ラジアータストーリーズとは、トライエース開発、スクウェア・エニックスより2005年1月27日に販売されたPS2用RPGである。
概要
キャッチコピーは「変わる世界と、変わらぬ想い」。
主題歌は玉置成実の「Fortune」。
タイムスケジュールに従ってゲーム世界内で生活しているキャラクターが約200人登場し、仲間にして戦闘に参加させる事ができるシステムを搭載している。
前半は騎士団に所属して任務に従事したり、ギルドに所属して依頼をこなしていくなど、比較的自由度が高いが、ストーリーが進み、主人公ジャックの決断により、ストーリーが大きく分岐する。
その後は世界の命運を巡る大きな流れに巻き込まれていく事になる。
やわらかなグラフィックと和やかなBGM、テンポの良い台詞回しなどが特徴的、後半は鬱展開などとよく言われる。
評価
久しく忘れていた純粋なファンタジーの世界観、スターオーシャンシリーズなどで主に戦闘システムに定評のあるトライエースの新作ということで、前評はかなり高かった。しかし、その期待に十分応えられた内容とは言えず、クソゲーオブザイヤーにノミネートするに至る。(大賞は逃す。)
発売当時はあまり評価が得られなかったが、それは過大な期待があったからという見方もあり、ゲーム単体で見れば並ゲー~良ゲーという意見も見られる。
個性的なキャラクターと前半のほのぼのとした雰囲気には熱心なファンも多い。
ストーリー
「龍殺し」の英雄を父に持つ少年ジャックは、自身も父のような騎士になりたいと憧れ、王国騎士団の入団テストを受けることになる。しかし、同じく試験を受けに来た少女リドリーにあっけなく敗れてしまう。
当然不合格かと思われたが、龍殺しの息子であることを買われ、お情けの合格となる。
リドリーと共にガンツが指揮を執る「桃色豚闘士団(ローズ・コション)」に配属され任務をこなしていくが、ある任務の失態を受けてガンツともども騎士団をクビになってしまう。
その後は城下町の戦士ギルドに身を寄せることになり、そこでの仕事をこなす日々を送る。
そんな中、妖精と人間との間で戦争が勃発。さらに騎士団に残ったリドリーがジャックを尋ねてきて、自身の身体に起きている異常について妖精の長老に相談しに行くという。
ここでの決断が、この先のストーリーを「人間編」と「妖精編」に分ける。
登場人物
主要キャラクター
- ジャック・ラッセル(CV:竹内順子)
本編の主人公。16歳。
父親に憧れて騎士を目指す少年。ややコミカルな要素が強いが、RPGの主人公らしくまっすぐな性格。
プレイヤーは彼の「よっしゃ!」という台詞を、幾度となく聞かされることになる。
- リドリー・ティンバーレイク(CV:小林沙苗)
本編のヒロイン。16歳。
名門「北方大鷹」ティンバーレイク家の一人娘で、幼いころから騎士になるべく育てられてきた。
ある事件がきっかけで、大きな運命を背負い込むことになる。
- ガンツ・ロートシルト(CV:斉藤瑞樹)
28歳。だが、ヒゲと太った体型のせいで実年齢より老けて見える。
「桃色豚闘士団(ローズ・コション)」の団長でジャックとリドリーの上司。名門「西方獅子」ロートシルト家の長男だが、その威厳を感じさせないのは本人の人柄故か、父親の存在故か。
あまり表には出さないが、ジャックに対しては父親同士のことに関して負い目がある模様。
主要キャラクターの血縁者
- エアデール・ラッセル(CV:半場友恵)
ジャックの姉。23歳。
両親を早くに亡くしたため、ジャックを女手一つで育ててきた。
ジャックの剣の師匠でもある。
- ケアン・ラッセル(CV:なし)
ジャックのパパ。故人。
かつて王国に現れた水龍を討ち取ったことで、「龍殺し」の称号を与えられた英雄。しかしその後、親友であったはずのガウェインによって暗殺される。
隠しダンジョンで登場するが、その性格に多くのプレイヤーが驚かされるだろう。
- ジャスネ・コルトン(CV:緒方賢一)
リドリーの父親。王国の家老。
リドリーと姓が違うのは、「ティンバーレイク」は血縁のものにしか名乗れないため。つまりは婿養子。非常に親バカな性格。
その顔立ちは、一言で表すなら「いかついアンパンマン」。
- ガウェイン・ロートシルト(CV:茶風林)
ガンツの父親。
親友であったケアンを殺害後、行方不明となる。しかし戦争が始まると、自身は人間でありながら妖精の味方として姿を現す。
ラジアータ王国関係者
- サルート・ラークス(CV:大西健晴)
王国宰相。
