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グライド(Glide)とは、ヨメガが販売するヨーヨーの名である。
2012年に発売された、ヨメガのハイエンドストリングトリックモデル。
ヨメガは長らくストリングトリック機の不振にあえいでおり、それを脱却するモデルの開発を急いでいた。本機は、その集大成といえるものである。
ボディ材質はアルミニウム合金のモノメタル。ボディ形状は流行のHプロファイル形状を採用している。
ステップ部分には若干のインバースラウンドがかけられており、少しだけ持ちやすさに配慮されている。
重量は69gと若干重めだが、標準の範囲内。
今まで奇をてらってコケてばかりだったヨメガストリングトリック機の中で、本機はこれまでのトレンドにしっかり乗った、無難な出来のハイエンドモデルに落ち着いた。
グライドの売れ行きが安定すれば、超初心者向けの「ヨメガ・ブレイン」、中級者向け(という名の超上級者向け)の「ヨメガ・レイダー」と「ヨメガ・ファイヤーボール」、そしてハイエンドモデルの「グライド」と、スキルトイメーカーとして押さえておきたい三本柱が揃うことになる。
ところが、蓋を開けてみると無難すぎてインパクトに欠け、他社の高性能フルメタルの陰に完全に隠れてしまった。
ハイエンド機はもうバイメタルの時代であり、モノメタルは製造元を中国に移転して6000円台に押さえるようになっていた。1万円以上するモノメタル機をヨメガが今更出しても、長年のイメージを覆すには至らない。
当時コラボレーションしていた「スターウォーズ」のモデルも出してみたが、いまだに売れ残っている。
そんな折、ヨーヨーファクトリーが「DV888」を引き戻し仕様にリニューアル。
上級者向けのフルメタル機種を引き戻しにしてどうするんだ、と誰もが思ったが、実は初めてヨーヨーを見る顧客の中には、かっこいいから金属製が欲しい、という層が結構いることが発覚したのである。
そのような顧客に対応するため、ベアリングをサイズC薄型にして引き戻しができるようにした。
これを見て、ヨメガも「グライドは上級者には無難すぎるヨーヨーだったが、それを逆手にとって初心者におすすめすればよいのではないか」と気づいたらしい。本機も2016年版から搭載ベアリングをサイズC薄型に変更。
引き戻し仕様にすることで、ヨーヨーを始めて間もない初心者にターゲットを向けることにした。
価格も6000円台に押さえた(現在は5000円程度で買えることが多い)。
やっていることこそヨーヨーファクトリーの後追いだが、これはヨメガの原点でもある。
そもそも、ヨメガヨーヨーは見た目のかっこよさも魅力の一つだった。
おもちゃ屋さんで見たファイヤーボールやレイダーは、おもちゃじみていないサイバーな雰囲気を持っていた。
90年代は、スポーツ用品店に置かれたスタイリッシュなヨメガヨーヨーを、サーファーやボーダーが買い求めた。
子どもたちは、中の遠心クラッチがかっこよくてブレインを買い、火の玉のデザインがかっこよくてファイヤーボールを買い、ポリカーボネートの透明感がかっこよくてレイダーを買ったのである。
最大のターゲットは、何十個もフルメタルヨーヨーを持っていたり、何百個もナイスペレイダーを壊しながらループを続けるプレイヤーではない。おもちゃ屋さんで初めてヨーヨーを見る10歳の子どもと、その親である。
ステルスレイダーやハイパーレイダーは、ヨーヨーショップに置いてあると今でも大の大人が大喜びしている。
グライドは、大先輩ステルスレイダーから、その笑顔を受け継ぐヨーヨーを目指している。
初心者を狙った、引き戻し仕様フルメタルヨーヨーのリスト。
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最終更新:2025/12/09(火) 21:00
最終更新:2025/12/09(火) 21:00
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