選手は稽古着と袴、防具を着用し、竹刀を用いて相手の面、胴、小手、突き垂れ(年齢制限あり)のいずれかの打突に成功すれば一本となる。ただし一本と認められるには声(気勢)、踏み込み、残心などが十分でなければならないとされている。
現在は日本のみならず、海外でも行われており、世界大会も開催される。
一方で、オリンピック参加を長年求められ続けていながらも、悉く拒否している。
理由としては、現在の柔道のようになるのを嫌がっているとか、誤審騒ぎでエラいことになるのが目に見えているとか、いろいろある。
着衣は上は剣道着、下は袴を着用する。
剣道着、袴は白か紺の色で、比較的男が紺、女が白を着ることが多い。もちろん性別によって色が決められている訳ではない。
剣道をするにあたっては必ず身につけるものに防具がある。
防具は「面」、「小手」、「胴」、「垂れ」があり、準備体操や素振りなどにおいては面以外を、実際の稽古や試合では面も着用する。
素材には主に革と綿を使っており、面金の部分には、チタンやジュラルミンといった金属が使用されているため、重い。
その上ある程度の硬さがあるため、未経験者や初心者は剣を交えるどころか普通に運動することにも困難を感じる。自由自在に竹刀を操れるようになるには、それなりの鍛錬を要する。
綿を使用しているということもあり、汗を吸収しやすいため、そのまま放置しておくとひどく匂う。数年も使い込まれた小手の匂いなどは、最早化学テロの領域である。
試合をする場所は基本的に板張りの床で、一辺を9mまたは11mの正方形または長方形の中で行われる。
試合時間は5分で、その時間内に先に二本先取した者が勝ちとなる。また一方の選手が一本を取り、それで試合時間が終了した場は、取った者を勝ちとする。
時間内に決まらなかった場合は延長を行うことになる。
団体戦では、上記のルールを基にし、5人または3人で試合を行う。
勝者の数でチームの勝敗を決定する場合と、勝ち抜き戦と2種類ある。
以下の行為をした場合は反則となる。反則は2回で1本となり、4回行うと負けになる。
剣道には段と級がある。
級は主に小学生や初心者の中学生が取るもので、年齢制限はない。
初段は中学2年生以上になって初めて受験資格を得るもので、これに加えて一級を持っていなくてはならない。
段は、取った段位と同じだけの年数の修行を重ねないと次の段位審査を受けることが出来ない。例えば三段を取った人は、それから三年間修行を積まないと、四段審査を受けることが出来ない。
最高位である八段のみ、七段合格から十年間の修行を要する。すなわち、八段の最低受験資格年齢は四十六歳となっている。
段位をとることはもちろん容易ではないが、中でも六段より上への合格は非常に難しく、七段の合格率は8%、八段に至っては1%と限られる。少なくとも三十年以上は鍛錬を重ねてきた七段の先生方が百人受験しても、その内の一人しか合格できないということである。
優れた剣道家でも、生涯を通じて挑戦し続けたもののとうとう届かないまま亡くなった、ということもままある。
事実、八段戦(八段者のみの大会)参戦者の平均年齢は約58歳である。
かつては九段、十段が存在していたが、現在では廃止されている。
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最終更新:2024/04/23(火) 19:00
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