大阪市交通局とは、大阪市にある地下鉄・新交通システム・路線バスを運行する公営企業。
御堂筋線は年間で約350億円の黒字額を出す、公営地下鉄の中では最も収益の高いドル箱路線である。
しかし、他の地下鉄線の多くや新交通システム、路線バスが赤字なので、全体の収支は長らく赤字の状況が続いていた。しかし近年になって経営体質の見直し・改善を実行してからは経営が劇的に改善し、2005年には単年度収支の黒字化を果たす。フェスティバルゲートやオスカードリームの失敗で、約8000億円規模の負債を抱えていたが、2010年度には黒字路線は4路線(御堂筋線、谷町線、中央線、堺筋線)に増え、累積欠損金も一掃、186億円の余剰金が計上されるほどにまで改善されている。
このため、民営化が議論に上がっている。平松市長時代は公営での業務改善を公言していたが、橋下市長に変わってからは一転して民営化を推進するスタンスに変わり、また短距離区間を中心とした運賃値下げの検討に入っている。
明治時代に大阪市電が開業して以来、大阪市は「市内の交通は市が一手に行う」という主義を一貫して通してきた。これを俗に「市営モンロー主義」と呼ぶ。
実際、京阪電鉄、阪神電鉄、南海電鉄など市営モンロー主義にのっとった大阪市の反発により新線建設を断念させられる苦汁を味わった関西私鉄は多い(参考動画1、参考動画2)。
現在は市内の交通整備の遅れに対する国の介入により、私鉄との協力に方向性を転じてきている。とはいえ、東京と比較して地下鉄と私鉄の直通運転が非常に少ない、市中央部に路線を持つ民営バスがほとんどないなど、長きにわたって進められてきた施策の影響は色濃い。
もちろん、都市計画と交通網整備の一体化、市民に対する安価な交通手段の提供などの観点で、市営モンロー主義には少なからず利用者側にとってもメリットがあるのも事実であり、全面否定できるものではないことは留意しなければならない(参考記事(外部リンク))。
■御堂筋線(江坂駅-中百舌鳥駅)
■谷町線(大日駅-八尾南駅)
■四つ橋線(西梅田駅-住之江公園駅)
■中央線(コスモスクエア駅-長田駅)
■千日前線(野田阪神駅-南巽駅)
■堺筋線(天神橋筋六丁目駅-天下茶屋駅)
■長堀鶴見緑地線(大正駅-門真南駅)
■今里筋線(井高野駅-今里駅)
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最終更新:2024/04/18(木) 06:00
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