レッドショルダーとは (レッドショルダーとは) [単語記事]

レッドショルダーとは、『装甲騎兵ボトムズ』に登場する軍兵団の俗称である。

概要

正式名称は、ギルガメス宇宙軍第10師団メルキア方面軍第24戦略機甲歩兵団特殊任務班X-1。
使用するアーマードトルーパーは「ATM-09-ST スコープドッグ」の特殊仕様機で、同機種のものより、脚底部の面積が狭く整地されていない環境下でも円滑な動きができた。
また、その俗称に相応しく、機体の右肩が赤く塗られていた。

大佐であった「ヨラン・ペールゼン」が提唱した“アーマードトルーパーのスペシャリスト軍団の養成”という名目の元に創設された部隊で、実際に、多大な戦果を挙げ数々の作戦を成功させた百年戦争末期の最強兵団のひとつ。
但し、その本来の目的は主人公「キリコ・キュービィー」のような“死なない兵士”を探し出す、または、創り出す事だった。

兵団の本拠地は惑星オドンにあったが、ギルガメス軍はおろか、メルキア軍上層部にさえ場所を含む詳細は秘されており、オドン特有の濃密な雲の影響で衛星からの偵察も出来ない状態にあった。
所属していた兵士は、膨大なデータの中から選び抜かれた“生存率の高い人間”で、条件さえ満たせば犯罪者でさえ所属させ、隊員同士に共食いと呼ばれる実弾を使用した実戦同様の模擬戦を行わせていた。
これによって部隊の生存率は異常なまでに高くなり、他の部隊が全滅してしまうような状況下でさえも、生き残るようになっていった。

このレッドショルダー隊の異常に高い生存率は、敵から畏怖されるだけに止まらず、味方からも「生き残るためには味方さえ犠牲にする」と噂される原因となり、第三次惑星サンサ攻略戦において、サンサそのものを死の大地に変えてしまった事も含め、銀河中で、血で染めた赤い肩、赤い肩をした鉄の悪魔、吸血部隊などと呼ばれるようになる。