「墓地に天使族が4体いるので」
大天使クリスティアとは、遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
| カード名 | 大天使クリスティア |
| カードの種類 | モンスターカード(効果モンスター) |
| ステータス | ☆8/光属性/天使族/攻撃力2800/守備力2300 |
| テキスト | 自分の墓地に存在する天使族モンスターが4体のみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。 この効果で特殊召喚した時、自分の墓地に存在する天使族モンスターを1体手札に加える。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーはモンスターを特殊召喚する事ができない。 このカードがフィールド上から墓地に送られる場合、墓地へは行かず所有者のデッキの一番上に戻る。 |
このモンスターの肝はすばり「特殊召喚封じ」である。王宮の弾圧と違い、発動を無効にするのではなく発動そのものを封じるという驚異の拘束力を持つ。過去にも同様の効果を持ったモンスターは存在するが、その中でも最上級モンスターだけあり抜群のステータスを持ち戦闘でも破壊されにくい。
特殊召喚というのはシンクロ召喚・エクシーズ召喚・融合召喚・儀式召喚・その他モンスター効果による特殊召喚、これら全てが封じられる。遊戯王OCGルールは「召喚」は自分のターンにつき一回という制限はあるが特殊召喚の回数には制限はない。そして基本的に展開が速いデッキ程強い。
つまり、今流行しているデッキの大勢は特殊召喚に依存したデッキだということになる。そしてそれが封じられるということはデッキの核が潰される、ということでもある。強さがお分かりいただけただろうか。
また従来の特殊召喚封じモンスターは特殊召喚出来ないモンスターが多く、下級モンスターは当然攻撃力・守備力共にいまいちで、場に維持し続けるのは難しい部分があった。より性能の良い上級モンスターはアドバンス召喚しなければならないがリリース要員が必要、と手間がかかっていた。しかしこのカードは条件さえ揃えば特殊召喚可能な上、召喚制限が無いので死者蘇生などで容易に特殊召喚できるのである。特殊召喚封じなのに特殊召喚可能なステータスのいいモンスターだと?インチキ効果もいい加減にしろ!→お前が言うな
しかしこの墓地にモンスターが4体のみの時というのが墓地操作のサポートカードが多い闇属性のダーク・アームド・ドラゴンとは違い、中々そう都合良く揃わないことも多かった。更にその場合では天使族モンスターを手札に入れる以上、墓地には3体しかいなくなり、またこのカードがフィールド上から墓地へ行くことはないので条件が崩れてしまう…等がネックとされていた(オネストを落として手札に加えれば特に問題は無かったり)。
しかし。マスター・ヒュペリオンの登場により状況は一変した。このカードの効果は墓地の天使族モンスターを除外してカードを破壊するというもので墓地が溜まり過ぎていてもこのカードで除外して4体にすれば手札からクリスティアが駆けつける、という相手にしてみれば最上級モンスターが2体並んでいるのに特殊召喚出来ないという阿鼻叫喚の図が出来上がる。しかもこのマスター・ヒュペリオンは手札・フィールド・墓地のどこかにいる代行者と名のつくモンスターを1体除外すれば手札から特殊召喚出来るという特殊召喚の容易さ。
そして、天使族は神の居城-ヴァルハラ(自分のフィールド上にモンスターが居ない場合、手札の天使族モンスターを1体特殊召喚できる永続魔法)、ジェルエンデュオ(戦闘で破壊されず、天使族を召喚する時は2体分のリリースとして使用できる)、とこのカードを出す手段自体は豊富だったりする。
とまあ代行者の台頭によりこのカードの使い勝手も飛躍的に向上したため、このカードも2011年3月の制限改定で準制限カードになってしまった(とはいえドロー率が下がるだけで一枚フィールドにいるだけで良かったりするのだが)
ちなみにこのカードは初出はVジャンプの付録でありその後1年ほど再録がなかったため一時期値段が大変お高いものとしてカードショップで取引されていた。しかしマスター・ヒュペリオンの登場と同時にストラクチャーデッキ(※)で再録されたため、入手難度は極端に低下した。
※ストラクチャーデッキ…構築済みデッキセット。通常カードゲームでは、パックと呼ばれる特定枚数がランダムに封入されているものを購入してカードを揃えるという体裁を取るのに対し、特定カードを固定で詰め合わせた構築済みデッキが発売されることもある。特定カードが欲しいだけならそれが収録されている構築済みデッキを買えば、カードショップを介さなくても最も確実に入手することができる。
代行天使は代行者にこのカードを刺したデッキが基本である。自分たちが散々特殊召喚したあとにこのカードを出して相手の展開を封殺するのである。これはひどい。詳しい戦術は代行天使の項を参照してほしい。
残念ながら漫画版のみの登場なのでアニメ(動画)はございません。
架空デュエルで使われる頻度はそれなりにあります。天使族代表的な存在の部分があるので。
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最終更新:2025/12/07(日) 12:00
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