新・光神話 パルテナの鏡とは、2012年3月22日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフトである。
新・光神話 パルテナの鏡 | |
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ジャンル | アクションシューティング |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売日 | 2012年3月22日 |
希望小売価格 | 5800円 |
3D映像 | ○ |
CERO | B |
通信 | すれちがい通信 いつの間に通信 ローカル通信(対戦/協力) インターネット通信(対戦/協力) |
その他 | 拡張スライドパッド対応 |
E3 2010で発表されたソフト。開発はかの桜井政博氏率いるプロジェクトソラ。
ジャンルはアクションシューティング。ゲーム内容は「罪と罰」シリーズを彷彿とさせる作りとなっている。
初心者でも入りやすいように作られたシステム、「大乱闘スマッシュブラザーズX」でも見られた特徴的なフォントなど、桜井政博氏のテイストが全面に押し出されたゲームデザインが特徴。
また、「スターフォックス」シリーズや「罪と罰」シリーズなど、これまで任天堂が作ってきたSTG(FPSとTPSを含む)の集大成的な面も見られる。
パッケージには『新・光神話 パルテナの鏡』専用ARカードと、ニンテンドー3DS専用スタンドが同梱されている。
かつて悪逆の限りを尽くしていた冥界女王メデューサが、25年の時を経て復活した。
“冥府軍”を率いて地上界、天界へと侵攻を開始するメデューサ。これに対して立ち上がるのは、かつてメデューサの対の女神だったパルテナと、
その使いであるパルテナ親衛隊長ピット。
この文章を見る限りではシンプルなストーリーに感じられるが、実際にやってみるとメタ発言まみれの天界ジョークだらけになっており、笑える部分が非常に多い。かと思えば女神パルテナが戦争に心を痛めるなど、コメディ部分からは想像もつかないようなシリアスなシーンも多く、シリアスとコメディの格差が大きいストーリー展開となっている。
ピットとパルテナのデザインは「スマブラX」がベースとなっている。「初代パルテナ」から25年たったという設定だが、神様や天使は年を取らない設定なのでピットやパルテナは歳を取っていない。
この他にも、ロリババアやらセクシーダイナマイトやら、大量に登場する。
「罪と罰」シリーズのように射撃機能を持った打撃武器を用いての3Dアクションシューティング。
氏がこれまで作ってきたゲーム同様に初心者への間口が広いシステムになっているのが特徴で、前作の名残は基本的な部分しかない。
パルテナのアクションは上で述べたように非常に多彩で、さらに通常のシューティングである空中戦と箱庭型のアクションシューティングである地上戦の二つのパートに分かれているが、 基本的な操作は3つの単語で表せる。
動く 狙う 撃つ
パルテナの操作はこの3つの操作で成り立っている。公式サイトでは「移動 狙い 攻撃」と表現されている。
これらの操作は、
という形でまとまっている。
FPSをPCで遊ぶ際に、マウスでターゲッティングするのと同じ感じで視点を操作すると考えるとわかりやすい。
これらの操作を、「敵の攻撃直前にパッドを素早く入力」→回避、「敵の近くでLボタン」→近接攻撃といった感じで多彩なアクションに対応させている。
また、スマブラと同様、「はじき入力」=「スライドパッドを素早くずらす操作」が重要となっている。 特に重要なのは、地上戦でのはじき入力で、はじき入力した方向にダッシュするようになっている。このダッシュと同時に攻撃することによって、ダッシュの方向によって、一つの武器でも違う種類の攻撃を繰り出せる。
これは、スマブラでの通常攻撃が、スティック入力の方向と組み合わせることで多彩なバリエーションを出せたのと似ている。
なお左利きにも対応しており、拡張スライドパッドあるいはABXYボタンでの視点変更、Rボタンでの攻撃にも対応している。
また、移動に使用しているのとは反対側のキー・パッドを使うことで、キーのみでプレイすることも可能である。
この、キーで移動と射撃を操作し、タッチパネルで視点を操作するという体系は、ニンテンドーDS用ソフト「メトロイドプライムハンターズ」で最初に作られたものである。
空中戦は通常のシューティングのような形で、パルテナ様に移動を操作してもらいながら、敵を倒しつつ現地に向かう。現地に向かった際には着地して下記の地上戦を始める。
なお、ピットは自力で空を飛ぶことができない。そこで飛翔の奇跡を女神パルテナにかけてもらって空を飛んでいる。
そのため、翼は5分立つと焼け落ちてしまう。
現地に向かった際には着地して地上戦を始める。この際には通常のアクションゲームに似た形になり、自由にフィールドを移動できる。カメラ操作も可能。さらに基本アクションに空中戦ではなかった、
走る
が加わる。奥にいるボスを倒せばクリア。敵から攻撃を受けると体力が減り、0になると無論「ヤラレチャッタ」となる。
新・パルテナにおける、難易度を制御するシステム。桜井氏曰く「難易度設定に対する解の一つ」。
ステージ開始時に出現し、壺に敵を倒すことで手に入るハートを注ぐことで難易度(本作ではホンキ度と呼称)を上げたり下げたりすることが出来る。
ホンキ度を上げると敵を倒すことで手に入るハートが増え、報酬として手に入る神器のレアリティが上昇する。
ただし、道中で「ヤラレチャッタ」になる(体力が0になる)と壺からハートがこぼれてホンキ度が下がり、同時にハートの量と神器のレアリティが下がってしまう。
