大森隆男とは (オオモリタカオとは) [単語記事]

大森隆男とは、全日本プロレス所属のプロレスラーである。
1969年 10月16日生まれ。
身長190cm。体重110kg（2017年 5月時の公式データ）
1992年 10月デビュー。

概要

デビューは全日本プロレス（デビュー戦の相手は浅子覚）。
1999年には高山善廣とNO FEAR（ノーフィアー）を結成し人気を獲得。実績も残し始める。
2000年にプロレスリングノアへ移籍した後は、2003年ＷＪプロレス、2004年 ZERO-1MAX、2008年一時休業・復帰、以降フリーとして活動した後2012年に全日本に再入団。
レスラーの中にあっては常識人のイメージがある大森ではあるが、そのイメージとは裏腹に流浪のレスラー人生を送っている。

ファイトスタイルは、堅実な基礎に裏打ちされたダイナミックさが売り。
ただし勢いに乗ると強いが、ノレないと意外なところで負けるという特徴は若い時からで、ベテランになった今もその特徴は変わっていない。
その為か、全日本にも参戦する吉江豊ともども「誰に勝っても不思議ではないが、誰に負けても不思議でもない」と評され、見る側にとってはある種スリリングな魅力を醸し出している。

得意技

アックスボンバー：元はハルク・ホーガンの必殺技。腕を伸ばして当てるラリアットに対して腕を曲げて当てるのが特徴で、曲げた腕の形が斧にみえるため斧爆弾といわれた技。最近は厳密には区別されることもなく、要は大森が使えばアックスボンバー。座り込んでいる相手へのスライディング式も使用することもある。
アックスギロチンドライバー：リバーススープレックスの形で相手を逆さづりの形で抱え、膝をついて頭から落とす技。一時はここぞという時の必殺技だったが、最近はアックスボンバーへのつなぎで使うことも多い

個性

試合においては時にラフに走ることもあるが、リングを降りると、読書や釣り好きな穏やかな性格でファンへの態度も優しいプロレス界の紳士である。
そうした特徴からか、ファンからは「大森さん」と敬称をつけて呼ばれることが多い。

ファンの間でささやかれているジンクスに「大森さんと組むと出世する」がある。
ノーフィアーとして組んだ高山善廣は、後にプロレス界の帝王と呼ばれるほど大出世。
またZERO-1MAXにて若手育成企画で組まれた、大森さんをリーダーとしたアックスボンバーズ（一期）では、726（なつる）が休業した以外は
・小髙イサミ：KO-D無差別王者など獲得。現プロレスリングBASARA代表
・田村和宏：GAORA TV 王座など獲得。現プロレスリング HEAT UP代表
・宮本裕向：BJWデスマッチヘビー級王座など獲得。年200試合前後行う売れっ子
と、それぞれ実績を積み立場を上げている。
（第二期メンバーも、風戸大智はBASARA、吉田充宏はGJPプロレス、ばってん多摩川（ばってん×ぶらぶら）は九州プロレスで活動中）
ゲットワイルドのチーム名でタッグを組んだ征矢学も、征矢はWRESTLE-1に移籍した後でも大森さんと培ったワイルド魂を貫き、W-1の主力選手として活動中。2016年にはゲットワイルドを臨時で再結成。全日の最強タッグリーグ戦に参戦・全勝優勝もしている。
つまりは大森さんは、関わった相手に火をつける手助けをする、プロレス界における良質な触媒ともいえる存在である。
（注：大森さん自身、三冠ヘビー、世界タッグ、GHCタッグ、IWGP タッグ、GAY世界アナル級王者など、見事な戴冠歴の持ち主です。関わった人を目立たせるだけの存在ではありませんので誤解なさらぬよう）

7秒と48秒

大森さんといえば2000年のチャンピオンカーニバルにて、7秒の短時間で秋山準を破ったことが印象深いエピソードとして語られるが、2017年新たなる秒殺伝説が追加された。
2017年4.25名古屋のチャンピオンカーニバル公式戦にて、若手の野村直矢に48秒で敗戦したのである。この結果に対してファンからは「大森さんらしい」「因果応報」などと囃された。
同カーニバルでは1勝しかできなかったとはいえ、2017.1.15には宮原との三冠戦で熱戦を見せた大森さん。次は勝利によって新たなる秒殺伝説が追加されることを期待したい。