原作レイプとは (ゲンサクレイプとは) [単語記事]

原作レイプとは、原作のメディアミックスを改変・改悪させたと読み手側や視聴者側が感じた際に使われる俗語である。

概要

文字通り、「原作」を「レイプ」する。原作を基にしたテレビドラマ、アニメ、ゲーム、二次創作に対して使われやすい。

アニメは放映される尺の都合上、原作から一部表現が変更されることがしばしば多いが、それが悪い方向に進んでしまった場合、原作レイプと評されてしまう。

原作と異なるストーリー
尺や話数の都合から、原作と全く同じストーリーを再現することは困難であるし、また完全に再現した所で原作ファンにはアニメがただの確認作業になってしまう。が、アニメ製作者の独自の解釈や、アニメ製作者が表現したかった事の暴走、酷い時には製作者が原作未見、などという原因により、原作で評価されていたストーリー内容からかけ離れる事で、原作レイプとなってしまう。
再現して当たり前な場面をカット
上述の通り、原作の完全再現が不可能である事は判りきった事であり、原作の瑣末なエピソードや、アニメ化した時に冗長になってしまう部分が、アレンジ、カットされるのは必然である。が、ここでうっかり重要な部分をカットしてしまい、アニメ単品で見た場合ストーリーに矛盾が発生してしまったり、原作とストーリーの意味が違ってしまったりする場合がある。
作画が原作とかけ離れている
作画する人間が多岐にわたるアニメ製作においてはこれも必然だが、批判になる場合は大概作画が低質、時には三文字作画の場合もある。
バトルシーンを引き伸ばす
戦闘シーンはアニメ化した際、見た目が派手で、最もアニメの良さを表現できる場面の一つである。が、戦闘シーンを無駄に引き伸ばして、ストーリーが全く進まない、といった問題が発生する事もある。
エログロ系の規制（これは仕方ないが）

原作未読者から見れば「良作」「一つの解釈」と受け取るかもしれないが、原作を把握済みの者から見れば上記の理由から満足できず「原作レイプ」と見られてしまう。

大概ファンが文句をつける場合は製作側の手抜きが透けて見える場合である。話題性やメディアミックス効果を狙いアニメ化される事は多々あるが、こうしたアニメ化は殆どの場合１回限りである。その１回限りのアニメ化が、原作愛に欠けた手抜きで製作されてしまえば、原作を愛したファンとしては怒り心頭とならざるを得ないであろう。

原作レイプとなった作品の実例を挙げると数が多くキリがないため自粛する。

反対に好例の一つとして「原作クラッシャー」に定評のある今川泰宏監督の一部のアニメに関しては原作以上の評判とされている。原作を良く理解したうえでぶち壊す、原作以上のモノを持ってぶち壊す、といった原作クラッシャーは、希少な例ではあるがファンの間でも高い評価を受ける場合もある。