宇宙の騎士テッカマンブレードとは、タツノコプロ製作で1992年2月18日から1993年2月2日までテレビ東京系列で放送されたテレビアニメである。
2012年7月10日よりニコニコでの配信が開始された。
毎週五話づつ更新され、公開開始から1週間のみ無料。
連合地球暦192年、地球は謎の宇宙生命体ラダムの侵略に晒されていた。
宇宙開発基地であるオービタルリングを占拠された人類に打つ手は無く、地上におけるラダムの支配圏は徐々に拡大していった。
そんな中、外宇宙開発機構に所属するノアルとアキは巨大なクレーターの中心で謎の青年を発見する。
彼は「テッカマンブレード」と呼ばれる超人へと変身しラダムと対等に渡り合う力を持っていたが、自身は記憶喪失だと主張してその素性は知れなかった。デンジャラス・ボーイ=Dボゥイと名付けられた青年は疑念と好奇の目を集めるが、ラダムと戦える力を持つのは彼のみ。
かくして外宇宙開発機構はテッカマンブレード(Dボゥイ)を中心とする「スペースナイツ」を結成、ラダムへの反抗を始めるのだった。
「テッカマン」や「スペースナイツ」といった単語から、1975年に放送された『宇宙の騎士テッカマン』の続編と思いきや、作品内容は大きく異なっており、リメイクや続編といった関連性は存在しない。
またOVA『DETONATORオーガン』ともデザインなどが近似しているが、これはオーガンが旧作テッカマンのオマージュとして製作された作品であり、さらにその影響を受けて本作が誕生するという流れで発生した現象である。
ストーリーにおいては今でも類に見ない程の鬱展開を多分に盛り込まれており、主人公のDボゥイはアニメ史上屈指の不幸主人公とまで呼ばれ、あまりにも救いがないストーリーにスタッフが「人でない」と罵られるほどの重い脚本である。しかし、そんな中でもラダムと戦い続けるDボゥイの姿には誰しも胸が熱くなることだろう。
ちなみに、ロボットぽい外見をしていてもロボットではなく変身ヒーローに相当する。そのため、『スーパーロボット大戦』への参戦には首を傾げる人も多いだろう(ペガスはロボットだが…)。
ちなみに後年、格闘ゲーム『タツノコVSカプコン ULTIMATE ALL-STARS』に出演。
前作『タツノコVSカプコン CROSS GENERATION OF HEROES』にも出演していたテッカマンと新旧共演を果たした。
※ネタバレストーリー大筋(ドラッグ反転)
救いは無いんですか?
崩壊している。毎回登場人物が変わると言われるほど。
OPのみ大張正己によるバリバリな作画だが、それが本編で本編ではほとんど見られない。
噛ませ役として名高い、ラダム側のテッカマン。
スペックにおいてはブレードの宿敵であるテッカマンエビルをも上回っているのだが、ブラスター化(二段変身)の当て馬にされてしまった。
「ふっ、いくら進化したと言えどこの至近距離からのボルテッカではひとたまりも…… なにっ!?」
アニメとは大きく異なる内容の漫画版にも登場する。仲間のセイバー、アックスと一緒に噛ませをしている。
しかしこちらはコラ素材として多用され、鬱クラッシャーズなどでの活躍が目覚しい。
「セイバー、アックス、ボルテッカだ!」
1994年から1995年にかけて全6巻が発売された。テレビ版の10年後を舞台とした続編であり、いわゆる黒歴史である。
新生スペースナイツにおいて新たに誕生した三人の地球製テッカマンの戦いを描く……なのだが、『I』とは余りに作風が違いすぎる為に完全否定される作品である。
なんといっても元気で明るい16歳の少女ユミ・フランソワが憧れのテッカマンに変身して頑張る青春ドラマであり、前作のDボゥイの悲痛な戦いを見てきたファンにとってその差は衝撃的だった。
とはいえ売り上げが悪い訳ではなかった様で、当初3巻のみの予定だったが最終的に6巻まで製作された。後半は新生テッカマン唯一の男性であるダービットを主軸に据え、脚本もシリアス分を増した。
『スーパーロボット大戦J』では『Ⅰ』が参戦、『スーパーロボット大戦W』では『Ⅱ』も含め登場することになった。
特に『W』においてはシナリオの時系列を入れ替えられ、『Ⅰ』の物語の中に『Ⅱ』の出来事が組み込まれるという展開になっている。名シーンはそのまま生かし、迷シーンは名シーンに昇華するなど、良質な改編でおおむね評価は高い。
原作は苦笑いするしかなかった『Ⅱ』の大化けっぷりは一見の価値あり。
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最終更新:2025/12/10(水) 02:00
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