「指揮官様、あなたも私からいなくなるの?
それともこんな私の手を引いてくださるのかしら……?」
ヨークタウンとは、STGアプリゲーム「アズールレーン」に登場する、第二次大戦時のヨークタウン級航空母艦1番艦〈USSヨークタウン〉(CV-5)をモチーフにしたキャラクターである。
デザインはハオ、CVは優木かな。
ユニオン(アズールレーンの世界観でいうアメリカ)所属の航空母艦で、ヨークタウン三姉妹の長女。ゲーム中のレアリティはSR。
楚々とした美女で、紫がかった銀髪のストレートロング、瞳の色は碧。黒い制服に、白と黒の二重構造になっているロングのワンピースという出で立ち。艤装は妹達と同様で長大な飛行甲板にはYKTNと書かれている。制服の腕には、アメリカ海軍の記章の入った腕章を巻いており、胸元には青い薔薇を挿している。ちなみに青い薔薇の花言葉は「不可能」または「夢がかなう」(以前は前者だったが、2004年に本当に青い薔薇が登場して後者が付けられた)。
脇にはハクトウワシの「いーぐるちゃん」が描かれている。いーぐるちゃんはヨークタウンに懐いているようだが、本人は「私が飼っていいの?」と戸惑い気味。なお、妹のエンタープライズの立ち絵にもハクトウワシが描かれているが、同一個体か別の個体かは不明である。
全般的に自信なさげで気弱気味なのは、史実では三姉妹で最初に沈んだこと、そして最強の武勲艦として称えられる次女のエンタープライズと何かに付けて比較され続けたせいか。ちなみにその妹達からは「少しは運を分けてあげたい」(エンプラ)「姉二人の方が私よりすごい」(ホーネット)と、割と敬愛されている模様。
性能的にも正規空母として悪くはない。何しろ妹(特にエンタープライズ)がぶっ壊れ性能(誉め言葉)なため、比較されると辛いところではあるが、それでも育てていけば充分に戦えるだけのポテンシャルはある。固有スキルの「最後のワルツ」は、自分の耐久が2割を切ったところで発動、回復と同時に航空攻撃を行うというもの。なお、このスキル名はヨークタウンの別名「ワルチング・マチルダ」に因んだもの、と言われている。
なお、容姿がどことなく、某第四次聖拝戦争に参加した剣の英霊のマスター代理に似ていることから、コメントがその旦那で溢れたり、その剣の英霊に似ているレパルスとペアにされることも多い、らしい。
太平洋戦争前、ワシントン軍縮条約、ロンドン軍縮条約と続いた軍縮条約によって、軍艦の建造には規制枠が掛けられていた。それはロイヤルネイビーを有するイギリス、そしてアメリカとて例外ではなく、日本に較べると有利だとは言われつつも、それなりに枠の範囲内で何とかしようと苦労を重ねていた。
一方で、当時、まだ新兵器で海のものとも山のものともつかない航空母艦は、ぶっちゃけると各国とも「でかいので一応規制はしとこうか」程度にしか見ておらず、様々な規制がついた戦艦に較べると、保有合計排水量の規制しかなかった。
アメリカに割り当てられた空母の排水量は13万5000トン。そこから、既に建造していた小型空母〈レンジャー〉、大型空母レキシントン級2隻を引いて、残る排水量で新しく空母を建造することになった。こうして設計されたのが、ヨークタウン級航空母艦である。これを2隻建造し、余った排水量分、ヨークタウン級を小型化して〈ワスプ〉を建造することで条約分を使い切った。
こうして建造されたのが1番艦〈ヨークタウン〉、2番艦〈エンタープライズ〉であり、この2隻は同じ場所(ニューポート・ニューズ造船所)でほぼ同時に建造された(正確には、2番艦は1番艦で出た不具合をフィードバックしながら建造したため、起工は2ヶ月差だったが、最終的にエンプラの進水はヨークタウンから半年後になった)。
なお、その後、条約が終わってから「さぁ新しい空母造るぞ」「設計から始めるからすぐには無理ぽ」「おけ、それじゃそっちの設計終わるまでヨークタウン級追加で造るわ」というわけで、エセックス級の設計が終わるまでの間に建造されたのが3番艦〈ホーネット〉である。
閑話休題。1937年9月30日にCV-5〈USSヨークタウン〉は就役した。なお、艦名の「ヨークタウン」はアメリカ独立戦争の「ヨークタウンの戦い」から取られている。
1941年12月8日、日本による真珠湾攻撃によって、太平洋戦争が勃発した頃、〈ヨークタウン〉は大西洋側のノーフォーク基地にいた。太平洋にいた空母は〈レキシントン〉〈サラトガ〉〈エンタープライズ〉の僅か3隻のみ。一方の日本側は当然ながら全て太平洋側におり、〈赤城〉〈加賀〉を始め全てが精鋭である。
