今作はあい氏にとって百合の葉シリーズ以降、第二作目となる長編劇場シリーズである。
探偵・琴葉茜とそのクラスメイト・東北純子を中心に据え、琴葉葵、紲星あかり、結月ゆかり、弦巻マキなどその他様々なキャラクターに巻き込まれながら一歩一歩前進していく物語。百合ありドラマあり事件ありと波乱万丈の展開は見逃せない。
各話ごとに用意されているシナリオの起承転結と伏線、氏特有のリアル寄りの世界感や高クオリティのカメラワークと丁寧な編集、思わず目を惹いてしまうおしゃれで色鮮やかなサムネイルがこのシリーズの特徴であり魅力となっている。
そのまま視聴しても特に問題ないが、同氏の過去作やシリーズとの世界観が繋がっていたりするので、過去作も見るとより一層楽しめるだろう。
東北純子は彼女の友達、紲星あかり、結月ゆかり、弦巻マキに初めてずんだ餅を食べさせた。
| まずいです。ずん子さんのずんだもち。 |
| ずん子さん…これは…。 |
| 初めて食べたけど、かなりクるね…。 |
結果は散々なものとなり、お世辞にも良い評価とは言えないままで終わってしまった。
| 初めまして。ずいぶん浮かない顔をしてるから話しかけちゃった。 |
その日の帰りの電車にて。
落ち込む彼女はとある少女と邂逅する。
| 私は今機嫌がよくないです。 |
| 友達とけんかでもしたのかい。 |
| なんで分かるんですか。 |
| 朝見た君の友達が2時間前にこの車両に乗ってきたから。 |
| で、なんでけんかしたの? |
| なんですかあなた!何でも見透かして…。 |
| 家で食べるときはすごくおいしいんですよ。 |
| ずんだの保存は難しい。夏に保冷剤なしに持ちあるけば、腐敗は必然だ。 |
| 外に持ち出したことはなかったのかい? |
| いつも家で作って、すぐに食べてたから…。 |
| それに、今日初めて友達に食べてもらったんです。 |
| 美味しく完成させることに集中しちゃって、他に全然気が回らなくて…。 |
| 初めてのことにはミスがつきものだ。気にする必要はないよ。 |
| 初対面が大事って言うじゃないですか。 |
| 私はみんなとずんだもちの邂逅に最低なものを用意しちゃった。 |
| 初頭効果ってやつだ。最初に感じた味を彼女たちが忘れることはないだろう。 |
| 評価は覆せるものだよ。認識の歪みは少しの真実で変えられる。 |
| 証明して見よう。まず私のこと、今どう思ってる? |
| デリカシーのない変な人。 |
| 実は私、君の斜め後ろに座っているクラスメイトなんだけど。 |
| いつもより元気がないクラスメイトが心配で、勇気を出して声をかけたんだ。 |
| たったこれだけの情報でも、評価は変わったでしょう? |
| すごくいい人になった。 |
| ヘイロー効果というものを知っているかな? |
| なにかを評価する際、対象の持つ強い特徴の評価に他の特徴の評価も引っ張られてっしまうことだよ。 |
| 私の評価が一変したのは、友達思いのいいクラスメイトという印象を君に植え付けたからだ。 |
| どれだけデリカシーがなくても、「君に都合の良い事実」が一つでもあれば許せてしまった。 |
| でも、 |
| 私は探偵で、君の調査をするために話しかけたとしたらどうなる? |
| 変な冗談。 |
| 探偵は嘘をつかない。今日言ったことはすべて本当のこと。 |
| 運命の出会いじゃなくて、ごめんね。 |
琴葉茜
本作の主人公。純子とはクラスメイトで席は純子の右斜め後ろ。背中に背負っているバッグは防護用に鉄板を入れている。
"とある事件"以降、行方がわかっていない葵を探す。
"とある事件"により両親は既に死亡している上、家も同事件の一環で放火されている。当初は葵も死んでいたと思われていたが、秘密裏でイタコに降霊を50通り試してもらったものの、葵を口寄せできなかったことから死んでいない事を確信。
確信されたことにより隠れている意味がなくなったことから葵はあっさりと姿を現した。
心読:言語化した思考を読み取ることができる能力を持っている。
東北純子
本作のヒロイン。茜の助手でもある。
茜の力になりたいという思いから助手になる。
家庭などの外的要因から人との関係に固執している所があったり、それによって周りに対し『東北ずん子』として居ようとしていたりなど、人間関係は複雑気味。
紲星あかり
純子の友達であり小学生の頃からの茜の知り合いで元助手。事細かいことに対して考えてしまう癖がある。
