悪魔城ドラキュラとは、コナミ工業株式会社(現・コナミデジタルエンタテインメント株式会社 以下「コナミ」)が開発した、任天堂ファミリーコンピューター(ファミコン)ディスクシステム用アクションゲーム。コナミのディスクシステム参入第一弾ソフトでもある。
第一弾は1986年9月26日発売。ファミコン後期には『バイオミラクル ぼくってウパ!』などとともにROMカセットとしても再販された。(1993年。ただしスーパーファミコンへの移行期のため、出荷数は極めて少なく、プレミアム価格となっている。)
ホラー映画を意識した世界観、圧倒的な音楽センスとビジュアル構成、ゲームバランスのよさなど、当時のファミコンゲームのクオリティーを遥かに凌駕しており、ディスクシステム普及の牽引役となった。
当時のファミコンよりも表現力の優れたアーケードや、MSX2、X68000(1993年)などの上位機への「逆移植」が行われた。これら上位機からファミコンへの移植が当然(余りの性能差ゆえ、似て非なるものになる場合が圧倒的に多く、当時のゲームファンはそれでも我慢していた。)の潮流の中で、これは画期的な出来事でもあった。
また音楽のよさからMIDIコミュニティーでの耳コピーやアレンジ、公式サントラでのハードロック/ヘヴィーメタルアレンジなど行われている。特に『悪魔城ドラキュラ』1面のテーマ”VampireKiller”、『ドラキュラⅡ呪いの封印』で初登場した”BloodyTears(血の涙)”、『悪魔城伝説』1面のテーマ"Beginning"はシリーズ中1,2を争う最高傑作といわれ、その後のシリーズ新作でも使用される一曲である。
その後も『悪魔城ドラキュラ』は継続してシリーズ化され、ファミコンではアクションRPG志向の『ドラキュラⅡ 呪いの封印』や、シモン・ベルモンド登場以前の話である『悪魔城伝説』、またプラットフォームもアーケード・MSX・X68000・ゲームボーイ・スーパーファミコン・PCエンジンなど様々なプラットフォームで制作されることとなる。
2002年のゲームボーイアドバンス2作目より、世界観にあわせる為、海外タイトルの『CastleVania(キャッスルヴァニア)』に統一された。だが、ユーザーにとっては単に分かりにくくなっただけである為に、DS版以降は「悪魔城ドラキュラ」に戻されることになる。
なお、特に断りが無い限りは『悪魔城ドラキュラ』と言った場合、コナミによるこれらのシリーズ全体(海外版タイトル『CastleVania』を含む)を総称することが多い。
キャッスルヴァニアと単純に言った場合、GBA3作品全てをさすことが多い(1作目は悪魔城名義である)。
全3作とも探索型アクションである。
GBA版第1作目だけあってか操作性がやや悪い。探索型であるにも関わらず、ショップの概念がなかったり回復アイテムが貴重品だったりするため難易度は高めである。BGMの多くに過去作のアレンジが使われている。
表と裏という概念があるため、マップは大幅に広くなった。また画面も全体的に明るめの色が多く使われた。BGMはオリジナルのものが多い。
ニコニコ動画ではクリア後のおまけキャラであるマクシーム・キシンの変態的な動きのTAS動画で有名。→ムッムッホァイ
武器が選択できるようになった。またソウルと呼ばれるシステムも使われている。この作品のシステム部分の多くがDS版にも受け継がれた。ちなみにDS版の「蒼月の十字架」はこの作品の後日談である。
主人公よりやはりおまけキャラであるユリウス・ベルモンドが有名。→ドゥエリスト
悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物
ベルモンド一族
有史以前から吸血鬼と戦ってきた「ヴァンパイアハンター」の一族。あまりの人間離れした能力ゆえに人々から疎まれ、俗世から身を隠すようにして生きている。
モリス一族
ベルモンドの分家。リヒター・ベルモンドによりヴァンパイアキラーを託されていた。しかしヴァンパイアキラーの力を引き出すためには同じ分家のリカード家の試練を受けねばならず、また、鞭の使用は体に大きな負担となり寿命を著しく縮める事となる。
リカード一族
モリス家と同じくベルモンドの分家。ヴァンパイアキラーに封じられた真の力を引き出す試練を行う事が出来る。
ヴェルナンデス一族
嘗て正教会の命でドラキュラを倒すために派遣されたヴァンパイアハンターの一族。強力な魔導士の家系として知られる。
闇の眷属
ドラキュラを初めとした闇の眷属達。矢張り基本的に敵が多い。
エクレシア
ベルモンド一族の消息が途切れた後、ドラキュラに対抗する、時の権力者達の組織。
悪魔城伝説で初登場し、その後シリーズで主役を務めるほどの中核メンバーとなった「アルカード(ALUCARD)」だが、初登場時は現在のような美形の銀髪青年ではなく、どうみても黒髪の東洋人、特に『とんねるず』の石橋貴明氏に似ていた。これがため、当時のゲームファンはアルカードを指して『タカアキ』『バシタカ』と呼ぶものが少なからずいた。
当時は現在のようなアルカード支持の女性ファンなど、いないに等しかったのである。
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最終更新:2024/04/24(水) 23:00
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