二次元(にじげん)とは、
次元とは、一つの値を持つ要素のことである。必ずしも空間的広がりを表わすとは限らない。
例えば、あるRPGでは「体力・精神力・攻撃力・守備力・すばやさ・かわいさ」の六つのステータスがあるとすると、まとめて六次元ベクトル:(体力, 精神力, 攻撃力, 守備力, すばやさ, かわいさ)や六次元空間上の一点で表わせる。
六次元空間は図にできないが、六次元ベクトルの足し算、引き算、掛け算(内積・外積)はできる。例えばレベルアップによって体力・精神力・攻撃力・守備力が5ずつ増え、すばやさは2増え、保護欲をそそるかわいさは1減るようになっているなら、+(5, 5, 5, 5, 2, -1)という演算でレベルアップの効果を表わせる。また、同じステータス同士の内積は総合力的なものを示す値になる(バランスのよさは表せない)。
そういうわけで、ニ次元の定義は二つある次元を何と考えるかで異なる。しかし日常ではふつう次元といえば「縦と横」「長さと幅」のような空間的広がりを指すため、二次元は平面を意味する場合が多い。
萌え絵など現代的な日本独特のマンガ絵を伴う創作物一般を指す。
具体的には、マンガ、アニメ、ラノベ、ゲーム、VOCALOID、イラスト、3DCG、フィギュアなど、およびそれらの媒体によって表現されているキャラクターや作品世界や概念などが二次元と呼ばれる。
ただしマンガでもゴルゴ13のような劇画はあまり二次元として扱われないし、ゲームには大部分のFPSのようにマンガ絵とは縁のない作品も多くある。そうしたものは除く。一方、イラストがなくても、公開されている場所や作風が二次元に関わりの強いWeb小説などは、文字だけでも二次元に準ずるものと言える。実際、評価されるようなものであれば、そのうち挿絵なりイメージに基づく二次創作イラストなりを獲得することになる。
二次元という呼称は単純だが、「平面に描かれ平面の特性を生かしたマンガ絵を核とした創作物」という本質を的確に表現している。台湾などではACG(Anime, Comic, Game)文化とかNovelのNを加えACGN文化と呼ばれている。
平面と言っても基本的には現代の漫画調のデフォルメされたモノを指し、写実主義や印象派など芸術としての西洋画を二次元と呼ぶことはあまり無い。日本の絵画の伝統である大和絵も二次元とはふつう言わないが、二次元と通じる面は色々とあり(書くべきことが多すぎるため詳しく述べるのは控えるが、浮世絵の庶民性、平面的でスペースの多い表現など)、西洋画と大和絵のどちらの感性を受け継いでいるのかは明らかである。
なお、略して二次ということもあるが、二次創作の二次は違う意味である。
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最終更新:2025/12/10(水) 02:00
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