ロバート・マクナマラ(Robert Strange McNamara, 1916年6月9日 - 2009年7月6日)は、元アメリカ国防長官である。2009年7月6日死去。93歳。死因は明らかにされていない。
ケネディ、ジョンソン、両政権で国防長官を務める。
優秀な頭脳の持ち主であるが、ベトナム戦争の本格的介入時の国防長官であることから、「ベスト・アンド・ブライテスト」と揶揄された(元フォード社経営陣・社長経験者であった)。
フォード社の経営を立て直した手腕もあってか、軍の様々な分野に対してコスト面から見た施策を行った。
この点については功罪半ばといったところで、元々用途が違う空軍と海軍の戦闘機を統合化しようとしたF-111に代表される失敗作(F-111は結果的には1990年代中期まで貴重な攻撃機として空軍で使用された)、F-4のような成功例など、その後の複雑な評価を思わせるような結果などが残っている。
当初、ベトナム戦争に積極的な介入姿勢だったが、その後、消極的な立場になってジョンソン政権下で国防長官の任を外れることになる。ただ、その後の発言などを見ているとどうも自己弁護がいささか強いような気もしないでもない。
詳しくは「The Fog of War」を見られたし?
マクナマラはケネディ政権時代に「コストパフォーマンスがよくなる」という理由で、ICBMの複数弾頭(MIRV)化を推進した。しかしこれは米ソ両方が「敵の核弾頭で潰される前にこちらがいち早く全ミサイルを発射しなければならない」という誘惑を増すだけで、MIRVの軍拡競争はかえって相互の戦略核抑止を不安定にするばかりである、ということが冷戦末期に反省された。その後米国は一方的にICBMを単弾頭化している(SLBMは位置が秘匿されており、先制破壊される恐れもないので各基4弾頭を維持)。[1]
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最終更新:2025/12/08(月) 08:00
最終更新:2025/12/08(月) 07:00
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