『人類は衰退しました』(じんるいはすいたいしました)とは、田中ロミオによるライトノベル作品である。
ガガガ文庫(小学館)より刊行。2007年5月24日に第1巻が発売。2012年7月18日に7巻(最新)発売予定。
イラストは当初山﨑透が担当していたが、6巻発売後に戸部淑に交代して全巻で新装版が発売されている。

がいよう
| 人類は衰退しました |
| ジャンル |
スペキュレイティブ・フィクション |
| 小説 |
| 著者 |
田中ロミオ |
| イラスト |
山崎透→戸部淑 |
| 出版社 |
小学館 |
| レーベル |
ガガガ文庫 |
| 刊行期間 |
2007年5月24日- |
| 巻数 |
既刊6巻 |
| アニメ |
| 監督 |
岸誠二 |
| スタジオ |
AIC ASTA |
| 放送期間 |
2012年7月- |
| テンプレート |
|
主人公の『わたし』の視点で進む、衰退した人類と新人類である妖精さんとの交流や彼らが巻き起こす騒動を描いた物語である。
ゆったりした文体で話が進むため一見癒し系な印象を受けるが、パロディやオマージュが多数織り込まれていたり、黒いネタや難解なネタがあったりと、非凡な作品に仕上がっている。
また、固有名詞が登場しないのも特徴で、登場人物は見た目や役割等で呼ばれている。
刊行ペースは比較的遅く、現在は1年に1冊のペースで刊行されている。
2011年2月にアニメ化が決定したことが発表され、2012年7月に放送開始。
あらすじ
小学館ガガガ文庫HP及びアニメHPから抜粋。
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は” 妖精さん ”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。
わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の” 調停官 ”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだのですが...。
ちょっぴり不思議でほんの少し不条理な、そんな物語のはじまりです。
とうじょうじんぶつ
- わたし(CV:中原麻衣)
- 本作の主人公であり語り手。両親を早くに亡くし、少女時代を人類最後の教育機関となる"学舎"で過ごした。
卒業後は祖父の元仕事をするべく彼の住むクスノキの里に戻るが、そこで妖精さんにまつわる様々な騒動に巻き込まれることになる。
ロングヘアで長身な風貌と穏やかな顔立ちを併せ持っているため、たおやかな深窓の令嬢のような印象を受ける(本人談)。
極度の人見知りだが、緊急時ならば目的達成のために使えるものは徹底的に使う逞しい一面もある。
学舎時代に本で学んだお菓子作りが趣味で、妖精さんにも大好評。
積極的に妖精さんと接触を行なっていることもあり、妖精さんの間では有名でよくお菓子をねだられるが、彼女は彼女で妖精さんの能力を利用しているのでWin-Winな関係である。
とはいえ、妖精さんは予測もつかない行動を起こすことが多いため、対応に悩まされることも少なくないのだが...。
本人は自分をインドア派と考えているが、仕事や周囲の命令で体を張る羽目になることが多い。
- 祖父(CV:石塚運昇)
- クスノキの里で調停事務所長を勤めている、『わたし』の祖父であり唯一の肉親。妻とは既に死別している。
人々から尊敬と信頼の眼差しを一身にうける博識な学者であるが、基本的に趣味人であり、狩猟や釣りを楽しんでいる。
相当な老齢のはずだが頻繁に野外で狩猟活動を行なっているためか、年不相応に頑健。(環境の問題もあり収穫はそこまで多くないが)
骨董品的な武具や機械を集めるのも好きで、里の倉庫には現在では作ることが出来ない貴重な品物が多数しまってある。調停事務所にも彼の集めた武器コレクションが一部蔓延している。
幼少時の『わたし』は厳しい彼のことを苦手に思っていたが、現在は概ね良好な関係を築いている。
- 妖精さん
- 新人類であり、現在の世界を支配している人々だが、見た目は10センチ程度のころころした可愛らしい存在。
大勢の旧人類の前では基本的に姿を現さない。
記憶力に乏しく舌足らずな喋り方をするため子どもが話しているような印象を受けるが、黒い発言をすることも。
