政見放送は、選挙立候補者が政治を行う上での意見や見解を発表するテレビ・ラジオ放送。
1968年、放送作家・テレビタレントを経て参議院議員となった青島幸男の提案でこの制度が始まった。
公職選挙法により、衆議院議員選挙・参議院議員選挙・都道府県知事選挙において行われている。
費用は、国政選挙では国が、地方自治体選挙ではその自治体が負担する。
候補者の主義・主張を有権者に伝えるための放送であるため、仮に一般的に不適切と思われる発言を行ったとしても放送局などがこれをカットして放送することは公職選挙法違反となる。そのため、誹謗・中傷に受け取られかねない発言もそのまま放送される。
真の意味でスリリングな番組である。
しかし、1983年第13回参議院議員通常選挙において、雑民党の政見放送内で発言された「メカンチ、チンバの切符なんか、だれが買うかいな」という文言の中に「メカンチ(片方の目が不自由な状態)」、「チンバ(片足が無い状態)」と差別的表現が含まれていたため、NHKが自治省に照会した上で候補者に無断で該当箇所をカットした『政見放送削除事件』が過去に発生している。
最高裁判所まで争われた裁判の結果、「差別用語を使用した点で、他人の名誉を傷つけ善良な風俗を害する」として削除を正当なもののとした判例もあるので、万が一選挙に立候補し政見放送を行うことがあったとしたなら、注意が必要である。
ニコニコ動画には、興味深い政見放送が投稿されている。なお、選挙期間中に政見放送をSMILEVIDEO等の動画共有サイトにアップロードする事は、公職選挙法に触れる恐れがあるため注意すること。投票日の20:00以降までアップロードを自粛する事を薦める。
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最終更新:2024/04/19(金) 17:00
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