三権分立とは、近代国家の多くで採用されている、フランスの政治思想家モンテスキューが提唱した権力分立の考え方である。
国家権力が一カ所に集中し、権力の乱用や暴走を防ぐため、権能を立法権(国会)、司法権(裁判所)、行政権(内閣)にそれぞれ独立させ、お互いを監視し合うことによって健全な働きをさせる仕組みである。
それぞれを牽制し合う仕組みとして、国会は内閣総理大臣の指名と不信任案の決議をすることができる。また、弾劾裁判所を設置することで裁判官を裁判することができる。
裁判所は国会が成立させた法律が憲法に違反していないか審査する違憲立法審査権を持ち、また、内閣の命令・規則・処分などが憲法に違反していないかどうか審査することもできる。
内閣は衆議院を解散することと国会を招集することができる。そして最高裁判所の長官を指名し、裁判官を任命することができる。
このように互いを監視、牽制し、権力の癒着を防ぐのが三権分立である。と、中学校の公民で習うはずである。
2009年10月9日、民主党の菅直人副総理・国家戦略担当大臣は連合結成20周年記念レセプションにて
「国会で多数の議席をいただいた政権党が、立法府でイニシアチブを取るだけではなく、内閣も組織する。あえて言えば、立法権と行政権の両方を預かる。」と、義務教育で誰もが習う三権分立とは何だったのかわからないような発言をし、大いに我々を驚かせてくれた。
近代国家の制度を根本から否定し、権力の癒着を宣言するかのようなこの発言に対し、マスコミがどれくらいの失言として扱うのか、今後の流れが注目される。
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 14:00
最終更新:2024/04/24(水) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。