対戦車道とは (タイセンシャドウとは) [単語記事]

対戦車道とは、伝統的な文化であり、紳士の嗜みとして受け継がれてきた武道である。

概要

鋼鉄の鎧を纏った強大な戦車に生身で立ち向かうことによって、心身を鍛え、礼節を学び、精強で節度ある理想の紳士を育てる、女子の間で盛んな戦車道の対となる漢の武道である。

基本的には、女子戦車道の戦車との試合が主となる。また、競技人口は少ないが、男子戦車道との試合も存在する。

試合に使用する装備は、対戦車砲、対戦車ロケット弾、対戦車地雷、吸着爆弾、対戦車ライフル、火炎瓶等。一部を除いてどれも戦車に肉薄せねばならず、女子の戦車道と比べても、試合はかなり過酷で激しいものとなる。試合中に絶命する選手もいるように見えるが、全日本対戦車道連盟によって安全には充分に配慮されたルールが導入されているため、そんなことはない。安全である。

安全なのである。

リアルにおける対戦車道

機甲猟兵メロウリンク

『機甲猟兵メロウリンク』とは、1988年に発売されたサンライズのアニメ作品「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの外伝作品である。この作品に登場する機甲猟兵とは、懲罰目的等で生身でATと戦うことを強いられた兵士を指し「猟兵」とも略される。劣悪な装備と懲罰部隊という目的も合わさり、使い捨て前提なボトムズ野郎（ATパイロットの俗称）からでさえ、「戦場の蛭（リーチャーズ・アーミー）」と蔑まれる対象であった。

主武装である対ATライフルではATの正面装甲を突破できない為、地雷、仕掛け罠、地形までも利用して戦い抜く彼らも又、対戦車道の一つの完成系と言えるだろう。尚此方は当然ながらﾊﾞﾘﾊﾞﾘ死人が出る模様

パンプキン・シザーズ

マガジンGREATと月刊少年マガジン（2006年11月号より移動）で連載する漫画『Pumpkin Scissors』
そこに登場する『歩兵による戦車の打倒』を目的として極秘裏に編成された部隊が901ATT 対戦車猟兵部隊(Anti Tank Trooper) である。詳細はパンプキン・シザーズの記事参照の事。

とある政治的理由により複数人で扱う対戦車装備を開発、運用できない帝国が生み出してしまった狂気の産物であり、上記の機甲猟兵よりも劣悪な装備しか支給されず、文字通り被弾を”無視”しての捨て身の突撃を前提とする彼らだが、それでも又、対戦車道の体現者なのは確かといえるだろう。