本項では2について解説する。
苗字としては、東海地方に多く分布しており、特に愛知県、岐阜県に多い。古代、大和国磯城郡三輪山(現在の奈良県桜井市)を本拠とした大国主の後裔という豪族、三輪氏(大三輪氏、大神(おおみわ)氏とも)が著名。
「みわ」の語源としては、苗字研究家の丹羽基二は「ミワの『ミ』は美で美称であり、『ワ』は輪で丸形の物、つまり神に捧げる酒器(みき)、瓶(かめ)のこと。転じて神自身の呼称となった」と仮説を立てている。
三輪の字を当てた理由としては、大和三輪山にこのような伝承が残っている。
美和山(みわやま)(現在の三輪山(みわやま))の麓に、活玉依姫(いくたまよりひめ)という美しい姫がいた。
ところがある夜から姫のもとに立派な若い男が訪れた。
姫はその内、身籠ったが、男は夜明けには帰ってしまうので男の名も素性も分からないという。
不審に思った父母はこれに心配し、寝床あたりに赤い土を撒き、緒環(おだまき:紡いだ麻糸を玉のようにしたもの)の糸を男の着物のすそに刺しておくようにと姫に助言する。男が訪れた翌朝、糸は戸の鍵穴から抜け出で美和山の神の社に届き、姫のは緒環にはわずか三つの輪のみが残った。ここから三輪の字を当てたという。
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最終更新:2024/04/25(木) 23:00
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