『アニメではわかりませんが』『げんさくではひらがなです』『こんなかんじですな』『ようせいさんですゆえ』
旧人類では足元にも及ばない驚異的な技術力と知能を持ち、がらくたのような素材から物理法則や常識を軽く無視している道具をごく短時間で作ることが出来る。
生命力も非常に高く、生存に食料が必要なく過酷な環境にも適応できる。
彼らが大事にしているのは『楽しいこと』であり、興味を引くものを見つけると他の個体も巻き込んで遊びはじめる。
その気になれば巨大な都市や文明などのとてつもないものを作り上げることも可能だが、彼らにとっては” 楽しい度 ”が価値基準であるため、早々に飽きて投げ出すことも多い。
種族としての弱点は、身の危険を感じたりびっくりしたりするとボールのように丸まって動かなくなってしまうこと、電磁波を浴び続けたり、妖精さんが密集しすぎると欝のような症状が起こることなど。
『わたし』は、彼らに山吹色のお菓子(嗜好品であるにもかかわらず何故か彼らが自作することが出来ない)を事ある度に提供しているので、非常に仲が良く、彼らが彼女のために協力することも少なくない。
- 助手さん
- 祖父の部下として働くアロハシャツを着た小柄な少年。全く喋らず、肌身離さず持ち歩いているスケッチブックや目線で意思疎通を行う。
無口なため一見暗い印象を抱くかもしれないが、珍しい道具を見てはしゃぐ男の子らしい一面もある。男の子らしく割とゲーム脳。
彼が描くイラストは遠近を意識していないものだったり、ブラックユーモアが織り込まれていたりと実に特徴的である。
- Y
- 学舎時代『わたし』と知り合った彼女の悪友。
1巻の時点で存在については触れられているが、本格的に活躍するようになるのはある程度話が進んでから。
学舎時代、当初の『わたし』は彼女と距離を取り合っていたが、ある事件をきっかけにつるむようになる。
卒業後は国連関連の仕事をするため学舎に残っていたが、しばらく経ってから仕事の関係でクスノキの里に越してきて『わたし』を厄介事に巻き込んでいく。
頭が良く行動派なものの、遊び好きで不真面目な点が目立ち、やる気にムラがあるのが難点。
秘密の趣味があるらしいが、お察し下さい。
てれびあにめ
2012年7月より放送中。
ニコニコチャンネルでは、TV最速放送のあった週の金曜日から最新話を一週間無料で視聴できる。
キャラクターデザインは原作新装版準拠である。
エピソードの順番は、原作のそれと異なる。
すたっふ
- 監督 : 岸誠二
- 助監督 : 小坂春女
- シリーズ構成 : 上江洲誠
- キャラクターデザイン・総作画監督 : 坂井久太
- 音響監督 : 飯田里樹
- 音楽 : 大谷幸
- 制作スタジオ : AIC ASTA
うた
- オープニングテーマ「リアルワールド」
- 作詞:きみコ / 作曲:ササキジュン / 編曲・歌:nano.RIPE
- エンディングテーマ「ユメのなかノわたしのユメ」
- 作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲・歌:伊藤真澄
えぴそーどしょうさい
| 話数 |
サブタイトル |
脚本 |
絵コンテ |
演出 |
作画監督 |
動画 |
| episode1 |
妖精さんの、ひみつのこうじょう |
上江洲誠 |
小坂春女 |
野崎麗子・寺尾憲治 |
|
| episode2 |
田口智久 |
山下英美・斎藤真由 |
|
ちゃんねる
どうが
ぶっく
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えんばん
えいぞう
BD・DVDの各巻タイトルには巻数が振られておらず、エピソードの題名をタイトルとしている。各巻2話収録、全6巻。
映像特典として、『人間さんの、じゃくにくきょうしょく』が6つに分けられてで収録されている(BD・DVDオリジナル)。
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おと
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あーてぃくる
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