ホンキ度は2.0が基準で0.0から9.0までの間で設定でき、クリア経歴から自分に適したホンキ度も知ることが出来る。桜井氏曰く「2.0はサクサク進める難易度」で、9.0は「理想的に仕上げた神器を持って、計画的に奇跡を使ってやっとクリアに手が届くレベル」とのこと。
0.0にすると、どこぞの配管工が星を取得したときよろしく無敵になることが出来る。というか、敵が攻撃しなくなる。
本作では従来のアクションシューティングでは考えられないほど、様々なアイテムが登場する。
ピットが用いる武器の総称。神器によって射撃の飛距離、軌道、誘導性が異なり、さらにピットの移動スピードにも影響を与える。神器は装備したキャラクターの個性そのものと言えるほど、強い影響力を持つ。
種類はアクションシューティングとしては非常に多く、カテゴリだけでも9種類もある。「射爪オレパンチ」「豪腕おわん」などのネタ神器も目立つ。
さらに全く同じ名前の神器でも、性能が異なる場合がある。攻撃力が違うだけでなく、特殊なスキルもついている場合がある。また、神器のレアリティも存在する。レアリティが高いとその分性能も良い。上記の悪魔の釜で難易度を上げ、釜の中のハートを保ちながらプレイするとレアリティの高い神器を入手しやすくなる。他にも神器同士を融合してより良い神器を生み出したり、下記のハートを使った購入をするなど、神器を手に入れる方法は様々である。
このように今作品の神器はRPG的な収集、やり込み要素が非常に強いものとなっており、後述のマルチプレイと合わせて多くの廃人やりこみプレイヤーを生み出すと予想される。
このゲームはタッチペンとスライドパッドとLボタンだけを使うと約束したな、あれは嘘だ。というわけでないが、十字キーで奇跡を呼ばれる物を使用できる。タッチペンを使っての使用も可能。ピットをサポートする使い切りの特殊能力で神器同様に多くの種類がある。シングルプレイの地上戦と対戦時に使用が可能。
使うためには箱の中にパネルをつめる必要がある。「ロックマンエグゼ」シリーズのナビカスのような物と言えばわかりやすいかもしれない。あるいは「スマブラX」亜空の使者のシールカスタマイズ。マルチプレイ時には予め神器とセットにして用意することも可能。シングルプレイの時は奇跡のセットを4つまで保存できる。7種類のカテゴリがある
また、同じ種類の奇跡でも、レベルの違いがある。レベルが高いほど使用出来る回数が多いが、その分ピースが大きくなり、他の奇跡を身につけることが難しくなる。
本作では非常にマルチプレイが充実している。いわゆる対戦で、専用のステージで争う。ローカル通信によるプレイやソフトが1つだけで出来るダウンロードプレイ、さらにWiFi通信によるオンラインに対応している。オンラインは任天堂ということか無料。ルールはチームごとに戦う「天使の降臨」と個人で戦う「バトルロイヤル」の二種類がある。6人まで対戦可能で人が足りない場合はCPUが加わる。
どちらにも共通しているのは「レアリティの高い=強い神器を装備した状態で負けると自身に大ダメージが来る」ということである。そのため、身の丈に合わない神器を装備した状態で挑むとしっぺ返しを食らう可能性がある。
対戦が終わった後、成績に応じてハートをもらえる。さらに場合によっては神器と奇跡をもらうことが出来る。
神器が手に入るかは運次第だが、戦いをサボったプレイヤーには手に入らない。
また、マルチプレイモードは一人でも遊ぶことが出来る。ぼっちでも安心
部屋の設定人数に参加者が足りない場合CPが参加することになっているが、これは参加者が一人のときでも適用され自分以外全員がCPでも遊ぶことが出来、スマブラのようにCPの強さ、チームのハンデ、プレイヤーとCP個人のハンデやチーム力のMAX量、 時間制限等も変えることが出来る。
余談だが、社長が訊くで岩田社長は「対戦モードの映像を見て、「『スマブラ』を3Dにしたらこうなるのか」というふうにも感じました。」という感想を述べている。
独特の演出を採用している。
本作ではいくつかの商品展開がされる予定。
昨今のゲームではよくあることだが、発表から発売日の決定まで長い期間があったソフトである。
まず、E3 2010の発表で「3DSのローンチではないか?」と予想されていたが、そんなことはなかった。
次にニンテンドー3DS体験会でねぷたの出展の発表がされたため、「夏ごろに発売されるのではないか?」と予想されていたが、そんなこともなかった。
9月13日の任天堂カンファレンスにて岩田聡社長が「2011年内には発売出来ない。」と謝罪、12月27日のニンテンドーダイレクトにてようやく発売日が決定した。
ちなみに桜井政博氏は「初代パルテナ」の発売日である2011年12月19日までの発売日を目標としているとTwitterで語っていたが達成出来なかった。他にも「開発の忙しさでねぷたを見に行けない」「開発の追い込みが長い間続いている。」とTwitterやファミ通のコラムで開発の遅れ、苦労について語っていた。(デバッグしている時には自分の仕事がないけど、他の社員は働いて頑張っているので会社に自ら進んで出勤しているとも。)
余談だが、パルテナの次に桜井政博氏がかかわるソフトはWiiUと3DSのマルチとして出す予定の大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの最新作であると決定している。今回のような発表から発売までの遅れが起きないことを祈る。
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最終更新:2024/04/20(土) 09:00
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