平民の出身でありながら、若くして王国のNo.2にまで登り詰めた。人柄、能力共に多くの人から高く評価されている。
常に現実的で冷静な判断を下す。
- ルシオン・ヒューイット(CV:宮本充)
王国に仕える。役職不明。
過去の伝承に精通している。
- ダイナス・ストーン(CV:広瀬正志)
王国のすべての騎士団を統括する将軍。かつてはガウェインの弟子だった。
いかつい外見だが、豪快さと温和さを併せ持った性格。
ジャック曰く、「かっこいいなぁ。……ハゲなのに。」
- クロス・ワード(CV:成田剣)
19歳。若くして「黒色山羊槍士団(ノワール・ジュベール)」の団長を任される。
非常に好戦的で利己的な性格で、それが原因となり様々な問題を引き起こすことになる。
ジャックのライバル的存在。リドリーの婚約者。
- ナツメ・ナギ(CV:堀江由衣)
20歳。女性の身でありながら「紫色山猫剣士団(ヴィオレ・シャソバージュ)」の団長。
騎士としての能力、それとルックスに恵まれているが、男の趣味はあまりよくない。
戦士ギルド「テアトル・ヴァンクール」
- エルウェン(CV:岡田佐知恵)
戦士ギルドのトップ「大隊長」。
顔を含む全身を鎧で覆っており姿は見えないが、声から女性であることが推察される。
その台詞から、ただの人間ではないようなことを匂わせる。
- ジェラルド(CV:石塚運昇)
戦士ギルドの副長。
二刀流の剣士で、片目に眼帯をしている。
盗賊ギルドのノクターンとは、過去に何かあった模様。
- ジャーバス(CV:西凛太郎)
戦士ギルドのチーム「ヘクトン」の隊長。
戦士ギルドにおけるジャックの上司。酒好き。
盗賊ギルド「ヴォイド・コミュニティ」
- オルトロス(CV:不明)
盗賊ギルドの"表向きの"トップ。
王国から莫大な懸賞金をかけられている。
- ノクターン(CV:不明)
ジェラルドのライバル。
条件は厳しいが、仲間に入れることができればジェラルドと共に中盤で多大な戦力となってくれる。
- リンカ(CV:佐藤ゆうこ)
騎士団をクビになったガンツを拾う。
コテツという息子がいる。夫はかつて騎士であったが、亡くなっている。
- フラウ(CV:甲斐田裕子)
リンカの相棒。
ジャックが自宅で休み、起床するとその時間帯にいつもジャックの自宅前にいるので、多くのプレイヤーに覚えられているだろう。
魔術ギルド「ヴァレス魔術学院」
- カーティス(CV:不明)
魔術学院の副学長。
いかにも魔法使いっぽい格好をしてたお爺ちゃん。
ちなみに学長はフクロウ。
- ジーニアス・ヴァイスハイト(CV:武内健)
17歳。いわゆる天才児であり、7歳のとき史上最年少で学院に入学。現在は教授。
妖精の研究を専門としており、その関係で序盤でジャックたちと関わることになる。
- レオナ・ヴァイスハイト(CV:又吉愛)
ジーニアスの妹。魔術学院の生徒。
初登場の際、いかにも何かありそうなイベントが発生するが、その後は特にストーリーの本筋には絡まない。
- ナミ・タマキ(CV:玉置成実)
主題歌を歌う玉置成実をモデルにしたキャラクターで、声も自身が当てている。
ゲーム中の時刻で昼間は魔術学院に通う「コーネリア」、夜は変身して歌姫「ナミ・タマキ」として活動。
仲間にも加えることができる。
僧侶ギルド「神聖オラシオン教団」
- カイン(CV:不明)
僧侶ギルドのトップ「教皇」。
彼がある石を取ってくるようジャックに依頼し、それをジャックに託すことが物語を大きく動かす。
- アナスタシア(CV:堀越真己)
教団の「アナスタシア派」トップ。
人間離れしたルックスと人間離れした超必殺技を持つ。
- フェルナンド(CV:不明)
教団の「フェルナンド」派トップ。
やや古風で頑固なところもあるが、元気で健康的なお爺ちゃん。
妖精
- ザイン(CV:佐藤晴男)
ライトエルフの長老。
非常に人間を毛嫌いしているが、ある2人の人間とは親友と呼べる関係にある。
- ノゲイラ(CV:鈴木千尋)
ダークエルフの長老。ただし、自身はライトエルフ。
ザインの弟であるが、兄とは違い人間たちにも寛容な性格。
- ギル(CV:不明)
ライトエルフの英雄。
ジャックと間接的な関係を持っており、それは人間編では匂わせる程度だが、妖精編で明かされる。
- ゴブ、イソップ、モンキ(CV:不明)
グリーンゴブリンのトリオ。しりとりが苦手らしい。
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関連項目