天地魔闘の構えとは、漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の登場人物・大魔王バーンの使用する奥義である。
天地魔闘の構えは、いわゆる「カウンター技」であり、決して自分から仕掛けることはなく、相手の攻撃に対して反撃の形で使用する。
天とは攻撃、地とは防御、魔は魔力の使用を意味し、それらの三動作を一瞬にして行えることが名の由来。
魔力と叡智のみを残した老バーンの状態では2動作が限界であるため、この技は使えない。
強靭な肉体を持つ全盛期の肉体と融合した(バーン本来の姿に戻った)時のみ使用できるバーン最大の奥義。
最大奥義がカウンター技である理由はバーンであっても必殺技を3つ同時に使うには莫大なエネルギー蓄積を必要とするからである。
この「エネルギーの蓄積を必要とする」点がこの技の弱点でもあり、3段攻撃を放った直後は僅かに体が硬直し隙を晒してしまう。もっとも、それまでに対峙した敵は全て一撃で倒していたため、ダイやポップ達に見抜かれるまで、自分自身でもこの弱点を知らなかった。
作中では基本的に以下の三つの技を天地魔闘の構えと併用して使用した。
カラミティエンド…鍛え抜かれたバーンの手刀による一撃。バーン曰く、斬れぬものなど存在しない地上最強の剣。
フェニックスウィング…炎を纏うほどの超高速の掌底による防御。あらゆる呪文を弾き返す。
カイザーフェニックス…圧倒的なバーンの魔力をもって放たれるメラゾーマ。炎が不死鳥の形をもって相手に襲い掛かるバーンの最強呪文。
この三つの技の瞬間展開により、ダイは自信の最強技であるギガストラッシュをほとんど無傷で受け止められた上にカラミティエンドとカイザーフェニックスの直撃を受けて大ダメージを負い、ヒム・ラーハルト・アバンが三人がかりで挑んだ時はヒムは腕をカラミティエンドで砕かれ、ラーハルトは自身の技を掌底で弾き返され、アバンはカイザーフェニックスで撃墜され敗北に期した。
なお、「天地魔闘の構えをとらずともカイザーフェニックスやカラミティウォールを放てる」との発言からすると、逆に言えば天地魔闘の構えからカラミティウォールを放つことも可能、つまり上記の三つの技以外の行動を天地魔闘の構えから放つことも可能であると思われる(上記の三つの技だけでは4人以上の敵には対応出来ないため、当然と言えば当然だが)。ただし作中で実際に使われたことはない。
天地魔闘の構えによる3段攻撃や、老バーンのカイザーフェニックス2連発は、ゲームのドラゴンクエストにおける、1ターン中の複数回行動を漫画として表現したものでもある。
ちなみに、ダイの大冒険はアニメ版も存在するが、大魔王バーンが登場して間もない頃に打ち切りになってしまっているため、バーン役の声優(内海賢二)は存在するが、天地魔闘の構えなどのセリフは存在していない。
後に、ドラゴンクエストIXにおいて、天地魔闘の構えをモデルにしたと思われる「天地のかまえ」が登場。
相手の攻撃を防御(地)、強力な反撃(天)のコンビネーションを行う技であり、名前のとおり魔法攻撃(魔)は含まれていない。
ニコニコ動画では、「魔法少女リリカルなのはStrikerS(第8話)」において、高町なのは(元魔法少女)が2人の攻撃を受け止めたシーンが酷似していたため、以後天地魔闘の構えとして扱われる。
このシーンを初めとした、「冥王計画ゼオライマー」の木原マサキ(秋津マサト)の声を充てたMADを中心に用いられている。
他には東方Projectとダイの大冒険のパロディである手書き漫画シリーズ「東方クエスト 霊夢の大冒険」にて、バーン役のキャラクターがこの技を使用している。
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最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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