不気味の谷とは、ロボット工学上で認知されている人間の心理現象のひとつである。
不気味の谷現象とも言う。
ロボットや人工生命の疑似生物は、テクノロジーの進歩に伴って、その挙動が日々現実の生物に近づいている。
また合成音声や、実物を再現した3D映像なども、実物と区別が付かないほどに再現が可能となった。
これらバーチャルリアリティーで再現されたもの対し、人の受ける印象はその忠実度と深い関係がある。
実物との忠実度が全くないものに人は印象を受けない。これが徐々に忠実度があがってゆくと、それにつれて人間は好印象を抱くようになる。しかし、「ほぼ忠実一歩手前」まで忠実度が上昇すると、人間はとたんに嫌悪感を抱くようになるという。この現象を「不気味の谷現象」いう。森政弘が1970年に提唱した。
さらに忠実度が上がり、実物と見分けが付かないほどになると、人は一転好印象を抱くようになる。この関係をグラフに表すとV字型を示すことになることから、そう命名された。
CGアニメ映画であるファイナルファンタジー(2001年)は制作費1億3700万ドルに対して全米での興行収入が3200万ドルという失敗作であった。この原因としてしばしば不気味の谷現象は語られる。
また、初音ミクなどのVocaloidは不気味の谷現象を回避するために、あえて忠実度を下げていると言われている。
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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