思い出の家とは、2011年02月13日 17:15から、ますらお氏により投稿されている『The sims2』についてのゆっくり実況動画シリーズの名称・呼称である。または動画の登場人物の思い出が反映されると思われる建築物を指す。
シム(ゲーム内に登場する人間たちの総称)たちの一生をシミュレートするPCゲーム『The Sims 2』を舞台に、動画内での登場人物であるゆっくりさんとうさぎとの二人を対象としたゆっくりに、ストーリー性や劇場にいるような臨場感などを加味したゆっくり実況動画である。視聴者からはドラマチックゆっくり劇場と形容される。ニコニコに挙げられるThe Sims 2の実況動画をとって見ても、ゲーム自体の自由性、汎用性から一から何かを作っていく様子を実況したり、シムに生活を任せ観察日記調の動画にするものが多い。だが、この思い出の家はそのThe Sims 2におけるおよそゆっくり実況と呼ばれる普通の実況動画とは一線を画した要素を孕んでいる。まず世界観は前提として既存し、ゲームのプレイ内容をシームレスにつなぎ合わせてあることによりまるで映画や演劇を見ているもの、という錯覚を視聴者に及ぼす。シムが自我を持ち世界を繰り広げているだけで、演者(ゆっくりさんやうさぎ)と観客(視聴者)の位置関係が自然と生まれているのである。先に自由性や汎用性の高いゲームと述べたが、もちろんThe Sims 2の素材だけで構成し、編集し、一本のストーリーを紡ぎ出すには並大抵の技術や知識、センスではあり得ないことである。
今実況シリーズのキーワードである。一般に生活を送るため居住する家とは違い、人の思い出から成立している非現実的な家の形で、いわば人がそれぞれ心の中に持つ家への記憶や無意識レベルのイメージが、家という構造で具体化したものが思い出の家だと考えられる。ゆっくりさんやうさぎはこの思い出の家で共同生活を送ったり、他者の思い出の家に介入することのできる存在である。ただし、依頼がないことには二人は他者の思い出の家へ行くことはないようだ。思い出の家の中には住民もいるが、思い出の中で生き干渉不可な者やゆっくりさんを認識し会話可能な者など一概に言えず、むしろ住む人が思い出の家を見たり見せたり見られたりする中で作り出され存在する立場の者である。人の家にまつわる記憶、体験した出来事、働いた感情、それらを一緒くたにした曖昧模糊かつ支離滅裂な思い出が影響している概念的、感覚的な家と考えられる。
ゆっくりさん(ゆっくり)・・・思い出の家の持ち主。たくさんいるゆっくりさんの中の一人だという女性(当人に自覚はない)。
生まれたばかりで思い出がなく、彼女の思い出の家同様の未完成な存在である(前述の通り『思い出の家』は住む人の
記憶や感情、思い出に因むため)。与えられる仕事をこなし、報酬としての思い出を得てゆっくりさんの心が豊かになる
につれ彼女の思い出の家が成長し、完成時に外とリンクする。ゆっくりさんが外に出ることがこの実況動画の終わりである。
ピアノ、ジャグリングができることから、素養の高さが動画では描かれている。馬刺しと女性物下着が好物。
うさぎ・・・ゆっくりさんの助手。敬語が常で視聴者にゆっくりのさん付けを定着させている。未熟なゆっくりさんの周辺の世話
をしたり、探し屋の仕事に荷物を携えゆっくりさんにアドバイスを送るサポート役的存在。彼には動画の視聴者への認識が
あるようだが、ゆっくりさんには視聴者の存在自体不認知なようである。また、ゆっくりさんに比べ設定の不明な点が多い。
水風船をぶつけるお仕置きと料理が得意。中の人などいない。
The Sims 2での一般職ができないゆっくりさんに、うさぎは『探し屋』の仕事を提案紹介をした。依頼は電話で行われるが、必ずしも電話の主が依頼主であったり、あるいは依頼という形で電話をした、ということには限らない。うさぎは依頼者をお客樣と呼ぶ。大まかな仕事内容はうさぎ曰く【普通だったら探せないようなものを探す】こと。ゆっくりさんの初仕事では、彼女の思い出の家の壁に掛かった絵画目掛け飛び込み仕事場(依頼者の家、依頼者の思い出の家)へと向かった。
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最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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