富士とは、国鉄→JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州で運行されていた列車名である。
日本最初の特別急行列車として東京圏から下関まで設定された伝統ある列車である。設定当所は列車名が付いていなかったが、暫くしてこれまた日本最初の命名列車として富士と名前が付けられた。
この列車は下関駅で関門航路に接続して九州へ向かうのは勿論、関釜航路に接続で朝鮮・満州を経由しシベリア鉄道を使ってモスクワやパリまでの国際列車としての一端という性格もあった。関門トンネル開業後は長崎で上海航路に連絡する性格も持ち合わせていた。
戦後は東海道本線に電車特急が設定される時に命名が検討されたが「もっと立派な列車が出るまで保留」という事で結局こだまと命名された。しかし数年後のサンロクトオでこれ以上立派な列車は出ないと踏んだのか唯一の大阪以西に行く特急列車として神戸行と宇野行が設定された。この列車の設定により東京からだと四国は従来高松までしか一日で着けなかったのが松山・高知まで行けるようになったがこだま・つばめに比べると地味な印象は拭えなかった。
東海道新幹線開業後は昼行特急から夜行特急となり日豊本線側の寝台特急列車となった。最も遠くまで運行されていた時は西鹿児島駅まで運行されており、24時間以上掛けて道中を運行していた。
末期には運行開始当初の東京~大分間での運行となっており、はやぶさと共に東京駅を始発終着とする最後のブルートレインとなっていたが時代の流れで利用者数が減少した為に09年3/14ダイヤ改正で廃止されてしまった。
日本一高い山である富士山より。
1912年6月 新橋~下関間に日本最初の特別急行が設定される。当時は列車名は無かった。
1914年12月 東京駅開業に伴い東京~下関間の運行となる。
1929年9月 特急富士と命名される。
1942年11月 関門トンネル開業に伴い東京~長崎間の運行となる。
1943年10月 東京~博多間に運行区間短縮。
1944年4月 太平洋戦争激化に伴い廃止。
1961年10月 東京~神戸・宇野間に昼行特急富士が2往復設定される。
1964年10月 東海道新幹線開業に伴い2往復共廃止。宇野行の富士は新大阪始発の特急ゆうなぎとなる。
1964年10月 東京~熊本・大分間運行の寝台特急みずほの大分編成分離で東京~大分間に寝台特急富士が設定される。
1965年10月 運行区間を東京~日豊本線経由西鹿児島間に延長。
1980年10月 運行区間を東京~宮崎間に短縮。
1990年3月 運行区間を東京~南宮崎間に延長。
1997年11月 運行区間を東京~大分間に短縮。
2005年3月 東京~門司間を東京~熊本間を運行するはやぶさと連結するようになる。
2009年3月 廃止。
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最終更新:2025/12/08(月) 06:00
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