尾形百之助

尾形百之助とは、漫画「ゴールデンカムイ」の登場人物である。CV：津田健次郎。

概要

初登場は4話。杉元が最初に交戦した鶴見中尉の部下で階級は上等兵。

ほとんど感情を表に出さない飄々とした男。

凄まじい視力と集中力を持つ天才的な狙撃手で、スコープの無いボルトアクションライフルで、300メートル以内であれば確実に頭部を撃ち抜き、2000メートル先までの射撃も可能だと発言している。

武器や装備に詳しく様々な銃器を使いこなした。

第七師団長だった花沢幸次郎と妾との間に生まれた子であり、実父からはほとんど捨てられた状態で育つ。父に捨てられた影響でおかしくなった母親をあんこう鍋に入れた殺鼠剤で毒殺。第七師団歩兵第27聯隊の陸軍少尉で聯隊旗手を務めた腹違いの弟を後方から射殺。実父を自刃に見せかけ殺害と、親兄弟三人を自らの手で殺傷している。

杉元にも劣らない戦闘力と生命力の持ち主で、多大な戦果を挙げ、普通なら死んでもおかしくない重症を負っても生還を果たす。杉元に川に落とされて以降はイメチェンした。

好物はあんこう鍋。嫌いなものはしいたけ。

「山猫」という異名や射撃時の体勢はカルロス・ハスコックがモデル。

鶴見中尉には忠誠を誓っておらず、途中から土方に与し、杉元たちと行動を共にし随所で有能っぷりを発揮するが、杉元に言われた「一度寝返った奴はまた寝返る」という言葉そのままに、ここぞという場面で裏切り場をかき回すトリックスター。

長いこと行動理念が不明で、月島には「陸軍の反乱分子である仲間を売って出世を目論む本部の飼い猫」と推測され、アシㇼパに至っては「ただ邪魔がしたいだけなのではないか」というようなことを言われていたが終盤、鶴見中尉に「出生から来るコンプレックスをこじらせた末の私怨」だと指摘され、本人もそれを認めていた。

最期は弟である勇作とアシㇼパを重ね合わせて罪悪感から目をそらし続けていたこと、勇作だけが自分を愛してくれたこと、自分は欠けた人間なんかではなく、欠けた人間に相応しい道を自ら選択して歩んで来たことなどを自分の中の自分に看破され、自ら頭を撃ち抜いて自死。勇作に導かれながら天に昇っていった。

2022年5月現在、ニコニコ動画において主人公である「杉元佐一」どころか「ゴールデンカムイ」そのものより登録されているタグの数が多いなどカルト的な人気を誇る。

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関連項目

• スナイパー
• ゴールデンカムイ