市でも有名なほどの大食いで、コンテストでは審査員を務めるほど。乗り物酔いがしやすい。
小学生時代に被害者となって起きた事件の解決を茜がしたことによって茜への好意が芽生えた。
助手になったのはあかりが中学に入ってから。
下記の能力の過剰反応により揺れには弱いために、乗り物酔いがしやすい。
解読:鋭い観察眼で目に映るもの全てが完璧に理解できる能力を持っている。
結月ゆかり
純子の友達。マキとは幼馴染。
YouTuberをやっており、ゲームが上手く、パソコンやネットに強い。
両親は海外の会社で社長だそうで、自室に防犯カメラがある。
弦巻マキ
純子の友達。ゆかりとは幼なじみであり、料理コンテストで優勝するほどの料理の腕を持つ。
母親を亡くしており、父は自分の店を残し後に自殺。現在は派遣コックをしている。
中学時代にはバンドを組んでいたが、本人は黒歴史と思っている節がある。しかし、音楽経験からその種に対しての知識が豊富。
琴葉葵
茜の妹。
とある事件により行方不明となる。
"とある事件"を起こした張本人。犯行理由は好意の裏返しによるもの。能力を利用して"殺人鬼"に両親を殺害させ、自宅を放火して消息を絶った。
長らく行方をくらませていたが、隠れる意味がなくなったとして突如として茜たちの前に出現。立ち位置が不明の人物の一人であり、純子を始めとした人々を翻弄させる。
船内の殺人"ゲーム"騒動にて、ミリアルが茜に発砲した際に純子に取られた茜の隣は歩けないと言い残して銃撃を庇い死亡。
心操:相手の心を読むことができ、転じて相手の心を掌握できる能力を持っている。
東北イタコ
純子の妹で東北家三姉妹の長女。イタコ業の他にバイトをしている。
料理コンテストにて純子の自由への嫉妬による苦しみから純子へ妨害工作を行った。しかし、茜の推理と解決により事件終了後に和解という形で収まった。
東北きりたん
純子の妹で東北家三姉妹の末っ子。
料理コンテストの際に純子をずん子に仕立て上げる周りへの嫌悪から茜に対して殺人未遂事件を起こす。
事件終了後に和解し、その後は茜へ尊敬の念を抱く。尊敬の念は凄まじく作文の題材にもしているほどであり、将来の夢は茜のような探偵になること。
桜乃そら
自称、脚本家兼舞台役者。以前に茜やあかりと関係があった人物。
茜の中学時代に発生した事件後に2年間そらの下で働かせ、犯人探しをさせていた。
伊織弓鶴
茜たちの周りに都度都度現れる謎の人物。
ファッション店だったり家具屋だったりと、市役所だったりと神出鬼没に出没する。
そらの助手であり、そらが不在の間は代わりに茜達の監視を行っていた。
アリアル
ミリアルの姉。
あかりに茜の場所を知らせたり、一瞬で純子にメイド服を着せたり、ホログラムで人を生成したりといった謎技術を持っている。
一人称はボクだったり私だったりと変化する。
元・人間であり茜とは同級生。一方的ではあるが、茜の事を認知しており、憧れを持っていた。
茜への憧れから彼女が放棄した生徒失踪事件に挑んでいたものの、妹・ミリアルとの喧嘩中に犯人に襲われる直前にてミリアルを捨て身で庇い死亡。
その結果、殺人鬼、それを産んだ琴葉姉妹、それを止められなかった周りを憎み、貶めるためにロボットとしてのアリアルを作成、ミリアルに従属し殺人"ゲーム"の進行をしていた。
ミリアル
アリアルの妹。
あかりと勝負できるほどの大食いである。
嫌悪だった姉・アリアルと喧嘩中に姉が自分を肩代わりして死亡し、憎かった姉が生きる理由だと初めて気づき、その感情を殺す目的で生きる意味だった姉を殺した要因となった琴葉姉妹やその周りを殺害する事を決意。ロボットの姉、アリアルを従わせ殺人"ゲーム"の進行をさせていた。
事の顛末として、多大な犠牲を払いながらも「姉よりも私に似た、貴方に負けたくないという気持ち」という生きる意味を見つけたことにより解決。しかしゲームはまだ終了していなかった。
音街ウナ
甘く刺激的な声が特徴の小学生シンガー。子役としても活躍している。
役ついな
自称・鬼狩り。茜とは中学時代からの顔見知り。
・最終回(名ばかり探偵、純紅)
・過去動画
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・番外編
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 13:00
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