大橋巨泉

大橋巨泉とは、昭和のテレビ界を代表する名司会者である。

概要

1934年、東京生まれ。本名・大橋克己。

早稲田大学中退後、ジャズコンサートの司会やライターとして活動を始め、その後まだ黎明期だったテレビ業界で放送作家となる。

そんな中、深夜番組のはしりである「11PM」（日本テレビ・読売テレビ）が低視聴率で大幅リニューアルをしようとした際、巨泉が新司会者をオファーしに回ったものの誰も引き受けてくれる人が現れないという事態に陥る。そこで当時の番組プロデューサーから「だったらお前がやってくれ」と言われ、司会者デビューすることとなる。

以降、七三分けに黒縁メガネ、そして少し傲慢な態度で毒舌ながらも巧みな司会術でお茶の間の人気者となる。
放送作家出身ということもあり、司会者でありながらプロデューサー的気質も強く、「11PM」、「クイズダービー」（TBSテレビ）、「世界まるごとHOWマッチ」（毎日放送）、「ギミアぶれいく」（TBSテレビ）などの主な出演番組で番組の企画立ち上げから関わっていた。
また、パイロット万年筆のテレビCMでアドリブで発した「はっぱふみふみ」は流行語となり、経営難に陥っていた同社の売り上げを飛躍的に伸ばして経営を立て直したという。

1990年、突如「セミリタイヤ」宣言をして、出演番組をすべて降板して実質的な隠居生活に入る。
しかし、その後もビートたけし、タモリ、島田紳助などつながりの深かった後輩タレントの司会番組に「お前の番組に出てやる！」（タモリ談）と言っては年に数回テレビ出演を行っている。

タレント業の副業として1973年から行ってきた土産物店「OKギフトショップ」の経営が現在の本業。
また、2001年の衆議院議員選挙で民主党から比例代表で出馬し、当選して衆議院議員になったものの、民主党のあまりに反民主的な政治手法に絶望して「日本の民主党がこれほどまでに反民主的な集団とは思わなかった」という言葉を残しわずか6カ月で議員辞職している。

ちなみに、藤子不二雄Ａの代表作でもある「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造のモデルは巨泉である。

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関連項目

• ビートたけし
• タモリ
• 島田紳助