妹の危機に、〈ヨークタウン〉は全速で太平洋に向かった。年末の30日には太平洋岸のサンディエゴ基地に到着、そこで第17任務部隊旗艦を拝命する。第17任務部隊はオーストラリア方面の防衛を、空母〈レキシントン〉を旗艦とする第11任務部隊と共に担うことになり、忙しく働いた。
1942年5月、日本はパプアニューギニアのポートモレスビー攻略作戦に動いた。それを知ったアメリカ軍は、第11任務部隊と第17任務部隊を防衛に回し、一方の日本軍は当初は第三航空戦隊(〈祥鳳〉)で攻略を行う予定だったが、アメリカ側の戦力増強を知り、最初は一航戦の〈加賀〉を回そうとしたが、さらに戦力増強を希望する声に、それを取りやめ、改めて第五航空戦隊の〈翔鶴〉〈瑞鶴〉を派遣した。
こうして、日米初の機動艦隊同士の戦い、珊瑚海海戦が起こった。その結果、日本は〈祥鳳〉を失い〈翔鶴〉が大破、〈瑞鶴〉も艦はほぼ無傷ながら艦載機を消耗した。
一方のアメリカは〈レキシントン〉を失い、〈ヨークタウン〉も大破させられたが、それでも最終的に日本のポートモレスビー攻略を断念させ、戦略的には勝利をもぎ取った。
〈ヨークタウン〉は大破して真珠湾のドックにたどり着いた。修理にかかるとして見積もられた日数は90日。
しかし、それを悠長に待っていられない事情がアメリカ軍にはあった。この時、〈サラトガ〉は日本潜水艦〈伊26〉の雷撃で大破し修理中であり、〈レキシントン〉が失われた今、まともに動ける空母が〈エンタープライズ〉と〈ホーネット〉の2隻しかいない状況だったのだ。
妹達の危機を見過ごすオールド・ヨーキィではない、とばかりに、ドックでの修理を突貫作業で僅か3日で終わらせ、珊瑚海で消耗した自身の航空隊の代わりに〈サラトガ〉の航空隊を載せ、〈ヨークタウン〉は再び戦場に戻った。その場所はミッドウェー。
こうして、日米機動部隊対決第二幕、ミッドウェー海戦が開幕となった。日本は海軍の誇る一航戦、二航戦の〈赤城〉〈加賀〉〈蒼龍〉〈飛龍〉、対するアメリカはヨークタウン三姉妹〈ヨークタウン〉〈エンタープライズ〉〈ホーネット〉。
そして勝利の女神は、アメリカに微笑んだ。日本の4空母は全て撃沈され、アメリカの一方的な大勝利となったのだ。
しかし、〈ヨークタウン〉は〈飛龍〉航空隊の二度にわたる猛攻撃を受け、大破炎上。一時は艦が傾斜して総員退艦が命じられるほどであった。しかし懸命のダメコン、そして護衛をしていた駆逐艦〈ハムマン〉の助力によってなんとか持ち直し、真珠湾へと戻ることになった。その護衛には〈ハムマン〉をはじめ駆逐艦5隻が周囲を固める。
だが、6月7日午後1時。突然4発の魚雷が〈ヨークタウン〉を襲った。2発は外れたが、1発が横付けして修理を支援していた〈ハムマン〉を直撃、そしてもう1発が〈ヨークタウン〉の船腹に大きな孔を穿った。一方、一撃で竜骨をへし折られた〈ハムマン〉はそのまま轟沈した。
さらに運悪く、〈ハムマン〉は魚雷を発見して対潜戦闘を準備しており、起爆状態になっていた爆雷が水中で爆発し、衝撃波が〈ヨークタウン〉の傷ついた船腹をさらに揺さぶり、孔を大きく広げた(一説では〈ハムマン〉のボイラーが爆発し、爆雷が誘爆したとも)。
翌6月8日午前5時、ついに〈ヨークタウン〉は浸水に耐えきれずに左に横転し、水中に没した。
なお、〈ヨークタウン〉と〈ハムマン〉を葬ったのは日本潜水艦〈伊168〉だった。アメリカ軍がミッドウェー海戦で失った艦艇はこの2隻のみである。
〈ヨークタウン〉は3つのバトルスターを受賞した。そして、その偉大な武勲を記念し、建造中だったエセックス級2番艦に名前が受け継がれた。それがCV-10〈USSヨークタウン〉であり、1943年4月に就役し、こちらは無事に終戦を迎え、1970年に除籍した後は、博物館となって余生を送っている。
1998年5月19日、海底探査にて海底に眠る〈ヨークタウン〉が発見された。彼女は今も、そこに眠り続けている。
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最終更新:2024/03/29(金) 00:00
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