ロールス・ロイス(Rolls-Royce)はイギリスの工業機械メーカー、またはそこから分離した自動車メーカーである。
ロールスロイスは1973年に設立され、航空機エンジンや船舶・エネルギー関連機械などを製造・販売しているイギリスの工業メーカー、ロールス・ロイスplc( Rolls-Royce plc )とドイツの自動車会社BMW傘下の高級自動車メーカー、ロールス・ロイス・モーターズ( Rolls-Royce Motors )に分かれる。
前身のロールス・ロイス(Rolls-Royce Limited)は1906年にチャールズ・ロールスとフレデリック・ヘンリー・ロイスの手により設立された、自動車や航空機用エンジンの製造を行うイギリスの工業メーカーであった、1931年にベントレーを買収するなどし自動車製造事業においては高級車の代名詞となるまでに成長していた。しかし1960年代、自動車製造での近代化の遅れ、開発・販売した航空機用ジェットエンジンの損失の拡大などで経営が悪化し1971年に経営破たん、国有化されることになる。
国有化されたロールス・ロイスのうち自動車部門は1973年に分離されイギリスの製造会社・ヴィッカースに売却、譲渡されロールス・ロイス・モーターズ(Rolls-Royce Motors)が誕生した。
1998年、ヴィッカーズはこの自動車事業の売却を計画、最高額を提示したフォルクスワーゲンがそれを買収する。しかしロールス・ロイスの商標は所有していたロールス・ロイスplcが1992年から提携していたBMWに譲渡されると言う捩じれが発生する。後にフォルクスワーゲンとBMWの協議の結果、2003年からベントレーの製造販売はフォルクスワーゲンがロールスロイスの製造販売はBMWが行う事となり分割され、現在に至る。
ロールス・ロイスplc( Rolls-Royce plc )はGE・アビエーション(GE Aviation)に続き、世界で2番目に大きい航空用エンジン製造会社である。世界で17番目の防衛航空宇宙の他、艦船、発電等の製造も手がける。
ロールス・ロイスは当初、自動車製造会社だった。1914年に第一次世界大戦が勃発、その時に没収されたドイツ、ダイムラーの最新型レーシングカー、そのエンジンに使われていたSOHC技術に注目したイギリス軍はそれを航空用エンジンに転用できないかとロールス・ロイスに持ちかけた。
そのダイムラー社製エンジンを参考に開発したSOHC直列水冷エンジン、ホークを開発した同社は第一次世界大戦中に実績を積み上げ終戦後、航空エンジン事業は自動車と並ぶ重要部門となって行った。
ヘンリー・ロイスが最後に設計し1935年に完成したマーリンは、第二次世界大戦では多くの連合国側航空機に搭載された。その大戦時、ロールス・ロイスはジェットエンジンの開発をも始める。1949年に初飛行した世界初のジェット旅客機、デ・ハビランドDH.106コメットのMk.II型(1953年-)にも同社製のエンジンが搭載された。
しかし、1960年代、大型ジェット旅客機L-1011トライスター向けに開発していたRB211エンジンが開発に失敗し莫大な経済的損失を生む事になった、それによりロールス・ロイスの財政は圧迫、1971年に経営破たんし、最終的にはロールスロイス社として独立を保った状態のまま国有化された。
1973年に自動車部門を分社、航空機エンジンの製造を始めとした工業部門は国有企業として継続17機種の異なるエンジンを供給するまでに成長、復活した。
1981年、マーガレット・サッチャー政権下で再び、民営化され現在に至るロールス・ロイスplcが誕生する。
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最終更新:2024/04/18(木) 06:00
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