大学全入時代とは、大学定員数が大学入学希望者数を上回る時代のことである。
大学における、新規設置の規制緩和や、少子化に伴う18歳人口の減少により生じるものである。
殊に1990年代後半から2000年代にかけて短期大学の4年制大学への移行が大きな要因と考えられる。
所謂有名大学と呼ばれるところに学生が集中し、新設校や地方の大学では学生集めに苦戦するという現象が起こっている。
そのため、大学によっては募集停止に追い込まれる現象も起こっている。
2003年には、立志舘大学、2007年には東和大学が学生の募集を停止した。
また三重中京大学、聖トマス大学、神戸ファッション造形大学、愛知新城大谷大学、LEC東京リーガルマインド大学の5校が2010年度からの募集停止を明らかにした。
大学の合併という現象も起こっている。
2002年には大阪国際大学が大阪国際女子大学を吸収、2008年には東海大学が北海道東海大学と九州東海大学を吸収した他、慶應義塾大学と共立薬科大学が合併。共立薬科大学が、慶應義塾大学薬学部となり、2009年4月には、関西学院大学と聖和大学が合併。聖和大学が関西学院大学教育学部となった。
また、聖母大学が2011年4月をめどに上智大学を運営する学校法人上智学院と合併する前提のもとに協議を進めていることが明らかになった。
また高等学校と大学との系列化、協定も行われている。
系列化は立命館大学が古くから行っていたことで、1994年には宇治高等学校、1995年には札幌経済高等学校、2006年には守山市立守山女子高等学校をそれぞれ、立命館宇治高等学校、立命館慶祥高等学校、立命館守山高等学校とした。
2000年代後半より大学を運営する学校法人と私立中高を運営する学校法人との提携や合併が活発になった。
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最終更新:2025/12/08(月) 06:00
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