伊良湖(艦これ)とは (イラコとは) [単語記事]

お疲れ様です。給糧艦伊良湖です。美味しい最中いかがですか？

「伊良湖」（いらこ）とは、日本帝国海軍が擁していた主力給糧艦（補給艦）をモチーフとした、艦隊これくしょん～艦これ～のキャラクターである。
CV：未公表。

　概要

2014年9月26日のメンテナンスで新たに実装されたNPC艦娘で、間宮さんに続く第二の給糧艦娘。
間宮さんと同じく、呼び出すには課金アイテム（任務でも入手可能だが）が必要となる。
（間宮さん召還のチケットと伊良湖召還のチケットは別なので注意）

良妻キャラの間宮さんに対して、伊良湖はミニスカにワイシャツの上から、間宮さんとお揃いのエプロンを付けたウェイトレスさんといった風情。エプロンの黒髪をポニーテールに括っており、手にしたお皿にはアイス入り最中が乗っている。
背中の偽装では、高い煙突が一際目立つが、これは史実の「伊良湖」が、煤煙を多量に吐き出す石炭缶を採用しており、その煤が貯蔵している食糧に付かないように高い煙突が付けられていたことを踏まえている。

使用時の間宮さんとの違いは、

間宮さんは疲労回復（間宮チェックが消えるまで）
伊良湖ちゃんはキラ付け（キラキラする）

と考えれば良い。なお、細かい給糧艦の扱いについては、間宮さんの項も参照されたし。→間宮（艦これ）

その後、2014年11月14日の秋イベント開始と同時のアップデートで、間宮さん共々ボイスが付き、選択時と発動時にしゃべるようになった。

　史実給糧艦「伊良湖」

時は太平洋戦争に突入する少し前。既に開戦不可避な状況で、給糧艦が1924年竣工の「間宮」１隻であることに危惧を感じた日本海軍は、急遽、給糧艦を新造することを決め、予算をマルサン計画^[1]に追加で滑り込ませた。

こうして、「間宮」を建造した実績のある神戸川崎造船所にて、1945年12月5日、給糧艦「伊良湖」が竣工した。
艦名の伊良湖とは、愛知県にある伊良湖岬から取られている。なお、地名の方は「いらご」と読むが、給糧艦は「いらこ」である。
余談だが、伊良湖には湖はない。これは、元々は"伊良虞"と呼ばれていた地名が、時代を経るに従い、"伊良胡"→"伊良湖"と字が変わってしまったのだそうである。
なお、資料によっては「伊良湖」は「間宮」と同型艦とされているものもあるが、全然違うので注意されたし。

ともあれ、こうして完成した「伊良湖」は、当初は佐世保鎮守府に所属、その後連合艦隊に配属された。

「間宮」は18,000人の3週間分の食糧を貯蔵出来たが、「伊良湖」は25,000人の2週間分の食糧が貯蔵可能だったという。その他の設備は、ほぼ「間宮」と同じもので、より新型だったらしい（まぁ竣工が「間宮」より20年後ですし）。
ちなみに、同じ給糧艦の「間宮」と較べると、全長は20m以上「伊良湖」が大きいが、全幅は1mほど「間宮」が大きく、さらに排水量に至っては「間宮」は「伊良湖」の1.5倍である。また、最高速度も「間宮」の14ノットに対して「伊良湖」は17.5ノットを出せる。つまり、若くてすらっとしている「伊良湖」と、おかんのような貫禄がある「間宮」というｳﾜﾅﾆｦｽﾙﾔﾒr
外見上目立つ高い煙突は、前項のとおり「間宮」が石炭専用缶だったため、煤煙が食糧に付くのを防ぐためである。

前述の通り、竣工が真珠湾攻撃の数日前というギリギリで間に合った「伊良湖」は、開戦直後から「間宮」と同じく、太平洋のあちらこちらに出向いていった。

1944年1月20日、トラック諸島北方で、米潜水艦「シードラゴン」（SS-194）の雷撃を受けて大破、浸水によって艦首が海面まで沈み込み航行不能となる。駆逐艦「涼風」が駆けつけるがロープが切れて曳航に失敗、あわやというピンチを迎えるが、重巡「鳥海」と駆逐艦「潮」「曙」「皐月」が駆けつけ曳航に成功、急死に一生を得る。

しかし、修理完了して現場に復帰した後の同年9月24日、フィリピンのコロン湾にて、水上機母艦「秋津州」と共に米軍の空襲によって大破着底し、復旧の見込みなしとして、そのまま放棄された。
1945年11月30日、除籍。

なお、現在コロン湾の伊良湖沈没地点は「伊良湖レック」（レック＝沈没船の意味）と呼ばれるダイビングスポットになっており、比較的簡単に、海底に眠る「伊良湖」を訪れることが可能。なお、その付近の海底の深さは約40m程度とのことである。