名古屋立てこもり放火事件とは、2003年9月16日に発生した脅迫・放火事件である。名古屋ビル爆破事件とも。
2003年9月16日。名古屋市の大曽根駅前にある「軽急便」本社・名古屋支店があるビルに男が侵入、持っていたガソリンを辺りに撒き散らして、3か月分の給与21万円の支払いを迫る立てこもり脅迫事件を起こした。
これに対して警察機動隊が出動、男の説得に当たる。気化したガソリンが充満しているため閃光弾を撃ち込むことができず、事態は膠着化して行った。
そして13時8分頃。いかなるやり取りの果ての行動かは不明であるが、男はライターでガソリンに火をつける。待機していた救急・消防隊員や、事件の報道に集まったマスコミや近隣住民の眼前で「ボン」という轟音と共に爆発が発生し、現場となったビルは炎上、散乱した窓ガラスの破片等で多くの負傷者が発生して大混乱となった。当時の映像として、血まみれになったマスコミスタッフやレポーターが報道を行う生々しい映像が多く残されている(後述の「関連動画」参照)。
結果、容疑者と人質になっていた支店長は爆死。説得に当たっていた機動隊巡査長も殉職した。
この事件が起きた背景には、「一ヶ月30~50万円という売り文句で参加者を釣り、運搬用自動車を買わせた後は突き放される」という同社の姿勢の問題があると言われている。
また、爆発が発生した原因は、意図的な自爆ではなく、引火事故であったという指摘もある。
なお、ポリタンク貯蔵によるガソリンの購入が禁止されることになった切っ掛けの事件でもある。
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最終更新:2025/12/09(火) 11:00
最終更新:2025/12/09(火) 10:00
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