「僕の妹は漢字が読める」 とは、かじいたかし著・イラスト皆村春樹、HJ文庫から発刊されているライトノベル。
1巻1章がWEBで無料公開されている。 →試読サイト
また、それを原作として日辻ハコによるWEBコミック版も公開されている。→WEBコミック
時は23世紀。2060年に発表された小説『おにいちゃんのあかちゃんうみたい』(通称「おにあか」)が日本文化に多大な影響を与え、日本語からは漢字が消え、萌えが社会の隅々まで浸透したメインカルチャーとなり、二次元美少女が首相となった日本。
文学界では「正統派文学」と呼ばれる女の子のパンツを題材とする作品が主流となり、特に人気のある妹萌え作品では、文豪たちや読者が義妹派と実妹派に分かれ論争を繰り広げていた。
作家志望の少年、イモセ・ギンが妹のクロハとともに文学界の大御所オオダイラ・ガイのもとを訪れる所から物語は始まる。ギンたちが不慮の事故で21世紀にタイムスリップしてしまったことで、文字通り歴史を揺るがす大事件へと発展してゆく。
ひそかにギンに想いを寄せる義妹のクロハ、両親公認の嫁候補ユズ、押しかけ実妹のアマネコら、妹系美少女達に囲まれて、今日もギンは作家を目指して邁進し続ける。
様々な考えを持った人たちとの出会いを通じて、ギンは人として成長してゆく。
本作には、様々な時代の様々な文体が様々な形で登場する。その劇中劇ならぬ文中文の一部を紹介する。
20世紀~21世紀頃の文章。
23世紀にはこの文章を読み解けるレベルの知識を持った者はかなり少ない。
我輩について余人に多くを語ろうとは思わない。只、世を憂う者である。
人は誰しも生きるための寄る辺をもつ。我輩にとっての寄る辺は文学であった。弱年より活字と戯れ、分別のわかる頃には箸を取るより筆を執ることを好んでいた。
「うわあ」
「きゃあっ」
倒れたはずみで少女のパンツが見えた。
空色だった。
清は慌てて、目をそらす。
23世紀現在の一般的な文章。
にいさまへ あなたの 『ほんとうの』 いもうと
そういう じじょうです
なので やっば~い です
アタシ だいピンチ です
時代の最先端を走るオオダイラ・ガイの小説作品。
きよし「うあっ」
おなのこ「みゃあっ」
わわわ でんぐりがえっておぱんちゅ きらり☆
きらっ きらっ
きらり☆
おぱんちゅ→おそらいろ
きよしっこ てれっこ
23世紀現在でもよくわからない超センスな文章。
■〓→▽
※■◎□23★☆▼▼
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最終更新:2025/12/08(月) 03:00
最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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