り（年間パス／VIPパス）。

• 大人：￥19,800／￥28,800
• 子ども：￥13,800／￥17,800

USJの特徴のひとつとして、東京ディズニーリゾートの2パークとは、1日券の価格がほぼ同等であるのに対して、年間パスが非常に安いという点がある。USJを繰り返し楽しみたい人はまず買って損はない。

他に、午後3時以降の入場になる代わりに安く入れるトワイライト・パス（期間限定）、1日当たりの入場料金が安くなる2デイ・スタジオ・パスなどがあるほか、Clubユニバーサルに登録すれば、誕生月だけ特別価格でバースデー・パスを購入できたりする。
一番豪華なのは、後述するエクスプレス・パスの機能と、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターのエリア入場確約券、パレードやショーの案内がすべてセットになったロイヤル・スタジオ・パス。ただ、値段もそれなり。

優先搭乗券

エクスプレス・パスと呼ばれる。

こちらはスタジオ・パスとは別に購入する必要があり、数量限定である。東京ディズニーリゾートのファストパス（無料だが時間指定がある）とはかなり運用形態が違うので注意。
「ザ・フライング・ダイナソー」が稼働する2016年3月18日から形態と価格が変更される予定。

ランクの違ういくつかのエクスプレス・パスが用意されており、値段に応じて、より多くのアトラクションに優先的に搭乗できる。
また、「ジュラシック・パーク・ザ・ライドとジョーズのうちどちらかひとつ」、といった感じで、使用できる回数と箇所が指定されており、購入者はその中から自分で選んで優先搭乗することになる。

エリア・アトラクション

エントランス

ユニバーサル・スタジオのロゴを模したオブジェ、パークのシンボルであるゲート、そしてチケットブースと入場ゲートなどがある。

ゲートを抜けて左手にはコインロッカーやキャッシュコーナーが、右手には救護室などがある。

ハリウッドエリア

エントランスから直進した先にある。
ハリウッドの街並みや映画スタジオを再現したエリア。
映画スタジオとテーマパークを兼ねる、ハリウッドの元祖ユニバーサル・スタジオを模した造りとなっている。

ショー形式のアトラクションはだいたいここにある。「ユニバーサル・クールジャパン」期間は、これらを一時的にクールジャパンコンテンツに改装する。

• ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド
  • ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド～バックドロップ～（期間限定）
• ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー
• アニメ・セレブレーション
• ユニバーサル・スタジオ・シネマ4-D
  • シュレック4Dアドベンチャー
  • セサミストリート4Dムービーマジック
  • エヴァンゲリオン・ザ・リアル4-D（クールジャパン期間限定プログラム）
• スペース・ファンタジー・ザ・ライド
  • きゃりーぱみゅぱみゅXRライド（クールジャパン2016期間限定）

ニューヨーク・エリア

ハリウッド・エリアからさらに直進した先にあるエリア。
1930年代のニューヨークの街並みが再現されている。

また、ハリウッド・エリアからパーク中央の海へ向かって歩いた先には、セントラルパークと呼ばれるエリアがあるが、こちらもニューヨーク・エリアに含まれる。
アーティストやタレントがパークにゲスト出演する場合、だいたいこのセントラルパークのステージに登場する。

• アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D
• ターミネーター2:3-D

サンフランシスコ・エリア

名前の通り、サンフランシスコをモデルにしたエリア。チャイナタウンや、フィッシャーマンズワーフが再現されている。

• バック・トゥ・ザ・フューチャ－・ザ・ライド
• バックドラフト

ジュラシック・パーク

名前の通り、『ジュラシック・パーク』に登場したパークを再現したエリア。
ニューヨーク・エリアからサンフランシスコ・エリアを通って進んだ先にあり、パークの南端に位置する。

現在、新アトラクション建設のためにエリア全体が閉鎖中であり、再開は2016年3月12日。新アトラクションの稼働は同月18日。

• ジュラシック・パーク・ザ・ライド
• ジュラシック・パーク・ザ・フライング・ダイナソー（2016年3月18日運行開始）

ウォーターワールド

ジュラシック・パークの隣にある、スタントショー「ウォーターワールド」専用のエリア。

ショーアトラクションのみで売店などはなく、エリアと言うよりはアトラクションそのもの。

アミティ・ビレッジ

『ジョーズ』の舞台である田舎町アミティを再現したエリア。
ジョーズのアトラクションの入り口には、仕留められた巨大鮫のオブジェがあり、人気撮影スポットとなっている。

• ジョーズ

ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター

2015年に新たにオープンした、『ハリー・ポッター』シリーズの世界を再現したエリア。
ホグワーツ魔法学校の校舎や、ホグズミート村の風景が再現されている。

入場制限があり、入場整理券を手に入れる必要がある（ただし夕方には入場フリーになるほか、日によっては整理券不要の場合もある）。
セントラルパークでスタジオパスを提示して手に入れるのが基本的な入手方法だが、エクスプレス・パスと一緒に購入できたり、JRやJTBでパークのチケットと一緒に入場確約券を事前に購入できたりする。
いろいろややこしいので、公式サイトなどを確認して手に入れよう。

• 世界初3D　ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
• フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ

ユニバーサル・ワンダーランド

スヌーピーエリア、ハローキティエリア、セサミストリートエリアの3つで構成される、マスコットキャラクター達のエリア。

• スヌーピー・スタジオ
• ハローキティ・ファッションアベニュー
• セサミストリート・ファン・ワールド

ユニバーサル・クールジャパン2016

2016年1月16日～6月26日まで開催。

日本産のコンテンツを題材としてショーやアトラクションを展開するキャンペーン。

• きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド
• エヴァンゲリオン・ザ・リアル4D　2.0
• 進撃の巨人・ザ・リアル2
• モンスターハンター・ザ・リアル
• バイオハザード・ザ・エスケープ2

アクセス

鉄道

• JRゆめ咲線（桜島線） ユニバーサルシティ駅

なお、JRで遠方からパークを訪れる場合、パークまでの往復切符とスタジオ・パス、さらにエクスプレス・パスや「ウィザーディング～」の入場確約券などがセットになった「スペシャルきっぷ」を利用できる。

車

• 阪神高速5号湾岸線北港JCT分岐、阪神高速2号淀川左岸線「ユニバーサルシティ」出口

その他

• 天保山および南海フェリーターミナルから海上シャトル船が発着している。
• このほか、路線バスやリムジンバス、高速バスが運行されている。

関連動画

主に、パレードやアトラクションの動画が多い。

が、ライド系アトラクションは携帯電話を含む全てのビデオ・写真撮影と飴、ガムを含む全ての飲食は禁止です。

関連項目

• テーマパーク
• ユニバーサル・スタジオ
• 神戸大学生らによるユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの迷惑行為

外部リンク

• ユニバーサル・スタジオ・ジャパン