日本維新の会 単語

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日本維新の会とは、

  1. 2011年2月18日に原口一博が結成した政治団体。
  2. 2012年5月18日に石原慎太郎が設立すると表明した政治塾。
  3. 2012年9月28日に結成した政党。母体は地域政党である大阪維新の会。

当記事では3について記述する。

概要

日本維新の会
にっぽんいしんのかい - Japan Restoration Party
基本情報
公用語名称 日本維新の会
国・地域 日本
本部所在地 日本・大阪府大阪市中央区
成立年月日 2012年9月28日
解散年月日 存続中
機関紙 --
国際組織 --
シンボル 丸い黄緑地に白の日本地図
公式サイト j-ishin.jp
政党・政治団体テンプレートボックス

2010年4月に橋下徹が結成した地域政党「大阪維新の会」をベースに、自民党・民主党・みんなの党を離党した国会議員を加えて2012年9月に結成された政党である。結成直後に日本創新党と太陽の党(旧たちあがれ日本)が合流しており、太陽の党で代表を務めた石原慎太郎と橋下徹の二頭体制となった。

結成当時は社会保障や労働規制の縮小、TPP推進、フラットタックスの導入など徹底した新自由主義路線と首相公選制・道州制などの統治機構改革をアピールポイントにしていたが、太陽の党合流後は日本国憲法の否定や自由主義史観の推進など右派イデオロギーが前面に出る傾向が強くなった。また当初は脱原発政党を標榜していたが、こちらも太陽の党合流後に軌道修正している。

結党直後の2012年総選挙では54議席を獲得し、民主党に3議席差まで迫った。そのため一時は民主党に代わる大政党に成長し自民党との保守二大政党制を実現するのではないかと囁かれた。しかし太陽の党合流による中間層・無党派層の流出や党内対立の激化、橋下共同代表の失言などから党勢は総選挙をピークに下り坂となり、翌2013年の参院選では得票を大きく減らし、獲得議席も民主党の半分以下の8議席に留まった。また都議選など地方選でも敗北が相次いだ。

こうした中でみんなの党の中道寄りメンバーが結成した結いの党との合流案が浮上すると、合流に積極的な橋下派(大阪派)と合流に否定的な石原派(東京派・旧太陽派)の亀裂は修復不可能なレベルにまで広がり、結局2014年6月をもって正式に分党することになった。分党後は橋下派新党が「日本維新の会」の党名を継続して使用する予定。

分党直前の時点で衆議院議員53名(総選挙後に西村眞悟を除名)、参議院議員9名(2016年改選組1名)の計62名が所属していた。内訳は橋下派が約30名、石原派が約15名、中間派が約20名程度とされる。

欧米のメディアでは極右(radical-right)政党と表現されることも多かったが、所属メンバーの思想は政治的にはリベラル寄りの新自由主義者から新保守主義者、復古主義者や国粋主義者まで多種多様であり、それゆえについに一枚岩になることはなかった。

政策について

党の統領として以下の維新八策が掲げられている。

  1. 統治機構の作り直し ~決定でき、責任を負う統治の仕組みへ~
  2. 財政・行政・政治改革 ~スリムで機動的な政府へ~
  3. 公務員制度改革 ~官民を超えて活躍できる政策専門家へ~
  4. 教育改革 ~世界水準の教育復活へ~
  5. 社会保障制度改革 ~真の弱者支援に徹し持続可能な制度へ~
  6. 経済政策・雇用政策・税制 ~未来への希望の再構築へ~
  7. 外交・防衛 ~主権・平和・国益を守る万全の備えを~
  8. 憲法改正 ~決定できる統治機構の本格的再構築~

この他、核武装の推進・電力市場の自由化・最低賃金の廃止や解雇規制の緩和などの政策が掲げられている(一部太陽の党が合流してきたことによりトーンダウン化した政策が存在する)。

また外国人参政権については、橋下は特別永住外国人(在日朝鮮・韓国・台湾人及びその子孫)の地方参政権に限って容認の立場を示していたが、太陽の党合流後は党として外国人参政権を容認しない考えを表明している。

歴代代表

単独代表制(2012.9.28~2013.1.19)

党首名 在任期間
1 橋下徹 2012.9.28~2012.11.17
2 石原慎太郎 2012.11.17~2013.1.19

共同代表制時代(2013.1.19~)

党首名 在任期間
1 石原慎太郎 2013.1.19~
橋下徹

所属国会議員

分党直前の2014年5月時点で、大百科記事のある所属議員のみ掲載する。

  • アントニオ猪木
  • 石原慎太郎
  • 谷畑孝
  • 中山恭子
  • 中山成彬
  • 平沼赳夫
  • 藤巻健史
  • 三宅博

傘下の地域政党

当初は地方支部ではなく母体となった大阪維新の会のような地域政党を各地に設け、日本維新の会がそれらと協定を結んで傘下に置くという独特な組織構想が練られていた。

しかし独自の政治団体としての活動実態を長期間残せたのは母体の大阪維新の会の他は、いずれも日本維新の会結成前から橋下への賛同姿勢を見せていた愛媛維新の会・松山維新の会・西予維新の会の3団体のみで、日本維新の会結成後に傘下組織となった5つの「○○維新の会」はこれと言った活動実績のないままであった。

また党勢の衰えもあって以後は他地域での「○○維新の会」の立ち上げも見られなくなったため、結局維新側もこの構想を放棄し、他党のようにトップダウンで都道府県支部を設立して各地の「○○維新」を合流させることにした。

ところが愛媛の3団体はこれに反発して総支部への参加を拒否。さらに2014年4月の松山市議選で松山維新の会が敗北すると、「維新の名前のせいで苦戦させられた」として党名変更を検討する(有権者の混乱を防ぐためとして結局現状維持)など、地方の「維新離れ」も次第に加速している。

  • 大阪維新の会:母体。大阪府議会・大阪市議会で比較第一党。地方議員の大半が所属する。
  • 愛媛維新の会:愛媛県議5名が所属。日本維新の会愛媛県総支部には不参加。
  • 松山維新の会:松山市議9名が所属。同上。
  • 西予維新の会:西予市議6名が所属。同上。
  • 東京維新の会:都総支部の設立後は事実上吸収・活動停止状態。総支部には東京都議2名などが所属。
  • 静岡維新の会:同上。総支部には静岡県議1名・静岡市議2名などが所属。
  • 京都維新の会:同上。総支部には京都府議1名などが所属。
  • 奈良維新の会:2014年4月に解散。総支部には奈良県議2名などが所属。
  • 岡山維新の会:元代議士で岡山市議を務めていた熊代昭彦の個人政党に近い。辞職後は活動実態なし。

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関連項目

  • 政治
  • 保守
  • 親米保守
  • 右翼
  • 大阪維新の会
  • 自民党
  • 民主党
  • みんなの党
  • 結いの党
  • 太陽の党
  • 日本創新党
  • 党の一覧

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最終更新:2025/12/07(日) 18:00

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