日本語とは、自然言語のひとつである。母語話者は日本列島を中心に世界に1億人程度いるといわれている。
2010年現在、日本語がどの言語系統に分類されうるかを決定的に指し示す歴史資料は見つかっていない。かつては単純にアルタイ諸語に分類されうるという説が力を持っていたが、基礎語彙に共通性がほとんどなく仮説の域を脱していない。国語学者を中心に研究されてきた、タガログ語 (フィリピンの言語) ・インドネシア語などの属する南島語 (今日のオーストロネシア語族に該当) との関係が次第に注目され始め、今日ではオーストロネシア語族の言語とアルタイ系の混合言語であるという説が有力である。
ほぼ全ユーザーが日本語を話せるニコニコ動画においてもっとも使われる言語でもあり、ニコニコ大百科も日本語で書かれていることが多い。
明治時代、東京の山の手で使われていた「山の手言葉」が成熟していた。明治中ごろになると政府はこの山の手言葉を核として「標準語」を成立させようとする動きを見せるようになる。標準語そのものは男子の言語として製造された向きがあったが、元となった山の手言葉は今日ではお嬢様言葉としての役割語の位置に落ち着いている。
日本が戦争に負けると、言語統一政策自体がタブー視されるようになり、政府主導による「国を挙げて一つの言語を!」というのは無くなった。しかしマスメディアや交通網の発達により、図らずとも日本語の均一化が進むようになる。
現在日本語の中心に位置するのは、共通語 (戦前のいわゆる標準語そのもの、またはそれに幾分かの方言が混交したもの) や、それから発展した首都圏方言 (首都圏で使われている共通語に、さらに関東や各地方の方言が流入したもの) である。特に首都圏方言は在京民放を中心としたマスメディアに用いられ、全国的に蔓延している。地域によって方言の根強いところもあるが、先述の「お嬢様言葉」化した山の手言葉や、キャラクターとしての関西弁などのように、いわゆる役割語として用いられる傾向の方が目立っている。
英・中・仏・ロ・独各語話者の中には日本語の単語あたり音節数の多さにうんざりしている者も少なくないが、日本人にとっても長ったらしいことは決して歓迎されるものではなく、時にひらがな・カタカナ4字の語に丸めてしまうことが稀によくある (拗音の捨て仮名はノーカン・「ん」「っ」などがあるため必ずしも4音節というわけではない) 。
古くは弥次喜多 (やじきた) 、銀ブラ (ぎん-ブラ) などから、現在ではキムタク・モー娘。 (モー-むす) ・パリコレ・チョベリバ・国連 (こくれん) ・高校 (こうこう) ・メロコア・メロスピ・スパロボ・ドラクエ・鉄オタ (てつ-オタ) ・ナベシン・ファミコン・ロクヨン・マリカー・スマブラ・ブラクラ・ニコ動 (ニコ-どう) ・ポケモン・リア充 (リア-じゅう) ・就活 (しゅうかつ) ・婚活 (こんかつ) ・地下鉄 (ちかてつ) ・西鉄 (にしてつ) ・ロリコン・かのこん・おはスタ・らき☆すた&c...。
俳句や川柳といった非文にならないぎりぎりのミニマリズム文学が基本的に5字や7字という素数文字数から構成されているのに対し、日常で用いる非文的単語は4字という半素数字数の方が収まりよく感じるのはなんとも不思議である。ちなみに漢語の四字熟語との関連は不明。
日本語には「ギシギシ」や「アンアン」、「くぱぁ」などといったオノマトペの豊富な言語として知られている。成人の日常会話でも頻出する (つまり幼児語と認識されていない) 上、漫画などにおいては音喩として重用される。既述例のように同じ形態素 (特に2音節のもの) を繰り返す「畳語」オノマトペが多いのも特徴的である。
日本語においてオノマトペが発達した理由について、日本人は言語を処理する左脳 (≠脳左半球) において、非言語音・自然音までもを処理するため、非言語音を言語に結びつけるようになったという説がある。実際どうなんだろう。
余談ではあるが、韓国語もオノマトペの豊富な言語である。ヨーロッパの言語にも音象徴由来の単語自体は稀によくある。
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最終更新:2024/03/29(金) 10:00
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